松永和紀blog

科学情報の提供、時々私事

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花王に救われた消費者庁と消費者委員会

2009-10-11 04:39:33 | Weblog
 これはひどい、としか言いようがない。
 消費者委員会の7日の会議だ。ぜひ、日経BP Food Scienceの森田満樹さんの連載「目指せ! リスコミ道」をお読みいただきたい。当日の審議の模様が詳細にリポートされている。議事録がまだ出ていない中での貴重な記録だ。森田さんのことだから、間違いはないはずだ。Food Scienceは有料サイトで月500円。だが、このリポートを読むだけでも十分に価値がある。それくらいすごい審議内容だ。
 私は残念ながら所用で傍聴に行けなかったのだが、森田さん、さすがです。素早いリポートを、ありがとう。今回は、このリポートを引用しつつ、論を進めたい。

 会議ではエコナの問題が取り上げられていて、特定保健用食品(トクホ)の認可について検討されている。だが、多くの委員がジアシルグリセロール(DAG)とグリシドール脂肪酸エステルという二つの問題があることを分かっていない。ごっちゃにしている。
 さらに、「発がん性は一切ないということを担保できて初めて許可を与えるのが普通ではないか」というような発言が出ている。「一切ない」などということは確認できない、という科学的基本が、無視されている。発言した委員は「遺伝毒性で発がん性が疑われているので、遺伝という言葉がある以上、子供孫にかかわる」というトンデモ発言もしている。うーん、この委員は消費者団体の事務局長である。

 結局、問題の本質を科学的に把握しないまま、「トクホは取り消せ」の大合唱。一人の委員だけが「非常に重要なことが分からないという状況がエコナについて発生している。この重要なポイント、分からないということはどういうことか。いったん許可したものを取り消すというのは、消費者庁長官の判断で取り消さないこともできるということだが、今はこの不明であるという状態でどのような判断をするのかとても大切で、このような問題はこれからも起こりうる。白か黒か分からない場合にどういう対応をするか、というのはよく議論していかなくてはならない」と、まともな発言をしている。
 この委員はさらに「このように、どうか分からないということで、物事を決める場合は危なかったという結果と、安全だったという結果の二つがある。その場合に取り消す時、補償の問題も出てくる。そこをきちんとした仕組みをとらないととんでもないことになる」と発言しているが、委員長はまともに取り合っていない。

 どうも、「健康によいとされるトクホに発がん性の懸念なんて、とんでもない」というのが、多くの委員の考え方の根底にあるようだ。だが、トクホがほかの食品に比べてより高い安全性を求められているわけではないはずだ。
 トクホは、厚労省のウェブサイトでは「からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途に資する旨を表示するもの」となっている。保健機能があるということと、安全性が高いということは、まったく別の事柄である。
 そして、食品中に発がん物質が含まれてはいけないわけでもない。酒も野菜も、発がん物質が含まれている。

 エコナの場合、含有成分が体内で発がん物質に変わる可能性がある、とされているだけで、実際にどうなのかはまだ分からない。リスクの大きさをまだ把握できていない。これまでの実験から、そのリスクはとりわけ大きいとは考えにくいが、「健康上の危惧が存在しないとは言えない」という段階だ。なのに、いきなり「トクホの認可を取り消せ」と迫るとは、なんとも飛躍した議論である。私は、花王を弁護する気はさらさらないし、トクホを守ろうなどという気持ちもないが、このような10年前に戻ったようなゼロリスク志向を認めることはできない。

 もし、消費者庁がこの議論を基に決定を下したら、さすがに食品安全委員会も「科学的に非常に大きな誤解があります」と説明せざるを得ないだろう。この議論を認めたら、これまでの食品安全委員会の緻密なリスク評価はいったいなんだったのか、ということになるからだ。そして、消費者庁と消費者委員会は大恥をかくことになる。
 
 だが、花王が許可の失効届を自主的に出してくれた。その結果、消費者庁と消費者委員会は救われた。よかったね。
 ただし、「食の安全」にかかわる企業や行政の関係者、生協関係者などはみんな、消費者委員会の実力を知った。とんでもない審議内容だったようだ、と私に真っ先に教えてくれたのは、生協職員だった。そのメールには、こう書かれていた。「まるでわかってないおばちゃん達の井戸端会議を覗いてるような…」。たしかに。別の知人はこう言う。「議事録が楽しみだ」。つまり、議事録でどれくらい取り繕われているか、という意味だろう。
 消費者団体も消費者委員会もこの程度、と露呈したことが今後、どこにどのように波及していくのか、見くびっていい加減なことをする企業などが出てこないか、心配になってくる。
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47 コメント

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問題点を読みやすく焦点をあてている (たなか)
2009-10-11 08:22:54
はじめまして。

> 酒も野菜も、発がん物質が含まれている。

そうなんですが、製造する側は、発がん物質云々はどうしても言いにくい。

また、消費者も「ゼロリスク」信仰に陥っている。

>問題の本質を科学的に把握しないまま、「トクホは取り消せ」の大合唱。

変な感情論が支配するので危険、という一例に感じました。

全体的に、読みやすく冷静さのある文章が、へたすると感情的になりがちな問題を冷静に考えるよう促してくれる点に、啓蒙されました。

Unknown (気ままに自然にマイライフ)
2009-10-11 08:55:01
はじめまして
興味深く読ませていただきました。

>結局、問題の本質を科学的に把握しないまま、「トクホは取り消せ」の大合唱。

こういう事って、昔から結構あることですよね。
委員の選考をキチンとして欲しいところです。

私は以前、仕事の関係で食品衛生指導員をしていたので、食品の事にはいまだに興味があります。
Unknown (shumei)
2009-10-11 09:15:38
> 保健機能があるということと、安全性が高いということは、まったく別の事柄

おっしゃる通りだと思います。本当にそうですね。

でも、これを理解している人は少ないんですよね〜
花王の逆襲と・・・ (Unknown)
2009-10-11 10:01:01
確かに消費者庁と消費者委員会は花王さんに救われたということでしょうね。
さらに花王さんが改良エコナを申請するということで、鼻高々といったところでしょう。
ただ、食品安全委員会はいやだろうなと思います。 再審査で消費者だけならまだしも消費者庁/厚労省からもすごい圧迫あるでしょうし。
ヤフーのコメント欄にもそういうことを書いてた人がいましたけど、ひょっとしたら安全委員会も厚労省も静かに消えてほしいっていうのが本音じゃないかなと。
吉川教授事件みたいな愚かしい騒ぎだけはもう勘弁してほしいと思います。
この機会に、特保、ひいては新開発食品の必要性について、自然科学的、社会科学的な高レベルの議論が行われることを期待します。
Unknown (Unknown)
2009-10-11 11:27:40
エコナの場合は「体に良い」として売っていたことと、今回の事実を秘匿していたことが裏目に出ただけでは。
そう? (不健康第一)
2009-10-11 15:56:45
エコナは体に良いっていうより「体に脂肪がつきにくい」として売ってたんじゃないのかな。実際、脂肪はつきにくいと思うよ。
ていうか、いかなる条件下でも「体に良い」食べ物って、あるのかな。「これは体に良い」なんて宣伝したら、その時点でどんな食べ物であっても詐欺だよね。

あと、事実を秘匿したかどうかは判らないけど、昔から知ってたってことはないでしょ。
この問題が認識され出したのって、世界的に見ても今年のことじゃないかな。エコナがグングン普及した頃に、花王が世界の研究者に先駆けてこの問題に気づいてたとは思えないけど。
Unknown (みづき)
2009-10-11 16:28:13
 世間一般にはトクホは「国が健康によいとお墨付きを与えた」ぐらいの認識ですから、気持ち悪いんですよ 

 実際花王は「健康エコナ」という名前で売って、そのイメージを最大利用してますから

 エコナはトランス脂肪酸の件ででずいぶん騒がれていたので、ようやく取り消しになったんだとおもってたら違う理由だったんですね〜 
本題とはずれるのですが. (とおりすがり)
2009-10-11 16:38:22
> 森田さんのことだから、間違いはないはずだ。

科学的な議論をしようというときに,この言及は強すぎるのでは?書くならば「森田さんのレーポートを元にすれば...」とするべきでは.

科学的な議論のようなので,「信じている」ことを断定として表現するのは,かなり慎重にした方が良いと思うのですがどうでしょう?

もちろん「信じている」ことを「信じている」と書くことは良いと思います.「信じる」ことから議論をはじめる科学もありますから.

本論とは異なることですみません.




コンニチハ (中島尚志)
2009-10-11 17:09:13
見方がユニークですね。教えられました!
そもそも (つく)
2009-10-11 17:52:10
こうなったらタバコは製造、輸入、販売禁止ってことになったら、おもしろいですね。
Unknown (すず)
2009-10-11 19:12:47
制度的に「トクホ」に他の食品以上の安全性が求められている訳では無いのにも関わらず、食品メーカーはそう扱っていなかったじゃないですか。
だからこそ裏切られたと感じた消費者がそういう反応をしたんでしょう?
TVCMでトクホトクホ健康健康と繰り返して、「トクホ」という言葉にその本来の意味以上のイメージを与えたのは他ならぬメーカーのはずです。
今回の事件はメーカーが消費者に必要以上の期待を与えたために失望感もより大きくなってしまったという、ある意味自業自得の出来事だと言えます。
そこをスルーして消費者の無知ばかりを叩くのはいかがなものでしょうか。
同情の余地なし! (新撰組)
2009-10-11 19:24:45
異を唱えた委員がどなたかはよく存じています。おっしゃる意味もわかります。
しかし、トクホ自体が国の税金を使った無駄な制度です。それを如何なる理由で取り消しになったところで何も問題はないと思います。ゼロブームと同レベルです。メーカーが行う煽動的な経緯とCM手法を考えたら、消費者のための行政を結果的に行ったと皮肉を込めて拍手を送りたいものです。
これを機会にトクホを廃止するようここの委員には頑張ってもらいたいものです。そして、トクホなるものを作った方々から、無駄に使った税金の返還をすべき。
体に悪いと決まったわけでは… (不健康第一)
2009-10-11 20:38:39
特保という制度が必要かどうかは判らんけど、特定の機能がある食品っていうのもあっていいと思うよ。体に良い悪いはさておき、とにかく脂肪を付けたくないって人に、それ用の油があってもいいかなって意味でね。
健康と切り離して、そういう機能を公認する制度なんてのはあってもいいな。「体には良くないかもだけど、体臭を抑える効果は国が公認する食品」とかね。需要ありそうじゃない?

それと繰り返しになるけど、今回の問題は最近になるまで誰も分からなかったことだから。
学問と技術の進歩によって、健康リスクの可能性が認識され始めて、それで問題化してきた話(それだって、実際にどのくらいリスクがあるのか、ないのかってことは、現時点では世界中の誰にも判らない)。
わかってて金儲けの為に体に悪いものを売ったとか、そういう話ではないよ。

食品の安全性なんて、今でも大してわかっちゃいない。
マジな話、ほとんどの食品は「ずっと食べてるけど別に大丈夫だよ」というのが安全の根拠。
検査技術の進歩と共に「今まで平気で食べてたけど、実は結構ヤバイの入ってるよ、コレ」ってのは、歴史の浅い食品にはついて回る不安だよ。

世間では「食品サンプルを検査機にポンといれたら、コンピュータ画面に含有成分が一覧表で出る」とか本気で思ってる人がいるけど、そんなわけないし。
松永さんが書いてるように、検出したい物を先に決めて、それが含まれているかどうかを検査してるわけで、当然ながら予想してない成分は検出できない。この世に化学物質がどんだけあるか知らんけど、その全部を食品ごとに検査してたら永遠に何も食べられない。「食っても体悪くしてないから大丈夫でしょ」ってのは、乱暴なようだけど、現実はそれが正論なんだろうね。

健康イメージで消費者を煽って商売してるのは、旬な話題で言えばオーガニック食品なんかもそうだね。
体に良い悪いでいえば普通の食品と何も変わらないけど、なぜか安全・健康と結び付けて売られている。特保を健康と結び付けて商売する連中と同じ穴の狢って感じもするけど、そういうヤツらも糾弾しないと不公平かもよ?
「消費者庁」の本質かも (skywolf)
2009-10-11 21:17:01
foodscienceの記事を読みました(こちらは松永さんの以前からの記事が読みたくて登録していました)。
科学的にはどうしようもないレベルの話ですが、消費者庁が「消費者目線」で対応できる省庁として作られているのであれば、まさに設計通りの対応でしょう。つまり、「難しいことは分からないけど、思っていることに反していることをしている企業に対して難しいことを言わないで対応してくれるところ」という意味で。
ここには、自然が人の思うように出来ていないという事実、そしてそれを明らかにしてきた科学という手法と先人の努力を尊重するという意思はないようです。

消費者庁に、消費者教育を行うという機能も求めたかったのですが、安心をほしがり事実に冷徹に向き合うという覚悟を持ちたがらない人たちに対していかに付き合うか、難しい対応を求められることを突き付けられているように思っています(それを隠すのが消費者の希望でもあり、今までの企業のマーケティングでもあったわけですけどね)。
困った物です・・・ (kato)
2009-10-11 22:06:57
100%安全な食品なんて存在しませんから。

ここは大人の対応をした花王が立派としか言えませんね。
全く消費者ウンヌン団体なんてのはロクなもんじゃないですから・・・、民間企業の努力なんで知らずに勝手な事をグダグダと。どうせ働いた事のない専業主婦なんかばかりなんでしょうがね。

自民党の残した財産を悪用するようなマネはやめて頂きたいですよね。早く政権放り出してくれませんかね(笑)

リスクとデメリット (Unknown)
2009-10-11 22:35:27
何度も似たようなことを書き込んで申し訳ないですが、特保のベネフィットとデメリット、特保のないベネフィットとデメリットを徹底的に議論して欲しい。(もちろん自然科学的な議論にとどめないこと!)
(意図したかしないかに拘らず)その契機になりうる花王さんの一連の行動には多くの示唆を与えられました。
なお、特保があったりなかったりすることにリスクという語は社会通念レベルで差し当りあり得ないと思いデメリットとしました。
Unknown (Unknown)
2009-10-11 23:14:33
世の中、トクホとモンドセレクションの違いが判る方が少ない
だめだこりゃ (Unknown)
2009-10-11 23:26:58
私は違いが分かんないので調べました

モンドセレクション(Monde Selection
>ベルギーの民間団体(ベルギー政府系)が行っている、食品分野を中心とした製品の技術的水準を審査する組織、またはそこから与えられる認証(この組織では賞と表記している)のこと。
トクホ
>実験データに基づいて審査を受け、健康づくりのための食習慣改善のきっかけとして「〜が気になる方に」という効能効果を表示することを厚生労働省から認可された食品。通称「トクホ」「特保」と呼ばれる。健康増進法に基づく特別用途食品に含まれる。

出典 Wikipedia

コピペに3分浪費
自民党の置き土産? (Unknown)
2009-10-11 23:33:28
トクホを消費者庁へ移したのは自民党!!
なぜトクホをわざわざ厚労省から移したのか?って考えるとその裏が見えてきそうだけど。
誰が誰だか (Unknown)
2009-10-11 23:51:04
Unknownのうちのひとりの私はここで「花王の逆襲と・・・」「リスクとデメリット」「 だめだこりゃ」と『エコナ問題で思うこと』で「特保」その他しょうもないのを書き込んだものです。
私はあまり賢くないので松永さん以外誰が誰だかよくわからないです。まあそれなりに書きましたって思う場合には自分の前の書き込みがどれかを書くことが望ましいというのどうです?
Unknown (Unknown)
2009-10-12 08:35:25
トクホなんて花王が酒のませて女抱かせて黄金色のまんじゅう食べさせてとったんでしょ?
くらいにしか思わない。
だめだこりゃです (Unknown)
2009-10-12 09:57:18
「酒のませて女抱かせて黄金色のまんじゅう食べさせてとったんでしょ?」
って、そんなんじゃないから根が深いんですよ
どこか違うの?)w (Sekizuka)
2009-10-12 11:17:52
>トクホとモンドセレクションの違いが

ほとんど変わらんだろ?
Unknown (ギンビスの)
2009-10-12 12:26:44
アスパラガスのほうがおいしいよ
もちモンドセレクション受賞
幸せな気分で元気になるもんね
ショートニングにトランス脂肪酸入ってたって平気
ちょっとだけならいいんだよね
Unknown (Unknown)
2009-10-12 16:24:23
トランス脂肪酸や臭素酸カリウムなんかも議論して欲しいんですけどね・・・
本当に大丈夫? (Unknown)
2009-10-13 02:00:28
エコナのマヨネーズタイプなど長期間酸性状態であった場合、変化は起こらないのでしょうか?マヨネーズタイプの検査数値などはないんでしょうね。
健康食品では健康になれない (ロール君)
2009-10-13 20:38:25
健康食品で健康になることがないことくらい、食品関係者なら当たり前のことです。
エコナの問題は、馬鹿な団体さんと売上だけを考えるマスコミで、無茶苦茶になったしまいました。
今回の理由で、エコナの認定を取り消すのであれば、すべてのトクホ認定は覆されるべきでしょうね。
個人的には、ジアシルグリセロールや、グリセロール脂肪酸の毒性などよりも、高濃度のカテキンの毒性がはるかに危険と感じていますがね。
通りすがり (とも)
2009-10-15 07:09:39
 医療関係者ですが、今回の件は興味深く感じていました。
 
 まず、発がん性という話ですが難しい問題です。おっしゃるとおり科学的にないことを説明することはできません。
 医療関係者の中では体重の減少は、ある種のガンの発症を高めるという見方が一般的です。私見ですが、エコナでも同じようなことがいえると思います。
 ただこれも問題がありまして、体脂肪率が減少すれば高血圧、動脈硬化、糖尿病リスクが低下するので、この様な群では相対的にガンの発症率が上がるように見えるのです。この様に、リスク評価というのは非常に難しいものであるといわざる得ません。
 またこの種の評価には、マウス実験などの結果をもちいることは適切ではありません。種差が大きいのです。(ダイオキシンのマウスとラットの毒性差などが有名です)
 結論を出すには、大規模な疫学調査を行う必要がありますが、どう考えても不可能ですね(笑)

 さらにいえば、仮に発がん性があるとしても、体脂肪の減少により他の疾患による致死率なり、罹患数なりを減少させることができるならば、それはとても大きな意義を持つことになります。
 結局はリスクのトレードオフの関係なのですね。
リスクゼロを達成しようとすれば、野菜も食べられませんね。例えば、なすなどに含まれる毒素は有名です。まぁ、何も食べなくともリスクは増大するわけですが。

さらに付け足すと、私はトランス脂肪酸云々の話は眉唾物だと考えています。というのもシス体とトランス体は生体条件下ですばやく平衡に達するので、シス体トランス体どちらを取ろうが摂取量は変わらないのです。
 なんにせよ、科学的根拠の薄いことで世間はよく騒ぐものだと思います。
 
Unknown ( )
2009-10-15 09:29:19
救われた?
そもそも問題の元凶が花王だからね

あと適当に認可したのに救われても困る
スポンサーとしての力なのか、既に無かったかのようにあまり報道もされないし
ほんとダメな国になったもんだ
むしろ (BLUE)
2009-10-15 11:39:28
>エコナのマヨネーズタイプなど長期間酸性状態であった場合、変化は起こらないのでしょうか?マヨネーズタイプの検査数値などはないんでしょうね。

むしろ、平衡状態を考えると、界面でエポキシが加水分解されるだろうから、
長期間おいておくと問題になっているグリシドールの濃度は下がるのでは?

>ダメな国

リスクの本質をついた議論ができていないという、
今回の問題の本質からすると、全く同意。

だけど、unknown様の文意からすると、
グリシドールのリスクの大きさも、科学的な視点も
欠けていると思われるので不同意。

ちなみに、私はエコナは食べたこと無いですけどね、高いから。
見方が一方的では? (Unknown)
2009-10-15 19:39:51
>保健機能があるということと、安全性が高いと
>いうことは、まったく別の事柄である。

上の方で言われている方もいますが、実態は
まるで違いますよね。
「健康」エコナなるキャッチフレーズで売り出
しておいて、そりゃないだろうって話です。
法的に言えば、花王は優良誤認を意図的に生
じさせていたとしか言いようがないですし
それを、行政サイドも野放しにしていました。
行政も不作為による共同正犯でしょうに。
エコナに限らず、特保関係の広告をごらんに
なっていますか?
消費者団体サイドの無知を批判するのは当然で
すが、無知を利用した商法には大して言及
されないのは、非常に理解に苦しみますね。
全く公平さに欠けると言うか、益々一般大衆を
科学不信へと陥れる論法ではないでしょうか?
新開発の食品なんだから当然精査すべきでしょうね♪ (ナカ モトヤ)
2009-10-15 20:29:51
言葉尻をとらえるようですが、松永さんの「保健機能があるということと、安全性が高いということは、まったく別の事柄である。」は言い過ぎでしょう。

トクホの審査では、効果の有無だけではなく安全性も重要視されています。

他の方もコメントされいてるように通常の食品と同程度の安全性は保証されていなければなりません。

今回に限っては、たまたま発がん性の疑いということで問題となっているので、他の食品と比較して直ちに問題視する程のことではないという言い方ももありでしょう。

しかし、もしも他の重篤な毒性であればどうだったでしょう。

新開発の食品は、従来の食品と比べて「食経験」という人体実験を経ていないので、未知の毒性があるかもしれないということは常に意識しておかなければなりません。

エコナにおいても、グリシドール脂肪酸エステルが問題となっていますが、天然では微量にしか存在しないジアシルグリセロールを大量に含むエコナだからこそ大量のグリシドール脂肪酸エステルを副生してしてしまったのです(脂肪酸が従来品のトリアシルグリセロールよりも少ないという化学構造上の特性から加熱によって生成しやすい)。

食経験のうすい(あるいはない)トクホの審査では、当然安全性について精査すべきです。


Unknown (アスパラガスファンです)
2009-10-15 21:10:45
危険有害な物質のいろいろな規制が世界の標準として行われてきています。
また、CO2削減はおおむね合意されています−地球温暖化の主原因を減らす目的で
同時に、省エネ・省資源もほとんど同意されています−CO2削減と現在の経済システムの余命延長の目的で
要するに、物質レベルのリスクを低減・回避する試みはかなり(ていうかある意味行き過ぎと思えるほどに)行われているってことです。
しかし、社会の(ありあまっていない)富や人間の能力、時間みたいなものの消費をリスク因子として評価し、管理する視点は必要ないんでしょうか。
その消費が、成果のベネフィットに見合ったものなのか、浪費にすぎないのかをだれがどうやって判断するのでしょうか。
『今それをやるべきか やらなければならないことは他に無いか?』
この課題にチャレンジすることは言うまでもなく困難ですよね(たとえば、「そのリスクの大きさは経済の停滞というリスクをはるかに上回るのか!?」)。 状況は刻々と変わるし。
しかし、この世界を確実にむしばんでいる飢えや病気や人口の問題などを見れば、トレードオフを宣言して思考停止状態でいることが許される時間はもはやそんなに長くないような気がします。
私は「エコナの安全性」なんかどうでもいいんです(使ったことがないから言うわけじゃないですよ)。
そうではなくて、「新開発」の問題が、ゼロリスク教と科学的思考の間で果てしもなく続く消耗戦に解消されていくことに危惧を覚えます。
科学と広告 (Unknown)
2009-10-15 22:40:00
>ゼロリスク教と科学的思考
消耗戦云々を口にするなら、ゼロリスク教は姑息極まりないレッテル貼りでしょう。
人間は全知ではないのですから、専門外の分野では公的機関の「お墨付き」を信じる事に何の問題も無いと思いますが?
国民は、そのリソースの為に国家権力から有無を言わさず税金等を強制徴収されてる訳ですし。
適時の情報開示によって、取捨選択権が与えられずに、しらを切り通せない「後の祭り」になってから、ゼロリスク教と小馬鹿にされるんじゃ、後出しじゃんけんもいいところだと思いますよ。
消耗戦を避けるべきだと考えられるなら、特保
等という誇大広告制度を廃止する事から考えてみては如何でしょう?
少なくとも、国は特保広告には厳しい規制で望むべきでしょうね。これは医師法や薬事法にも言える事ですが。
ちょっと意外 (Unknown)
2009-10-15 23:31:51
科学と広告のUnknownさん
私はあなたと反対の立場から袋だたきにあうかなって思って、土俵際でそっちのほうにもつけてた「○」を消したんです(小心もん)。
私の立場(ぜんぜん未完成だけど)は「エコナ問題で思うこと」の「特保」っていうコメントにも書いてます。
一見あなたと似てるけどちがいますよね。
特保やめましょう。それはおんなじ。
あーあ 今度こそほんとにフクロだ〜
トクホの存在意義 (ナカ モトヤ)
2009-10-16 13:13:41
効果の頼りない健康食品と安全性に不安のある医薬品の間を埋めるものとしてトクホがあってもよいと思います。

しかし、効能の評価を厳しくしすぎるとそれに応えるために加工度も高くなり、その結果安全性が損なわれていくという相関関係があるように思いますので、もう少し、薬効評価に幅を持たせたほうがよいのではないかと思います。
食品とは?? (ロール君)
2009-10-16 20:55:21
何故、消費者は食品に薬事効果を求めるのでしょうか。
健康体である限り、どのような食品又は薬品を摂取しても、それ以上に健康になることはありえません。健康食品で健康被害を受けた事例は、さまざまな報告があり、重篤な事例、死亡事例も見られます。しかし、健康食品のおかげで健康になれた事例は、メーカーさんのコマーシャル以外に見たことがありません。健康食品には意味がなく、意味がある(効果がある)場合、それは医薬品に分類されるべきものでしょうね。
そもそも、健康食品の効果は、健康食品を食べたから健康になったのか、もともと健康体が現状維持しているだけだが、プラセボ効果で抑揚しているだけなのか?まさか、未知の成分により、本当に更なる健康体になっているのか?しかし、この場合、この未知なる成分は新たな火種となりますか。(^^ゞ
前コメにも書きましたが、個人的に健康食品は嫌いであり、花王の戦略を良しとするものではありませんが、現時点の法律で、トクホというものが認められている以上、花王をはじめ、多くの健康食品メーカーの戦略は認めざるをえないでしょう。
法解釈というか法の是非と、エコナの問題は分離して考える必要があります。「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを。」の表示をわざわざ義務付けしなければ成立しないトクホの制定自体がおかしいから、エコナはいらない・・・では論理がずれてしまいます。気持ちは痛いほどわかりますが。
CMで有利誤認させた、との意見もありますが、そもそもCMとはそういった目的で作られるものです。法規制の中で、どこまで消費者に差別化して商品を覚えさせるか、がCMの存在意義であり、エコナに関しては最大限の効果があったものでしょう。一般人には効果がない、単なる食用油をここまで有名にした手法は、ある意味みごとです。表現法的に問題がない以上、花王を責めるのはおかしな話です。(道義的には嫌いであり、外部で話す機会があれば実名攻撃もしていますが・・・)\(^^:;)
しかし、レスの数からも、この問題の関心度と複雑さが見えますね。食品問題は、被害者が存在しない、被害認定が困難なことがあり、とても難しいですね。長文失礼しました
食品とは?? (ロール君)さんへ (ナカ モトヤ)
2009-10-16 21:09:29
>何故、消費者は食品に薬事効果を求めるのでしょうか。

医薬品の安全性に対する不信感ではないでしょうか。

>健康体である限り、どのような食品又は薬品を摂取しても、それ以上に健康になることはありえません

病気の予防という可能性はあるのではないでしょうか。(^^)v
まともな意見交換の場だと思います (Unknown)
2009-10-17 17:33:35
他のあまたなるブログは、感情論のつまらないものでしたが、このようにまともな意見が交わされているブログを見つける事ができて安心しました。目先の感情で書いている詰まらぬブログの作者たちにもみて欲しいです。
そうかなぁ? (Sekizuka)
2009-10-18 17:35:51
>医薬品の安全性に対する不信感ではないでしょうか。

これは違うんでない?
そう言う人もいるだろうけど、ほとんどは違うでしょう。
どちらかというとヒトが持っている「善を目指す性質」に根ざしているような。
ここで言う「善」というのは感性上の、というか、何となく、というか表現が難しいですが、そんな奴ね。
(要するに少しでも良くなりたい)
そうかなぁ? (Sekizuka)さんへ (ナカ モトヤ)
2009-10-18 23:12:03
>どちらかというとヒトが持っている「善を目指す性質」に根ざしているような。
>ここで言う「善」というのは感性上の、というか、何となく、というか表現が難しいですが、そんな奴ね。

医薬品の殆どは化学合成されたものです。
化学合成されたものの、もしかするとあるかも知れない未知の毒性に対する本能的な恐怖感が「感性上の、というか、何となく、というか表現が難しいですが、そんな奴ね」の正体ではないでしょうか。
それも含めて「医薬品の安全性に対する不信感」という一言で表現しました。(^^;)

健康食品が支持されてきたのは食経験に裏打ちされた安全性というか安心感によるものだったと思います。
しかし、昨今の健康食品は効能を追求した結果、高度な加工を施すようになり、健全性を損なっているような気がします。

Re:食品とは?? (さき)
2009-10-20 00:16:31
>何故、消費者は食品に薬事効果を求めるのでしょうか。

物と情報が溢れているから、と考えています。
豊かになったおかげで、色々な商品が溢れています。そして、買う人も経済力あるので、どれでも買うことができます。
いくつかの同じような商品があったとき、何を基準に選択するでしょうか。
価格、メーカーのブランドイメージ、安全性、産地、養殖か天然かなどなど。その選択肢の一つが健康への影響です。

売る側も他社と差別化しないと売れません。優良誤認にならない範囲でアピールしますが、
国からのお墨付きがもらえるトクホは非常に効果的です。

また、世間には玉石混交の様々な情報が溢れています。
残留農薬、添加物、発がん性物質、○○は体にいい、これを食べると血がきれいになる、などなど。
一般の人は文献を探したり、それらを一つずつ検証したりはできません(しません)。
情報が多すぎて、結局、何を食べたらいいのかわからなくなっています。
自分では判断できないので、誰かに決めてほしい。○か×かはっきりして欲しい。
何かの基準が欲しい(たとえば、国産は安全、○○国産は危険)。
消費者にはそんなニーズがあるのではないでしょうか。
そのニーズに答えるのが、健康を謳った食品です。
健康になると言われている食品を食べれば大丈夫だろうと思うわけです。

豊かになったために、「様々な情報を得ることができる」、「たくさんの商品があり、選択することができる」。
これらは非常に良いことだと思います。
(貧乏だったら安いものしか買えませんし、商品が少なければ選択の余地はありません。)
しかし、判断する能力を超えてしまったために、不幸な状態になっているのではないでしょうか。


蛇足で余談ですが、少し前にマイナスイオン効果を謳った製品が流行したことも同じ構造と考えています。
新聞が玉石混合なのが困ったものです (ロール君)
2009-10-20 11:19:53
ヒトは、選択肢が多いほど、選択できなくなる・・・は良く言われる言葉ですが、まさにその状態なのでしょうね。このような場合、ヒトはナンバーワンに走り、トップが一人勝ちになる傾向があるそうです。(すべて受け売りですが、実感はあります)
消費者ニーズとして、食品に薬事効果(ほぼ痩身効果)を求める心理は良くわかります。しかし、『食べて痩せる』はすでに自然の摂理から逸脱していますよね。本当に『食べて痩せる』のであれば、それは『毒』でしょうね。カロリーゼロの食品を除けば・・・ですが。
『あるある大辞典』で納豆が紹介されると、翌日には市場から納豆が消える、『バナナ』『ココア』『ハンペン』なども同じ状況でしたね。
『消費者教育』などと大上段に構えるつもりはありませんが、少なくとも『マスコミ教育』は必要でしょうね。新聞の週刊誌化による風評被害は、消費者を惑わせる根本と感じています。

個人的には・・・ややぽっちゃりな女性が一番魅力的と思うのですが・・・すみません。完全に個人の趣向でした。
日経ビジネスの記事ですが・・・ (ロール君)
2009-10-20 20:14:35
『「消費者」と言う新たな勢力』と言う言葉に惹かれました。


http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091016/207281/
「日経ビジネスの記事ですが・・・」の感想 (ナカ モトヤ)
2009-10-20 21:34:26
『「消費者」と言う新たな勢力』を読みました。
随分と花王よりの記事だなという印象を持ちました。

1.まるで、「グリシドール脂肪酸エステルがグリシドールに分解することはあり得ない」という印象操作をしているように感じられました。

2.「ゼロリスクを求めるのはけしからん」という主張は、一見正論のように見えますが、リスクが高いものよりも低いものを選択する権利を損なう恐れがあるのではないかと思います。

日経さんの客層から考えると消費者よりも産業擁護に比重が傾くのはやむをえないのでしょうね。(^^;)
仏滅に収穫されたアスパラガスです (Unknown)
2009-10-21 22:09:34
ナカ モトヤさんの『「日経ビジネスの記事ですが・・・」の感想 』にニアリー100%同意します。
私は『「消費者」と言う新たな勢力』なんてあっそって思うだけですけど、もしも私のたいせつな人たちがそういう言葉にさらされてマジ傷ついたり途方にくれたりしたらいやだなと思うからです。
Unknown (Unknown)
2014-11-26 02:58:58
花王から何円貰ったん?オバハンwwww

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