こいねがわくば この淡路の地に
予科練といふ 童顔の防人ありて
壮絶なる戦死を 遂げられたることを
いつの世までも 伝えられんことを
合掌
ここは阿那賀の静かな高台にある桜丘
昭和20年8月2日、まさに終戦直前の鳴門海峡
宝塚海軍航空予科練生を乗せた船が対岸の撫養港より
ここ、阿那賀港に向かって航行中、昨日紹介した鎧崎沖で
敵襲を受け、大半の82名の幼き少年の尊い命がこの海に散っていった。
まだ、母の温もりも恋しかったであろう16歳前後の少年達に哀悼の銘碑と、この鳴門海峡を望む高台から母のような温かい眼差しで彼らの心を慰めるかのように立つ慈母観音が静かに佇む公園。
ここにくると、改めて恒久の平和を切に願う心を取り戻す。
そして、幼くして散った命に敬愛と無念を思い、この海を望む。
今は地元老人会が定期的に掃除してくれたり献花してくれています。
私もここに来るときは次の世代と一緒に、野に咲く花を手向け一緒に手を合わせる。
《まだ、わからんやろなぁ・・》
それでも構わない。
いつか、平和への想いを胸に、自分の子供達を連れてここにやってくることを節に思い、何回も、何回もここに訪れ、花を手向け手を合わす・・・。
《二度と、こんなことを繰り返させません》
春にはその名の通り、桜が咲き乱れる隠れた桜の名所になります。
すこし、早くチェックインされたなら、散歩がてら足を運んでみては・・・。
きっと、何かを感じ取ることができると思いますよ♪
ちなみに・・・
若き御霊の散り逝きて
静まるこの地 桜丘
築く平和の礎を
永久に伝え 平和郷
理想築かん 阿那賀校
今は廃校になった阿那賀小学校の校歌(4番)です。
昔は何気なく歌っていたこの歌詞も、この歳になった今、この桜丘で口ずさむと背筋がピンと張り詰めます。
大いなるものへの畏敬と感謝・・・子供の頃から具えるべきです。
教育の崩壊で失われつつある日本人の精神性・・・
ゆりっぺは大丈夫そうですね♪
このような慰霊があるとは知らなかった。
俺ら世代も戦争を知らない世代やけど、俺は祖父母に、
戦争の話をよく聞いたものです。
だから、俺も子供たちには、こんな時代があったんや!
って将来は教えたいと思っている。
平和な現代、でも曾じぃちゃん、曾ばぁちゃんは、こんな時代を
生きてきたからこそ、我々が何不自由なく生きているんや!と。
親から子へ・・・
こういう教育は押しつけず
自然と身に付けていって欲しいです。
祖父とここのベンチに座り、おにぎりを
食べながらいろんなことを話した特別な場所です♪
恒久の平和を伝承することは
戦争を知らない我々の世代に課せられた
大きな課題です。
子供の頃は完全に理解しがたいだろうが
無理強いせず、純粋で幼い心に
種を蒔いておきましょう♪
同じく永久の平和を願って止みません。
また、家族で行って見ます。
毎年、春には桜が見事に咲き誇りますよ。
お花見がてらに是非!
静かなところなので、かなりのプライベート感
楽しめますよ♪
インターネットの検索でこのページに来ました。
私の父はこの事件の生き残りでした。
すでに他界していますが、晩年は認知症でしたが、毎年8月2日は覚えていて亡くなった仲間のことを偲んでいました。
実は11日に慈母観音がある桜丘に行きたいのですが、淡路島南インターから歩いてどのくらいでしょうか。
神戸から高速バスで行く予定です。
時間があれば若潮さんのところへ一泊したいのですが、その足で徳島へ行きます。
はじめまして!コメントありがとうございます!
終戦直前の悲劇、私も今は亡き祖父からの語りでしか
当時の悲惨さを伺い知れませんがこの地で育った者の
使命としてこうして掲載させていただきました。
今年も8月2日には地元の寺にて法要が執り行われました。
この丘もお父様のような戦友の方々や地元の老人会の尽力もあって
今も綺麗に保たれております。
さて、南インターからですと車で5、6分の場所ですが
山道ので遠回りを余儀なくされ困難かと思われます。
タクシーでのご利用をお勧めします。
下り場にいることもありますが一応電話番号を掲載しておきます。
(鳴門タクシー 0799-52-0298〔代〕)
当館ご宿泊であれば送迎をしておりますのでお電話いただければ幸いです。
ちなみに当館からは歩いて5分の場所となっております。
また、不明なことがありましたらご連絡いただければ・・。
素晴らしい旅でありますように♪
タクシーの連絡先、教えて頂いてありがとうございます。やはり歩きは無理でしたね。
残念ながら今回は徳島で宿をとっていますので宿泊できません。
毎年8月2日に法要があるのでしたら、ぜひその時期に訪問したいです。
ありがとうございました!
少年達がお亡くなりになられた事を少年のご両親が戦後に挨拶に来られて親は他界するまで悲しんでおりました。
世の中が便利になり 色々と検索で 宝塚海軍予科練の事を調べて若潮さまのブログに会えた次第です。
阿那賀の墓地に三回と鳴門市にある普光寺の無縁仏に 御参りに行きましたが 阿那賀に於いて最初はうめ丸旅館から参り 三回目に海岸側の斜面から参りしましたが、斜面側の荼毘されるまでの数年間.埋葬された場所を見ると産廃らしきドラム缶や空き缶やらコンビニの袋等々が捨てられるのを見ると 心悲しい気持ちになり 私も高齢者だけに急な斜面で一人では何も出来ずに悩んでおります。