練馬清掃工場の「雨水にダイオキシン」というニュース
雨水に環境基準はあるのか、、、雨水の解釈は?
朝日新聞 2009/09/19
練馬区の練馬清掃工場の構内で1月に採取された雨水から、環境基準を上回るダイオキシンが検出されていたことが、市民団体の情報公開請求で分かった。同団体は「建物の外側が汚染されていて、雨が降るたび敷地外に流出している可能性が高く、安全性に問題がある」と指摘する。工場を管理する東京二十三区清掃一部事務組合は、「排水は適切に処理できている」と主張している。
「止めよう!ダイオキシン汚染・東日本ネットワーク」(事務所・江東区)が、23区内に22ある清掃工場の雨水調査結果の開示を同組合に求めた中で分かった。…
●清掃工場などの事業所に義務づけられる水質排出基準(10pg-TEQ/L)は超えていないが、河川などの水質基準(1pg-TEQ/L)にあてはめると大幅に超えているというもの。「雨水」の法基準の解釈がどうであれ、練馬工場で雨水ダイオキシン類が6.8pg-TEQ/Lであったという事実はかわりない。なぜ、そのような高濃度になるのか、調査をおこなって、先ずは対策を講じることこそ必要だと思うのだが~ そしてその事実を公表すること。
●なにはともあれ、長年のごみ焼却で積もり積もったダイオキシン類はやがて大気や河川や海へと、そしてそれらダイオキシン類はやがて私たちの身体に蓄積する~
●それにしても、東京二十三区清掃一部事務組合は「ダイオキシン類測定結果」を9月18日にHP上で更新しているのだが、なぜ「雨水」に関しては頑なに公表しようとしないのか?「安全性に問題ない」と断言するのであれば、全て公表すればいいではないか。そして、調査の過程やどのような対策をおこなっているかの公表もすべきなのではないか~「降り始めの雨は公共下水道へ直接流れないよう処理施設を通している」とは言っても、各工場ともにどこにダイオキシン類が積もっているか、あるいはどこでとりこぼしているか事情は違うだろう。慢性的にジワジワと垂れ流していたのかもしれないし。まさか「荏原のダイオキシン垂れ流し」のように工場排水を雨水管へ繋いでいるようなことはないだろうが~。清掃工場の解体になって、はじめて、あちこちで驚くようなダイオキシン類の数値が出てきても困るので~
●現に、大田第二工場では解体前清掃の時期のダイオキシン類「雨水」は、22pg-TEQ/Lと環境基準を超過している。今後、解体工事が安全におこなわれるように、しっかりとした監視体制が必要だろう。
●関連(本ブログ9/10)
■23区 解体前大田清掃工場(第二)
ダイオキシン類〈雨水〉22ピコ環境基準超過!
http://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/6885678d6c077a4e3fdfb905a83bcf38
東京二十三区清掃一部事務組合HP(9/18更新)
■区部の清掃工場等におけるダイオキシン類測定結果
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/dioxin/index.htm