そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

奥の細道の発句

2017年10月31日 | 俳句

「01草の戸も住替る代ぞひなの家(草庵も吾のあとにと棲み代わり雛飾りたる家にとなりぬ/)」
「02行春や鳥啼魚の目は泪(春がすぎ鳥は鳴きつつ魚でさえ目は潤むごと泪の別れ/)」
「03あらたうと青葉若葉の日の光(ありがたや青葉若葉に射す光キラキラとした初夏の)」

04剃捨てて黒髪山に衣更 [曽]
05しばらくは瀧にこもるや夏の初め
06かさねとは八重撫子の名なるべし [曽]
07夏山に足駄を拝む首途カドデかな
08木啄も庵は破らず夏木立
09野を横に馬牽むけよほとゝぎす
10田一枚植て立去る柳かな
11卯の花をかざしに関の晴着かな [曽]
12風流の初やおくの田植うた
13世の人の見付ぬ花や軒の栗
14早苗とる手もとや昔しのぶ摺
15笈も太刀も五月にかざれ帋幟
16笠嶋はいづこさ月のぬかり道
17桜より松は二木を三月越し
18あやめ草足に結ん草鞋の緒
19松島や鶴に身をかれほとゝぎす [曽]
20夏草や兵どもが夢の跡
21卯の花に兼房みゆる白毛かな [曽]
22五月雨の降のこしてや光堂
23蚤虱馬の尿する枕もと
24涼しさを我宿にしてねまる也
25這出よかひやが下のひきの声
26まゆはきを俤にして紅粉の花
27蚕飼する人は古代のすがた哉 [曽]
28閑さや岩にしみ入蝉の声
29五月雨をあつめて早し最上川
30有難や雪をかほらす南谷
31涼しさやほの三か月の羽黒山
32雲の峯幾つ崩て月の山
33語られぬ湯殿にぬらす袂かな
34湯殿山銭ふむ道の泪かな [曽]
35あつみ山や吹浦かけて夕すゞみ
36暑き日を海にいれたり最上川
37象潟や雨に西施がねぶの花
38汐越や鶴はぎぬれて海涼し
39象潟や料理何くふ神祭 [曽]
40蜑の家や戸板を敷て夕涼 [低]
41波こえぬ契ありてやみさごの巣 [曽]
42文月や六日も常の夜には似ず
43荒海や佐渡によこたふ天河
44一家に遊女もねたり萩と月
45わせの香や分入右は有磯海
46塚も動け我泣声は秋の風
47秋涼し手毎にむけや瓜茄子
48あかあかと日は難面もあきの風
49しほらしき名や小松吹萩すゝき
50むざんやな甲の下のきりぎりす
51石山の石より白し秋の風
52山中や菊はたおらぬ湯の匂
53行行てたふれ伏とも萩の原 [曽]
54今日よりや書付消さん笠の露
55終宵秋風聞やうらの山
56庭掃て出ばや寺に散柳
57物書て扇引さく余波哉
58月清し遊行のもてる砂の上
59名月や北国日和定なき
60寂しさや須磨にかちたる濱の秋
61波の間や小貝にまじる萩の塵
62蛤のふたみにわかれ行秋ぞ


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俳句の客観評価

2017年10月31日 | 俳句

「採点時の評価基準について考える。あまり評価項目が多すぎてもいけないが、少なすぎると差をつけにくい。学校の科目でいうと、英数国社理+音美+α=100点にしたい。評価項目は、
1季語を活かしているか
2定型を尊重しているか。
3平明か。
4詩はあるか。
5重複はないか。
6凡庸でないか。
7感覚に訴えるか()」

「子規の『俳句大要』を読んでいて次のようなことを考えた。それは、世の中にある俳句を客観的に、つまり、学校の先生が点数をつけるように、評価したいということである。最初に浮かんだのが松尾芭蕉の『奥の細道』に出てくる俳句に点数をつけることである。ふと、句数が少ないので全発句とも考えたが無謀だということに気づく。まずは少ない数で試行錯誤して評価項目を検討しながら、点数を付けていく。そうこうするうちに評価基準も決まっていくだろうし、評価の目もできていくだろう。点数をつけることも慣れの問題でもあるし、慣れると評価についても迅速にできるだろう。また、俳句は芭蕉の文学と言われている面もあるので、芭蕉を基準におくことに関しては異論はないであろう。ただ異論があるとすれば、その後の俳人の努力なども考慮に入れないといけないかもしれない。まあ、時代による新しい俳句感・季語なども検討する必要がある。そんな訳で客観的俳句評価法を考えていく。()」

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子規の一句と時候(20171031)

2017年10月31日 | 日めくり帖

2017/10/31

「その角を蔦にからめてなく鹿か(M25)」
「鹿が角蔦に絡めて鳴くと言うほんまに子規は景色を見たか()」
「さ牡鹿の牝を呼ぶ声淋しいととんまな鹿の鳴き声いかに()」
「神無月出雲に神ら集まりて何をするやら諸国は留守に(『神無月のいわれ』)」

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