●五感俳句451・圧感2・髙橋道子01・2019-09-30(月)
○「印を押す四隅に力二十日月」(髙橋道子01)
○季語(二十日月・仲秋)(「俳句201812」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「二十日月」とは陰暦8月20日の月(2019年の陽暦では9月18日にあたる)。「更待月」ともいい、夜更けてから出るのを待つ月。そんな夜に(社印でしょうか)四隅のある印鑑を力をこめて押しています。
●髙橋道子(たかはしみちこ)
○好きな一句「林泉の奥をくすぐる梅雨の蝶」02
○季語(梅雨の蝶・仲夏)(「俳句界201607」より引用)※林泉:庭園の雅称。木立や流水・池泉などのある庭園。
【Profile】:1943年千葉県出身。1982年「鴫」入会、→伊藤白潮に師事。1985年「鴫」同人。1999年「鴫」賞受賞。2011年より「鴫」選者。俳人協会会員。
●挿絵俳句450・九月尽・透次464・2019-09-28(土)
○「九月尽姫蔓蕎麦の地を割りて」(→透次464)
○季語(九月尽・晩秋)【→Haiku and Illustrationへ →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
end of September-
a HIMETSURUSOBA flower broking
through the paved road / Touji
【作句メモ】:路上の電柱の袂に見つけた花。名前を調べてみた。「姫蔓蕎麦」と出た。九月もあっというまに尽きてしまうが、この花の発見は少しうれしい。
●方法俳句450・同質回帰29・坪井新01・2019-09-26(木)
○「訛りから逃げて訛りにまた帰る」(2018年「朝日新聞岡山柳壇」年間賞受賞句)(坪井新01)
○川柳【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:都会に出て来たものの一度は捨てた故郷へかえる。すなわちそれはまた「訛り」に帰るのであり、そして本来の自分に還るのである。
●坪井新(つぼいしん)
○好きな一句「不器用な小包のヒモ愛おしい」(「朝日新聞岡山柳壇」2018年3月北川拓治選)02
○川柳
【Profile】:1947年岡山県岡山市出身。2018年朝日新聞岡山柳壇年間賞受賞。岡山県川柳大会選者。