珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ジュディ・オング

2023-09-03 18:29:20 | POPS(邦)
横浜方面は9月に入り、朝晩の暑さは少し和らいだ感もありますが、昼間は相変わらずの暑さが続いています。8月は慶応高校のエンジョイ・ベースボールや大応援が話題になりました。神奈川代表の優勝は嬉しいものでしたが、107年ぶりと言われても実感が湧きようもありません。今年は関東大震災から100年、司馬遼太郎さん生誕100年、さらには忠犬ハチ公も生誕100年だそうです。たまたまかも知れませんが、寿命を超えるスパンを立て続けに意識する最近となりました。この秋は、久しぶりに司馬さんの本、読んでみようと思います。

先日、アマゾンミュージックで聴いたジュディ・オングの「旅情」がしっとりしたいい曲だったので、収録されている『ベストナウ』をCDで購入しました。発売は90年のようです。ウィキペディアによると、「旅情」は88年発売のシングル「再会」のB面となっています。『ベストナウ』には「再会」は収録されていません。ベスト盤といいつつ、単にA面を集めた盤ではありません。他に数曲、B面の曲が入っていました。さすがに「魅せられて」は入っていましたが、シングル盤とは違ってテクノ色のアレンジで新鮮でした。

ジュディオングの活動は、大きくコロンビア時代、CBS・ソニー時代、東芝EMIに分かれます。我々の世代ではやはり「魅せられて」のインパクトが大きく、それ以前の活動は知りませんでした。映画デビューが1961年、歌手デビューが1966年ですから、「魅せられて」以前も十分長いキャリアとなります。写真の『愛の生命』は1975年、CBS・ソニーの時代のアルバムです。中村雅俊の「ふれあい」「いつか街で会ったなら」をカバーしています。NTV系の青春ドラマは懐かしいです。


以前のブログでも紹介しましたが、ジャズのスタンダードをオーケストラをバックに歌った『素敵な貴方』も楽しいアルバムです。表題曲や「あなたと夜と音楽と 」は今でも時々聴いています。ベースとなったNHKの音楽番組『ザッツ・ミュージック』、朧気に憶えています。司会はジェームス三木さんと二人でした。1985年から1989年にかけて放送されていたので、まだ学生の頃です。英語の発音がお上手なので聴き易く、ストリングスとの相性もピッタリです。となると、本家、中国語の楽曲も探したくなります。


まだまだ残暑は続きそうですが、オーディオシーズン開幕です。メインシステムの灯を入れる頻度が上がってきました。皆さんとの交流再開も楽しみにしています。
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尾崎亜美、初期作品

2022-09-19 16:08:13 | POPS(邦)
ここに来て蝉の声の勢い弱くなったのと、散歩道でポツポツと開花した彼岸花を見かけるようになりました。今回の台風が過ぎると一段と、季節が進むものと思われます。それでも台風による南風の影響か、まだまだ蒸し暑い横浜方面です。昨晩もそうでしたが、夜はまだまだ夏の寝具で過ごすことが多いです。先週まで仕事が結構忙しく、なかなか音楽を聴く機会もありませんでしたが、漸く一段落しました。3連休×2回のシルバーウィークをのんびりと過ごしています。久々に音楽の話題です。

尾崎亜美のアルバムは初期の5作品他、数枚をCDで所有しています。東芝EMI時代にリリースされた初期の5部作は、CD、レコードそれぞれで揃えたいと思っています。先日、ようやく5作目の『LITTLE FANTSY』をヤフオクで入手し、ラストピースを得たところです。CDは他に『SHADY』『MIND DROPS』『STOP MOTION』があります。私が歌謡曲以外の邦楽を聴くようになったのは1978年ですので、実際は後追いなのですが、バックの演奏やコーラスも充実、シティポップスど真ん中の世界を楽しんでいます。



CD未入手の4作目の『PRISMIY』はアナログ盤で聴いています。CDはアマゾンですと1万円超え、ヤフオクでもそこそこの値がついています。早めに手を打つのが得策かも知れません。CDで所有している4枚のアナログ盤入手については、あまり心配していません。


初期5作品のリリース時期は1976年~1979年です。「マイ・ピュア・レディ」がヒットしたのが1977年です。初期アルバムのジャケットは、垢抜けない雰囲気が漂っていますが、一気にブレイクしました。『LITTLE FANTASY』が出た頃は超多忙で、体を酷使していたことがライナーノーツから窺えます。以後、6作目からはキャニオンレコードに移籍します。曲がり角だったのでしょうね。5作品の中では、ダントツで『MIND DROPS』が好きで、オフ会でも「太陽のひとりごと」「初恋の通り雨」あたりを時々かけます。

尾崎亜美は、楽曲提供者としてのイメージも強いです。有名なところでは杏里「オリビアを聴きながら」、松田聖子「天使のウインク」「ボーイの季節」、南沙織「春の予感 - I've been mellow-」があります。楽曲提供の最初が、南沙織でした。オリジナル作品含めて、編曲の方も初だったようです。以前、赤羽のオフ会でも盛り上がった金井夕子への提供も多いです。中でも「パステルラヴ」を押す昭和歌謡ファンが多いのではないでしょうか。オリジナル作品、他者への提供作品、全般を通じて引き出しの多さを感じます。

レッド・ツェッペリンの「Rock and Roll 」やサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」をノリノリで歌う映像がYouTubeで見れます。『POINT』等、複数のセルフカバーアルバムを出していますが、他人の作品のカバーも実に楽しいです。引き出しの多さは、歌と演奏にも当てはまります。
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テレサテン 漫歩人生路

2022-02-13 21:32:33 | POPS(邦)
木曜日、横浜では雪は積もりませんでしたが、今夜から明日にかけて積もりそうな気配です。3連休は北京オリンピック観戦、オーディオ等でのんびり過ごす予定でした。ところが車の定期点検の前日にバッテリーが上がって焦りました。しばらく運転していなかったことも要因ですが、そもそもバッテリーの寿命が来ていたようです。急遽、自動車保険のサービスでバッテリーを復旧しました。一晩置くと、起動できるか怪しいとも言われ、そのままディーラーに駆け込みました。何だか慌ただしい連休となりました。

久々に音楽の話題です。ネットでテレサテン、中島みゆきで検索すると「漫歩人生路」と出てきます。原曲はシングルにもなった「一人上手」です。12年前の記事で取り上げました。テレサテンが日本の曲を中国語で歌っていることは知っていましたが、中島みゆきをカバーしている印象がありませんでした。更に調べると『鄧麗君  15週年』というベストアルバムに入っていることが判りました。決して安くはありませんでしたが、アマゾンで購入しました。ヤフオクだとさらに倍の値が付いたので、まあ良しとします。


15周年の起点がよく分りませんが、14歳でデビューとすると1967年頃になります。そこから更に15年を足すと1982年です。私が高校生の頃となります。ちなみに、このアルバムには「一人上手」以外に「北国の春(我和你)」「グッド・バイ・マイ・ラブ (再見!我的愛人)」が収められています。80年代半ばの大ヒット連発前のこの時期は、アイドル半分、大人の女性半分といった感じで、ジャケットの雰囲気もいいですね。サウンドの方は特筆するほどではありませんでしたが、台湾の曲含めて聴いているところです。


「一人上手」を含む『臨月』は中島みゆきの中では好きな作品です。当時からもう40年以上が経過したことに驚きます。ちなみに80年にレークプラシッドで開かれた冬季五輪は中学生時分でした。八木選手の銀メダル、スケートのハイデン選手の5冠はよく憶えています。
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真夜中のドア(松原みき)

2021-08-22 17:07:46 | POPS(邦)
横浜方面は、お盆前後の雨を境に、暑さが少々和らぎました。このまま残暑のシーズンに入りそうな感じです。さて、昨日、NHKの番組紹介を見ていたら、42年前の松原みきさんの「真夜中のドア/Stay With Me」が2021年上期に大ブレイクしているという話がありました。一瞬耳を疑いましたが、どうやら昨今のシティポップブームの一環のようです。早速、該当の番組「SONGS OF TOKYO」を録画してみました。インドネシアを始め、アジア圏を中心に支持されていることがわかりました。世の中、何が起こるか、先は読めないものですね。


シティポップについては、3年半ほど前にも記事にしています。フォーク、歌謡曲、更にはニューミュージックとも異なる和製ポップスが注目されているといった話を取り上げました。ブームは一過性ではなく、その後も広がりを見せているようです。先の番組では、
・欧米のビート
・情緒的なメロディー
・都会的なサウンド
がシティポップの共通項として挙げられていました。学生時分はそんな括りを意識せずに音楽を聴いていたので、後からシティポップだったと判るケースもあります。表題の「真夜中のドア」の他、「SEPTEMBER」(竹内まりや)「Down Town」(Epo)あたりです。ユーミンのアルバムのいくつかもシティポップ扱いのようです。


「真夜中のドア」がリリースされたのは1979年11月です。当時、私は中学2年生でした。AMラジオの深夜番組のCMで、繰り返しサビの部分が流れていました。かなり気合の入った売り込みだった記憶がありますが、「真夜中のドア」自体はスマッシュヒットで終わりました。それでも、私の中では忘れ難い曲の一つです。ちなみに作曲は「SEPTEMBER」を作った林哲司です、洗練されたメロディー、サウンドに納得です。ちなみカバーも多く、中森明菜、岩崎宏美、広瀬香美らが取り上げています。


残念ながら松原みきさんは、2004年に44歳で亡くなられています。あまりに早い訃報に驚いてから早17年。オーディオでは忘れた頃に「真夜中のドア」や「ニートな午後3時」を聴く、を繰り返してきました。まさかコロナ禍の2021年に大ブレイクするなんて、ご本人も想像できなかったでしょう。YouTubeやSpotifyに代表されるように、音楽の聴き方がどんどん変わっています。楽曲の良さがいつどこでクローズアップされるか分からない時代とも言えます。それこそドアは常に開かれているのでしょうね。


という訳で、Amazon musicでファーストアルバム『POCKET PARK』を聴きました。松原みきさんの大人びたヴォーカルは勿論、充実の演奏陣によるシティポップならではのサウンドも楽しめます。近く、CDでも購入して、メインシステムでも聴きたいと思います。ネットで調べたところ、今年に入ってアナログレコードも復刻されたようです。


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テレサ・テン at ルイード

2021-05-30 19:12:52 | POPS(邦)
横浜方面は依然、梅雨入りしておらず、結局は例年並みか、それ以降の梅雨入りになりそうです。楽しみにしていたスーパームーンでの皆既月食も、雲に阻まれ持ち越しとなりました。次は2022年、スーパームーンでとなると2033年だそうです。緊急事態宣言が延長され、6月頭に予定していた東北の岩木山登山も、残念ながら中止となりました。夏休みの登山だけは何とか成立して欲しいところです。オフ会の方もしばらく予定がありません。緊急事態宣言の解除、ワクチンの広がり、(開催されれば)五輪の様子を睨みながらになりそうです。

先日紹介した「ふるさと村」の田んぼにも水が張られていました。盛夏を経て彼岸花が咲く頃、頭を垂れる稲穂を見ることになります。例年ですとこの時期はすっかり半袖になるのですが、朝晩の冷え込みからなかなか長袖が手放せないでいます。6月の天候は果たしてどうなりますでしょうか?


さて、先日紹介しましたテレサ・テンのライブ『テレサ・テン at ルイード』をリッピングして、MFPCを介したメインシステムで聴いています。この盤の存在は、GRFさんやチューバホーンさんを介して知っていましたし、何度か聴かせてもいただきました。自宅でも楽しみたいと思っていたのですが、盤には気をつけた方がいいとのアドバイスもありました。アマゾンでも新品は普通の値段で買えますが、中古品は1万円ほどの値がついています。ヤフオクの方は値段にばらつきがあり、アマゾンよりは安かったので購入を決めました。


このCDはテレサ・テンの没後、三回忌メモリアルとして1997年に発売されました。1976年の7月、新宿のライブハウス、ルイードでのライブです。帯には未公開秘蔵ライブとあります。私のテレサ・テンの記憶は、小学生時分に遡ります。レコード大賞の新人賞を争っている姿をTVで見たことを憶えています。来日前のアイドル路線を変更し、演歌路線へ切り替えた時期でもあります。その後、政治的な問題もあって80年代の再来日まで間が空きましたが、大活躍されたのはご存じの通りです。勿論、このライブの存在は知る由もありませんでした。

オーディオ的には音も気になるところですが、歌/演奏/トークを楽しめるのが何よりです。テレサ・テンの人柄にも触れることができます。邦楽/洋楽に加えて、台湾の民謡「高山青」や日本の童謡も取り上げるなど、選曲のバランスが良いです。「ジャンバラヤ」の冒頭、自らフルートを吹いて音を外す場面、ある意味このライブのハイライトかも知れません。異国で奮闘する若い女性歌手を応援する、演奏陣やお客さんの気持ちがオーディオ装置から伝わってきます。言語が変わっても(日英中)、芯がぶれずに惹きつける力は流石ですね。

持ち歌の「夜のフェリーボート」もいい曲ですが、一聴、「朝日のあたる家」がオーバーラップしてしまいました。念のため調べましたが、別の曲のようです。
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