在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

7人で11本 実にバラバラ雑多な半分ブラインド夕食試飲会

2017-03-19 21:57:14 | Puglia プーリア
Kius 2013 Marco Carpineti
Bellenda
Verdicchio dei Castelli di Jesi Le Voglie 2015 Stefano Antonucci
Flora 2012 Girlan
Eisacktaler Veltliner 2009 Kuen Hof
Falerno di Massico Campantuono 2010 Papa 
Barolo 2010 Ettore Germano
Graticciaia 2011 Vallone
Graticciaia 2001 Vallone
Maria 2013 Toffoli
Sangrantino di Montefalco Terre di Capitani 2008 Pennacchi



半分ブラインドの夕食兼試飲会を家でやった。
つまり、完全にボトルを包んでいなくて、ボトルの形が見え、解説たくさん。
全員で7人。
友人パオロが仕事柄沢山ワインを持っているので、かなり持参し、合計11本。
飲んでも飲んでもまだ終わらない。(もちろん若干残ったワインはある)

しかし、残念だったのが、うち、なんと2本がブショネだった。

ブショネの確率は20%と言った生産者がいたが、今でも、20%とは言わないが、10%以上はあると思う。

ブショネ〜、と言って突き返されたらエノテカもたまらない。
良心的なエノテカは交換してくれるが、その分ワイナリーに請求するわけでもなく、エノテカが被害を被る。

あまりブショネが多いと、ワイナリーの沽券にもかかわる。

一時期より少なくなったとは思うが(ある程度のレベルのワインの話)、シリコンコルクを利用しているワイナリーの気持ちもわからないわけではない。
(個人的にはシリコンコルクより、絶対にスクリューコルクかガラス栓が好き)

Kius 2013 Marco Carpineti 
さて、しょっぱなからブショネ。
カルピネーティのキウスがわずかブショネ。
これぐらい我慢するというか、気がつかない人は多いだろうと思う程度だが、ブショネはブショネ。残念。
そして、ちょっと泡が弱く、カルピネーティの泡ものは好きなのだが、今回は残念。

Bellenda +++(+)
これだけ、友人パオロが空き瓶を持て帰ってしまったので、よくわからず。(私は料理など忙しかったので写真は人任せ)
パオロが空き瓶を持って帰ったというのは、2年ほど前(だそう)ベッレンダで、ズボッカトゥーラをして、なんと、ラベルにちゃんと名前が印刷されて書いてある。これはかなりすごい。
ところでベッレンダはプロセッコで有名だが、ズボッカトゥーラをした、つまり、珍しくプロセッコのシャンペン方式の製造。
しっかりした味わいで、大好評。

Verdicchio dei Castelli di Jesi Le Voglie 2015 Stefano Antonucci +++
ここから白ワイン。意外とさっぱりで、イエージのヴェルディッキオにしてはシンプル。

Flora 2012 Girlan ++(+)熟成白が好きなら+++
がらっと変わって、かなり濃いめの色。
若干、熟成が行き過ぎている感がある、と言った人もいるが、ギリギリのところだと思う。このワイナリーのファンで、大量買いしているティートが持ってきた。今まで飲んだ他のボトルよりかなり熟成が進んでいるとの証言。
品種はゲヴルツ。ゲヴルツのバラ、ライチがしっかりどっしり、熟成香になって出ている。

Eisacktaler Veltliner 2009 Kuen Hof ++++
リースリングだと思った。しっかりリースリングのイドロカルブーロ(炭化水素系)の香りが出ている。しかしなるほど、リースリングよりはしっかりした味わいで、ヴェルトリーネルだった。パオロ持参の彼の好きな品種とワイナリー。

Falerno di Massico Campantuono 2010 Papa +++
ここからやっと赤。ファレルノ・デル・マッシコで、品種はプリミティーヴォ。
ほー。カンパーニャのプリミティーヴォということになる。
カンパーニャにプリミティーヴォ?と思って調べてみると、あった。
プーリアではなく、カンパーニャでプリミティーヴォでワインが造れるんだぁ、と一つ学ぶ。
アルコール度16%で、かなりどーんとしている。色もかなり濃く、かなりの個性派。ワイナリーは1900年から、完全ビオ、フィルターなし。

Barolo 2010 Ettore Germano
2本目のブショネ、それもかなりブショネだったのが、これ。残念〜(涙)
飲めなくはないが、とにかく鼻につき、断念。

Graticciaia 2011 Vallone +++++
パオロが持ってきたうちの1本がこれ。おー、グラティッチャイア。
このワインは個人的に、良い思い入れと悪い思い入れがある。
久々。さすがグラッティチャイア。2011年だからかなり若い。
色は濃く、よく熟したフルーツの香りがふくよかに立ち上がり、魅力的な香り。
アタックには柔らかさもあり、ボディはしっかり、タンニンの質は非常によく、余韻に熟したフルーツが綺麗に長く残る。

Graticciaia 2001 Vallone ++++++
さてここで、今回私が提供するワインは様子を見てとしていたのだが、こうなったらグラティッチャイアの古いのを開けるしかない。
数本あったが飲んでしまったので、残っているのは2001年。
でも、ヴィンテイージはブラインド。
2011年との比較で、大きな差がないように思える。2008年、2004年と声が上がり、実は2001年、つまり10年の差があったとは誰も(私も)思えないくらいだった。まだまだ飲み頃の範囲内で、綺麗に熟した赤ワインの堂々たる風格。

Maria 2013 Toffoli
さて、やっとデザートワイン。プロセッコのエクストラ・ブリュット。

Sangrantino di Montefalco Terre di Capitani 2008 Pennacchi
実はずっと前に開けて、以来そのまま冷蔵庫に入っていたもの。
プロセッコとのコントラストが面白いので提供。

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