うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

初めての経験

2008-11-29 04:53:19 | フランス(食べ物・飲み物)
写真がなくて、ゴメンなさ~い!

でも。
ウフフ、とっても楽しかった~♪






そう。
今朝も、いつものように、寒さに凍えながら研究室へ。
誰もいない研究室で、研究に励んでおりました(?!うそうそ)。



そして、9:00過ぎ。



あぁ、そうだ。
今日・金曜日の午前中は、定例セミナーの日だなぁ…。
ヤレヤレ。

と窓の外を眺めていたら。
かばんの中に入れていた携帯が、振動しているのに気づきました。
普段は、気づかないことも多いんですけど、ね。


慌てて、取り出して。画面を見ると。


ご無沙汰しきっている、日本の大学の時の大先輩(フランスに結婚以来ずっと住んでいらっしゃいます)からの電話。



「もしもし~、お早うございますっ!お久しぶりです。」
と言いながら、廊下に出ました。
…既に他の研究生も来始めた時間だったから。



「うさたろう、今日何してるのぉ?」
「え?何って…いつものように終日、研究室ですが?」
「今日、時間ない?」
「どうしてですか?」
「ワインの見本市に行こうと思っているんだけど。時間あるなら一緒にどうかな?と思って。」


「それって。何時ごろ行かれる予定なんですか?」
「そうねぇ、お昼頃かな。」
「すみません、セミナーが終わるのが12:30~1:00なんですけど。その後、でもいいですか?」
「じゃ、向こうで合流する?」
「ハイッ♪」






しっかし。
こういうときに限って、雲の中を生きているような(?笑)担当教授にセミナー前にバッタリ。
「今日の午後、時間ありますか?」
そ、そ、そんなぁ…。



普段だったら。
どんなことを差し置いてでも、この教授から言われたらそれを優先するんだけど。
「…あのぉ…、すみません…。今日の午後だけは…」
と言ってしまいました。
…我ながら、大胆。。。。。

でも。
「じゃ、仕方ないですね。来週の頭にしましょう。」
とあっさり許してくださり。




私は、セミナーを終わると、ワイン博覧会の会場を目指して一目散に飛び出した、というわけです。

歩きながら
「今、地下鉄に乗るところです。あのぉ、そちらに何か食べるものありますか?」
と先輩に電話。
「サンドウィッチ、があるわよ~。今食べているところ!」
の返事に安心して、向かったのでした。






会場に着いたらもう一度電話して、入口で先輩からチケットをいただく。


そして。
無事に味見用のグラスをいただいて、入場しました。



ひゃぁ~



何しろ、これまで、パリのこんな博覧会に来たことがない私には、何もかもがたまげることばかり。
(前住んでいた街で、行ったことはあるのですが。やっぱりパリのそれと、全然雰囲気も規模も違って…)



いえいえ。
実に、メトロを降りて、会場に着くまでも、既に驚きの連続だったのでした。

何しろ。
結構ご年配のカップルなども含めて、皆さん、折り畳みキャスターにワインの箱を積んで、ぞくぞくと駅に向かってくる。



う~ん。
せめて1本でも買えたらいいなぁ、なんて思っていたんだけど。
一体1本で買えるの?????






しかし。
何よりもまず先輩が既に2箱(=6本入り。即ち12本)キャリーにつけていたのに吃驚り!
「え?もう買ったんですか?もう見ないんですか?」
「あら、まだ、ここと、ここしか、行ってないのよ。2箱は、メゾンから送ってもらうことにしたんだけど…」







いや~、ワインに詳しく、フランス語も堪能な方と一緒に行く、ワイン見本市は、サイコーに楽しいですっ




とにかく。
すごい数のメゾンに、私なんかまず圧倒されきっちゃいました。

何しろ。
1つのブース(?)は皆同じ規模なんだけど、幅は、ほんの1m50くらいなもの?
そして。隣との間が1mくらい??????
ほんと、圧巻です。




こんなの知識がなくて、足を運んでしまったら。
ただ、疲れるだけ、かも。





それが。
まず、こことここでしょ。そして、次は、こことここ…
とサクサク連れて行ってくれる上、
全く自然に
「こんにちは。あなたの○○をちょっと飲みたいんですけど。」
と話しかける先輩。
「このドメンヌ、すごく好きなんですよ~。」
「これは、とてもフルーティですね!」
などと、軽口を飛ばしつつ、ワインを批評できる先輩にソンケーの眼差し。
(ま。彼女は、少し前まで、フランスでワイン関係の会社で仕事をしていたから、ある意味当たり前、なのかもしれませんが。)



とにかく。
無知識&ただただ好きなだけの私といえば、その横について、私のグラスも、と恐る恐る、並べて…。
同じものをいただいた傍から、「うむうむ」という顔をしつつ、全部飲み干す!

という姿勢をとらせていただきました、ハイっ。


先輩は、「もう、すでに飲んでるのよ~。」
といいながら、全部飲まずに捨ててましたけど。(この態度が当たり前?!)




そして。
最初の1軒で、味見をした時点で、感激。
私もつい先輩お奨めのお店で、2本買ってしまいました。
だって。私にも手が届くお値段なんだもん♪
俄然嬉しくなりました。




その後は。
「お腹すきました!」
「あそこにサンドウィッチ売っているわよ」
「じゃ、ちょっと待ってください!」と言い残して。

私にしては、大奮発のフォアグラ入りサンドウィッチを買い、それをパクパク頬張って。
戦線復活っ!





あはは。
結局、リュックも持っていないだけじゃなく、自分の鞄に本が2冊。
来る時から、重い荷物だったうえに。
そこからメトロを乗り継いで帰らなきゃいけないのに。
最終的に6本も買ってしまいました。




ま。
でもね。
今日の午後は、遊びに使っちゃおう、と思っていたので。
無理せず、休みながら帰ればいいや。



心配した先輩は「車で送って行くわよ」と言ってくださったのですが。
先輩のお家は、パリの郊外。
今日は月末の金曜日。渋滞にはまるかもしれないし。

「全然、大丈夫ですよ~。でも、メトロの駅まで乗せてもらってもいいですか?」
ということで。



無事、車に乗って、博覧会会場から出たところで。
「あ~っ。○番のバスだぁ!」

そ。
家の近くを通るバスが、こんなところを通っていたのを発見!
「バスで帰る?」
「はいっ!ここで降りますっ。さようなら~。今日は、本当にどうもありがとうございましたっ!」








というわけで。
私はバスに乗って、パリの暮れなずむ街を見ながら、ゆったり帰宅したのでした。




しかし、ホント。
バスを発見して、大正解。

何しろ、メトロの乗換えには階段がつきものなわけだし。
時間は多少メトロよりかかったかもしれませんが。
家からすぐ近くのバス停まで帰ってこれて。
私は、へたばらずにすみました。





あ~、満足♪



今日の晩御飯に、早速1本開けようかなぁ?
なんて、ね。
ワクワク、している金曜日の夕方なのであります。



では皆様~、11月最後の休日、楽しく過ごしてくださ~い。
ん?
ってことは。一ヵ月後は、年の瀬。。。。。