うさぎ堂鍼灸院の日記

横浜市青葉台と新大久保にある、鍼灸&アロママッサージ・うさぎ堂院長のブログです。

からだの重だるさ 3

2009-07-21 17:53:38 | いろんな症状
梅雨も明けて、重だるさも減ってきたかと思いますが
せっかくなので続きを(笑)。

自分でできる水を体から出す方法
①汗をかく
②尿を増やす
③呼吸を深くする

③の呼吸についてです。
呼吸でも水が出ているのをご存知ですか?
吐く息に乗って体の水分が一緒に出ています。
ですから、マスクで口元を覆っておいてあげると
吸う空気が潤されてノドが楽になりますよね。

深い呼吸ほどより効果が高く、腹式呼吸と呼ばれる
横隔膜を上下させての呼吸法がお勧めです。

太古からどの民族にも養生法がありますが
その中のヨガや導引といって今の気功体操のような
運動においても呼吸は重要視されてきました。

深い呼吸にするには息を思いっきり吐いて、吐いてを
繰り返してもう吐けない…となって初めて
沢山息が入ってきます。
これを繰り返すと体の深部から温まりますし
汗も出てくるので、水のはけ口が更に広がります。

先日、サックス奏者による循環呼吸の講座に参加しました。
呼吸をしながらずっと音を出し続けることが出来るのが
この循環呼吸と呼ばれる方法です。

まずペットボトルの水とストローを使って練習しました。
口から息を吐きながら鼻で吸うなんてどうやって??と
だいぶ混乱しましたが、ある時点からふと口の通り道と
鼻の通り道で空気の流れを別にできる事が出来ました。

無心でブクブクとやってうちになんとなくできてきまして
口から泡がずっと出ているのに呼吸はできるという
不思議な体験をしました。

因みにこの逆の事が赤ちゃんは出来るんですよ。
鼻で呼吸をしながら口で吸うことができます。
赤ちゃんは気道と食道が別々になっているので
おっぱいを長時間吸い続けながら呼吸が可能なのです。
これができなくなって、口を離して息継ぎをしなくては
いけないようになったら離乳の時期だと言われています。
ですから、離乳の時期は5、6ヶ月を目安というのではなく
その赤ちゃん個々の体の作りの変化を見てあげるのが重要です。

詳しくは
『赤ちゃんの進化学』西原克成 日本教文社 1333円
をご覧下さいませ。


からだの重だるさ 2

2009-07-13 17:21:44 | いろんな症状
前回の続きです。

自分でできる水を体から出す方法
①汗をかく
②尿を増やす
③呼吸を深くする

②の尿を増やすには利尿効果のある食品を採る、
というよりは飲水、ここでも白湯がお勧めです。

利尿効果の高いお茶類やお酒では飲んで割りとすぐ
膀胱に尿が急遽溜まるといった感じがしませんか?
ですから、飲んで30分以内に催す方が多いと思います。

それに比べて白湯は軽く発汗して(ココがポイント)
ある程度の時間を経てしっかりと膀胱に水分が注がれてきて
満タンになるといった感じです。
からだの隅々から停滞していた水分が集まるには多少の時間が必要です。
しかも発汗する事でそこでも溜まった水が出て行きますので
習慣にするとダイエット効果も出ます。

すぐに出てしまう尿ではむくみの解消には繋がりづらいので要注意です。
からだを芯から温めながらが出すことが大切です。

ちなにみ、からだが冷えているときの尿と
熱いときの尿では色が違うのをお気付きですか?

今日のように暑い日は汗で水分が出るため
尿の色は黄色に近い濃い色になります。
熱があるときも同様です。

反対に冷えているときは白に近い色になります。
頻尿の方は基本的には白い色に近いと思いますが
ご自分の尿の色を見ておくのは健康管理にはとても役立ちますので
流す前にちょっと見ておく、
これを習慣にするのをお勧めします。


からだの重だるさ

2009-07-07 19:47:35 | いろんな症状
この梅雨時の季節に感じやすい重だるさ。
これはこの時期特有の症状なので特に心配する必要はありません。
先日いらした患者さんが内臓がおかしいのかと
とても心配されていたのですが
この時期は体はこうなるものだ、と知っておくと安心です。

湿度たっぷりの外気と同様に
体の中も湿度たっぷりとなりなんだか重だるいのです。

例えれば脱水したりない洗濯物のような体ですから
絞れる水を絞ってあげればスッキリ元通りになります。

自分でできる水を体から出す方法は、
①汗をかく
②尿を増やす
③呼吸を深くする

以上。

では、実際にどうするかと言うと
①は運動や食事で汗をかくようにします。
ですから、「重だるい」→「寝ていよう」ではなく
無理をして動いてみるとスッキリしてきます。

食事は温かいものを採って汗をたっぷりかきます。
胃腸にやさしいものの方がよりだるさを解消しますので
温かい麺類やお粥などがお勧めです。
ショウガもいいですね。
朝の冷えた体にコップ一杯のショウガ湯なんてのも
重だるさを感じる人にはお勧めです。
この際に、せっかくですから甘味は砂糖ではなく
蜂蜜や黒糖などにしましょうね。

続く…。