雪の日に

2016-02-11 | ---------
先日の大雪でダイヤが乱れた京王線。
たまたま用事があって外出した私も混乱に巻き込まれたひとりでした。

その日は冷た~い雨の中、待つこと1時間以上で
身体の芯まで冷え冷えになりました。
寿司詰め状態で乗れない電車を数本見送って、覚悟して乗り込んだ電車の中は
冬はダウンを着ている人が多いせいか、わりとフカフカしていました。
とにかく隙間なくぎっしりなので、体に力を入れなくても
周りにゆだねて立っていられて意外と楽。
満員電車で「あ~ あったかい・・・」と心地よさを感じたはじめての体験でした(苦笑)。

でも、奥に入ってしまった人が途中の駅で降りるのがたいへん。
人々を押しのけながら、「おります!おります!」とヒステリックに叫び、降りていく若い女性、
気持はよーくわかりますが、その声でなんとなく車内にピンっと張り詰めた緊張感が漂いました。
そしてその次の駅で、「降りる人、いまーす 」と、降りる人に代わって
女性のやさしい声が響きました。
降りる人をみんなで大玉送りのように(笑)押し出し、無事に降りられたことに
全員でホッとしました。(という空気が流れました。)
その女性の声に、雰囲気がガラッと変わりました。

ひとりの小さなやさしさって、ぜんぜん小さくなくて、
どんどん伝播するんだな、と…。
今度は私がそのやさしさの発信源になれたらいいな、と思いました。