ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

9人制バレーの攻撃に関する基本的な考え方(その2)

2010年08月22日 08時05分25秒 | 攻撃
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はじめに
昨日の続きですが、9人制バレーボールで攻撃を考えるとき、基本となるいくつかのブロックを抜くためのパターンがありますので、それを紹介させていただいています。
このことを述べた後に、具体的なコンビネーションについて、述べ、練習方法等も御紹介したいと思います。
それでは、よろしくお願いします。

3回の攻撃にこだわらない
相手ブロック陣をいかに翻弄するかを考えるとき、そのひとつの方法として、これまでにも紹介してきましたが、ワン、ツー、スリーの3回の攻撃だけでなく、ツーアタックやトスフェイントなどを織り込んで見せておくことで、相手ブロッカーに、トスアップ前にジャンプしてもらうということができないか、あるいはブロックがジャンプする前に攻撃できないかを考えるというのがあります。

下図は、「0(ゼロ)クイックパスからの展開(その1の1」及び「ゼロクイックパスからの展開(その1の2)」で紹介いたしましましたAクイックのトスアップと見せかけてそのままセッターがツーアタックするというものですが、こういうことでブロックをはずすことを考えることもできます。




このような攻撃を見せることで、「ゼロクイックパスからの展開(その2の1)」「ゼロクイックパスからの展開(その2の2」の記事でご紹介した攻撃も活きてくるのですね。



攻撃の起点を一つ作って、ブロッカーを利用してブロック陣を分断する
トスアップ前にジャンプするブロッカーがいれば、そのブロッカーか実際のスパイクの時にブロックに参加しないだけでなく、そのブロッカーが邪魔になって、相手ブロック陣は分断されることになるのですね。

例えば、下図のとおり、Aクイック(赤シャツ)にセンターブロッカーがジャンプしてくれれば、そのブロッカーのジャンプによって、左右のブロッカーは残り、2名ずつに分断されますね。
レフトオープンにオープントスを上げると、2枚ブロック、平行トスなら1枚ブロックでスパイクできるってことになると思います。
緑の選手のバックセミもよりノーブロックに近い状態でスパイクできるということになります。


速いクイック(セッターのトスアップ前にジャンプして打つようなAクイック)を打てるチームだと、その他のアタッカーのブロックをはずすのにかなり都合がよいのです。

クイックを持っていてもブロックが抜けない場合もある
クイックを持っているから、ブロックを抜けると思っていたら大間違い。
Aクイックや、Cクイックを打てるチームであっても、そのアタッカーのジャンプや打つタイミングが遅かったり、アタッカーが自分の助走ポジションからクロスすることなくまっすぐ突っ込んで来てスパイクするような場合は、時間差をしたつもりでも、時間差攻撃になっていなかったり、ブロックの集散が容易で、常に2~3枚のブロックが付くということになります。
ブロッカーよりアタッカーの実力が上という場合なら、これでもまったく問題ありません。
ただ、相手ブロッカーが高く、リードブロックで対応されるとなると、厳しくなります。

攻撃を考えるときのスタンス
アタッカーが相手のブロッカーと勝負しても絶対負けないというときは、ゆっくりのアタッカーの打ちやすい攻撃で対応します。
ブロッカーと五分五分以下となった場合は、相手のブロッカーを見て攻撃するだけではなく、相手ブロッカーを自分たちの思ったとおりに動かしておいて、そこから有効な攻撃ができないかということを考えます。

自分たちのチーム事情をよく見て、戦術を練ってみてください。
なかなか、楽しいものですよ。
自分たちの想定通りに相手が引っかかってくれるってのは・・・


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