桃寿の小部屋

桃寿活躍状況

「生霊」②

2021-08-31 15:08:09 | タロット占い
私が、巫女さんの代役を務めるなんて、大それたことですし、生まれてこの方、学生時代お祭りに神社でおみくじ売りのアルバイト依頼初めてですが・・・

何でも興味を持ったらやってみたくなる「野次馬精神」に負けて、お引き受けする羽目になりました

その部屋は8畳ほどの広さで母屋と別階段になっていました。皆さんと一緒にゾロゾロと中に入り、父、娘、母、私の順番に横に並びました

部屋の奥には神棚の様な物が一段高く祭って有り、その中に小さな祠が飾ってありました(これからの展開がどうなるかワクワクしていると)

宮司様は神棚とその周辺にお灯明を挙げ、人型に切った和紙を何枚か用意して、御祈祷を始めました

これから先が興味深々の私には何も起こらず・・ではなく、突然若い男の人が見えた気になったのです!(なんだ!この人は)

「何方かな?」宮司様が片手で祈祷をしながらそういうとお嬢さんが急に苦しみだして首を大きく横に振り始めました

「貴方はこのお嬢さんに振られて思いが切れない男でしょう?」何故、自分がこんなこと言っているのかしら?

その、お嬢さんの態度が急変して、私をにらみつけ、憎々しげに「余計な事をするな!お前が悪い!」(と、言った様に聞こえたんだけど・・・)

「今度は何方かな?」

「貴女はこの男が好きなのに自分を見てくれないからお嬢さんに嫉妬している女でしょう」(私、勝手に何言っているんでしょう?)

「お嬢さんはこんな男は何とも思っていないし、何度もお断りしているのに、解ろうとしない迷惑男なんだから、そんなに好きなら一生離れず捕まえておきなさいよ」

笑った!、確かに聞こえた、このお嬢さんらしくない低い大声で「ワーーははは・・勝った・・私の者」(って聞こえた筈だけど・・・?)

宮司様は人型に切った和紙を2枚取り「汝どもが考えている事はどちらも勝手な思い込みと、相解ったなら身を清め反省し、精進せよ」と言って灯明の灯をつけると灰になりました

何だか狐に騙されたような半分信じて半分は信じられなくて・・・

終わったから帰ろうとしたら、お母さまに「貴女にも憑いていますよ」と言って手をポーンと鳴らし「供養して頂いた事感謝して、ゆるりと参らせ候」(私の知らないお婆さんを感じました)

お母さんは丁寧に私達にお辞儀をしていました

「最後のお方はどなたですか?」宮司様に尋ねると「横断歩道にいた浮幽霊の様でしたよ」

「そういえば、こちらに来るときに信号機の下に花束が少し枯れかかっていたのが気になって、何方かお亡くなりになったのかと手を合わせました」ですって・・・

帰り喫茶店で色々お伺いしましたが・・・お嬢さんが言うには、新人研修会でミニ合宿が有り、最初の男の人と同じ班に成り、皆と一緒の態度で接していましたが、本採用になって

自分と配属された場所が同じで、それから何だかんだとしつっこく付きまとわれ、相手にしなかったら、その人には彼女がいて、ある日その彼女に勝手に別れを告げたので、彼女はお嬢さんが

彼を誘惑して取ったと勘違いして、お嬢さんが彼の会社に来なければこんなことにならなかったのにと考えているうちに「生霊」を飛ばしてしまったみたいです

それにしても、あの、声や姿が見えたような気になったのは何故なのか・・・帰りの喫茶店まで誰にも詳しい内容を知らされていないのに・・・

お母さまが来る途中、花に手を合わせた事なんか言われるまで知らなかったのに・・・世の中にはまだまだ説明できない不思議な事が沢山あると思います

桃寿

「生霊」

2021-08-28 17:37:18 | タロット占い
こんなお仕事をしていると、

「占い」の分野を外れて「何か憑いていませんか?」とか「亡くなった父の声が聞きたい」とかのご質問を聞きに来るクライアント様が結構いらっしゃいます

その様なご質問は極力お断りしておりますが、「それでも何とかお願いできないか」と、頼み込まれ、「付き添いなら」の条件付きで、知り合いの伝手をたどって

何度か不思議な体験をした事が有りますので、聞いていただけますか?

その方のお母様が私のリピーター様でもう、10年以上のお付き合いの有る方でした

「先生、今日は娘の事なんですけれど・・・」いつもの歯切れの良い話し方ではなく、どう話していいか迷いながらの話の概略はお嬢さんが別人の様に変わってしまったとの事

「あんなに明るかったのに最近は口もきかず、夜になると苦しそうにして泣きじゃくるので、失恋でもしたのかと思いましたが・・・そんなことではないらしいんです」

ご主人と相談した結果が私に相談してみようとなったらしいです

「先生のお仕事は特殊な物だから、そちら方面のお知り合いがいらっしゃったら是非ご紹介下さい」

簡単にご紹介下さいと言われても・・・・ふと急に知人の友人にその道を修行している方がいるのを思いだして連絡を取り訳を話してご紹介して頂きました

予約当日「皆様でおいでください」と言われておりましたのでご両親、お嬢さん、そして私は道案内役として出かけました

古い話でうろ覚えですが場所は新宿駅よりくねくねと何分か歩いた記憶が残っています

教えられた場所に着くと巫女さんと宮司さんの様な衣装を着た男女が出迎えてくれ部屋に入ると男の方が相手の方に「君は今日は良いです、この方に君の代わりをして貰います」

始めは何を言っているのか理解できませんでしたが、私に巫女さんの代わりを申しつけている事に気付き・・・

「イヤ、イヤ、イヤそんなこと無理です、貴方には今始めてお会いしたばかりですし、私はそんな事したことが有りませんから」幾ら断ってもその方は「大丈夫です」の一言

クライアント様達にも頼まれて断り切れず、道案内だけの筈が大変な事になったと思いながら、その申し出を受けることにしました

これから先の物語は、信じても馬鹿にしてもあなた次第ですが・・・・お話が長くなりますので、この続きは次回に致しましょうね

桃寿

「星先生」⑤

2021-08-27 15:19:40 | タロット占い
そんな想い出も有った青春時代が過ぎて何年かが過ぎて行き・・・私も家庭を持ち優しい夫に恵まれて平凡ながら幸せな結婚生活を過ごしておりました

(そういえば、パパとのお話が有った時先生は(この人の優しさと気持ちの広さが無ければ君には結婚は務まらない、苦労するかもしれないが、彼は君に合っていると思うよ)と言ってくれました)

その件では彼よりもっと条件の良い人を何人かご相談に言ったのですが、何処か難癖つけられて、こんなに素直に認めてくれたのは初めてでした

イケメン好きな私の好みではなく、結婚式に出席した学生時代や、会社時代の友人達は式を祝うよりどんな良い男と年貢を納めたのか、興味津々だったと思います

「ね~彼は何処にいるの?貴女が納得した男性なら素敵な方でしょうね~」ワイワイガヤガヤ・・・

「紹介します、本日の花婿様、私の旦那様です」・・・・私の紹介にみんなの口が開いたまま・・・だって、どんな良い男だって負けない、設楽焼の狸そっくりの男性が

嬉しそうに、ニコニコ立っていたから・・・・(一寸、何時から宗旨替えしたの?貴女の趣味と全然違うじゃ~ない?)  

そんな結婚式の思い出も有りましたが・・・やがて何年かして車を買う事になりました。それは私達の願いで、普通車で良いから新車を買ってドライブするのが夢でした

星先生の仰った様に、お金持ちではありませんが、とても優しく、穏やかで「ソクラテスの妻」の私を文句も言わず大切にしてくれました

待望の新車が納入された日、早速近くに試運転を兼ねてドライブをして「一寸休んで、直ぐ帰るから」と横道の私道に車を止めて、お茶をして・・・30分程で戻ると、車が有りません!

頭の中はパニックで・・・とにかく「困った時の星頼み」で駆け込みました!

「う~ん・・二人だね、走っている、走っている・・・海か?川か?前のバンバーがぐちゃぐちゃだ・・2日か3日後になるな」・・・これで終わり・・・何のことか解らなかったけれど

三日後、横浜の警察から「車が見つかりました」と、連絡が有りい急いで行って観ると、横浜埠頭の突き出たコンクリートの道の突端で周りは海でした!

この現実をどう説明したら解っていただけるかしら?・・・言える事は前進に鳥肌が立った事です

この日を境に、先生にご相談する事も無く、仕事は忙しく働きづめですが平凡な毎日を過ごして居り・・・・数年経ったある日、仕事関係で偶然、先生の住んでいる方面に行くことになり

考えれば、あれ切りご無沙汰で、お詫び方々様子を伺いに行って観ました・・・・

所がいくら探しても見つからず・・・記憶を頼りに近所の方に伺ってみたところ・・・・先生の身に大きな事件が起きていた事が解りました!

何でも、皆さんが色々お話下さった内容をまとめてみると・・・

私が通い始めたころは古い、汚い、道場の様な場所で、薄暗く、真ん中に御護摩をたく囲炉裏が有り、来た人はその周りに坐って順番を待っていた事を憶えていますがその頃定価表等ありませんでした

あれから何年か経ち、「全盲のお坊様の霊力」がある週刊誌に乗ってから、訪ねて来る人が急に多くなり、その内定価表が出来、星先生のマネージャーの様な人たちがあれこれ支配しだしたそうです

建物は3階建てに成り、1階は仕事場で2階3階はアパートになったそうです。

何でもクライアントの不動産関係の人が先生の言う通りにして大分儲けたらしく、お礼に建てたと言う噂も有りましたが・・・独身だと思っていた先生に奥様がいて、先生が有名になって行ったら

いつの間にか中年の女の人がしゃしゃり出て奥様を追い出して後釜に坐って牛耳っていたみたいです

「あの女が奥様を追い出して、先生が目が見えないのを良い事に、陰で不動産屋達とグルになって甘い汁をすすっていたんだよ・・・先生も最後は哀れなものだったね~」

ある日、夜中に1階より出火して3階建ては全焼、目が見えない為先生は逃げ遅れてしまったみたい・・・「あの女が来てからろくなことは無かったよ」

色々話をしてくれた中で「道場の御護摩をたく上にアパートのトイレが有るからいつか罰が当たると思っていたよ」と言った言葉が心に残りました

何も知らずに毎日を過ごしていた自分・・・先生だって被害者だった気がします・・・古い、薄暗い道場の中で中央の御護摩の灯りと先生の輝きと患者さん達の先生と相談した後のほっとした笑顔

先生はあの頃が一番幸せだったような気がします

合掌

「星先生」④

2021-08-22 11:39:43 | タロット占い
彼と会って、いつもの様に何気なく楽しく別れて・・・・何時もなら遅くなっても2日後には連絡が有って次の約束をしていた筈なのに・・・・

それから1週間後「話したい事が有る」と連絡が有り、その声は何か、真剣に答えを探しているようでした

何時も待ち合わせに使っている落ち着いた静かな喫茶店に行くと彼は怒った様な顔をして、お義母様と待っていました

彼のご両親には交際を始めたときから何度かお会いして、いつも本当の子供の様に可愛がっていただいて居りましたが、今日はそんなそぶりも見せず、何処か怯えているようでした

「実は、この前会った時、君から言われたことが気になっておふくろに聞いてみたんだよ」

すると今まで暖かな団らんの雰囲気が消え去り、ご両親が声も出ないほど驚かれて、どうして私がそんなことを知っているのか、しつっこく聞いてきたそうです

「君が話してくれた内容と少し違うところが有るが・・・この話は○○家親族一同門外秘密にして何十年も蓋がされ、僕も君に言われるまで本当に知らなかったんだ!」

御義母様が何か怖い物を見るような怯えた目をしながら彼の洋服の裾をしっかり掴みながら、ゆっくり話して下さったのは・・・・

「昔、婚礼が有りまして・・・私ども田舎者は嫁入りと言って本家に嫁を向かい入れ、そこで初めてその家の者になったお許しを親戚中に披露して宴会をするのが風習になっていました。」

その日も宴会が遅くまで続き、帰宅するころは真っ暗闇の山道を提灯の灯を頼って帰らなくてはなりませんでした

山道の途中に線路がまたがっている場所が有りましたが、普段はめったに通らない場所ですし、通過する列車も一日に数本しかありませんでした

皆が帰宅したころ、親類の中に1名返っていない者がいる事が解り、夜道を提灯や懐中電灯の明かりで探したところ、線路に首を跳ねられた死体を発見したそうです

「そういえば、彼が大きな声で何か叫びながら、提灯を振り回して汽笛の聞こえた方向に突進していった」と言う者が出て来て・・・・・

結局は自殺と言うことになり、宴会に出ていた者達にも婚礼の日に血を見たり自殺者が出るとは縁起が悪いので今日の出来事はこの村全体一切蓋をして村のタブーの話厳禁となって守られていました

「事件を後日再捜査したところ、真相は深酒した被害者が汽車の明かりを知り合いの提灯の灯りと間違えた」と言う説も出て来たそうです・・・御義母様には諄い程口止めされました

その後、別に喧嘩をした訳でもないけれど何となく会う回数が減り・・・・

「実はおふくろが誰も知らない何十年も前の事を知っているなんて、裏で調査していたのではないか、それでなくても心の中を見透かされるようで怖い」と言うのでね~

この言葉が、私達の物語の終わりになりました・・・・結構気に入っていたけれど・・・・でも、全盲で会ってもいない人の過去がどうして解ったのか・・・不思議だと思いませんか?

桃寿

「星先生」③

2021-08-21 09:58:12 | タロット占い
今になって母が生前「そういえば、(この子が大人になってやがて私の様な仕事に就いていたら人生楽しいだろうね~)と、良くいっていたわよ」と話してくれた事を思い出します

「星先生」の事に興味全開の私は、良く仮病を使って、母に道場に連れて行ってもらいましたが・・・「どれどれ・・今日は仮病で私の仕事を探りに」来たんだね?

先生は自分の横に紫色の小さな座布団を置いて、「今度から、興味が出たときはその場所で好きなだけいれば良い、但し、仮病等使わずに、学校の先生や家の人達に迷惑をかけない事」」

いつもの静かな穏やかな言い方でしたが、なぜか鳥肌が立って震えました

やがて歳月は過ぎて行き・・・・社会人になった頃交際を申し込まれました!

若い頃から努力して小さいながら会社を立ち上げた青年で、私の友達の友達で、プロポーズは両親にしたらしく、その義理堅さが気に入られ後押しするもので少しお付き合いしてみる事になり

ある日、星先生に此の事を報告すると・・・・「惨いものよ・・この縁者に鉄道自殺したものがいる。その話はタブーで皆が避けて堂々と供養してない」と、怒ったように言われ

何の事だか解らず、デートの時に彼に笑い話の様な軽い気持ちで話、彼も「家ではそんな話聞いた事が無いよ・・・変な爺さんだな~」と言っていましたが、この事が大きな変化を表して来る

お話は又この次にしましょうね

桃寿