2006年 9月 8日 (金) 11:44
福岡市でRV車が飲酒運転の車に追突されて海に落ち、幼児3人が水死した事故で、業務上過失致死傷などの疑いで逮捕された同市職員今林大(ふと し)容疑者(22)が、県警の調べに、最後に飲酒したスナックから事故現場までの道順について「覚えていない」と供述していることが分かった。さらに、ス ナックから市職員の同僚らに「すごく酔ってる」などとメール送信していたという。県警は、危険運転致死傷罪を適用できるほど酒に酔いながら、それを自覚し ていたとみて捜査を進めている。
調べでは、今林容疑者は事故を起こす前の8月25日夜、まず自宅で飲酒した。その後、友人らと焼き鳥店で焼酎やビールを飲んだ後、いったんタクシーで帰宅してから改めて乗用車でスナックに向かい、ブランデーなどを飲んだ。
午後10時30分ごろ、スナックを出て今林健容疑者(32)=酒気帯び運転の幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕=を自宅に送り届けた後、今度は市の中心部に向けて車を走らせたが、その途中で事故を起こした。
この間の走行について今林大容疑者は「どうやって店から事故現場まで行ったのか覚えていない」と供述。行き先についても当初の「目的のないドライブ」から「ナンパ目的だった」に改めたという。
一方で同容疑者は、スナックから同僚の市職員らに「すごく酔ってる」などとメールを送っていたことも新たに判明。関係者によると、同容疑者は事故当日が初めての飲酒運転ではなかったという。
県警は「(捜査が進むにつれ)今林大容疑者の供述は変わってきている」として慎重に裏付けを急いでいるが、同容疑者の弁護士は「当初の話をその後、聞き直しても全く同じ。供述内容は二転三転していない。危険運転には当たらないと思っている」としている。
事故は8月25日午後10時50分ごろ、同市東区の海の中道大橋中央付近で発生。酒に酔った同容疑者の乗用車が一家5人の乗ったRV車に追突し、 RV車は博多湾に転落。幼児3人が水死した。業務上過失致死傷などの疑いで逮捕された同容疑者は、事故前に自宅と2軒の飲食店で飲酒していたことが判明。 事故直後には、友人に身代わりを頼んだり、アルコール検査前に多量に水を飲んだりしていたという。
抗議1900件 飲酒運転と五輪失敗の福岡市 (朝日新聞) - goo ニュース
2006年 9月 7日 (木) 13:00
職員が飲酒運転事故で逮捕され、五輪招致にも失敗した福岡市が、市内外からの抗議への対応に 忙殺されている。8月25日の事故発生から、これまでに昨年度全体の半数近い声が寄せられている。「福岡みたいな野蛮な土地には行きたくない」という県外 からの声もあり、担当職員はショックを隠せない。逮捕された職員が所属していた保健福祉局では、職員らが1週間、現場の交通整理にあたったほか事故が起き た25日を「飲酒運転撲滅の日」とすることも検討している。
市広聴課によると、飲酒運転事故への抗議は6日までに1913件。通常は1日10件前後のメールが、事故後初めての開庁日だった先月28日朝には約700件届き、2週間近くたった今も1日80件前後に上るという。
「職員教育がおかしい」「懲戒処分決定が遅い」といった内容が大半。市が示した「飲酒運転、即免職」の方針にも「今さらそんなこと言っているのか」と批判が寄せられた。30分を超す電話も少なくなく、涙ながらの訴えもあるという。
あまりの多さに11人の同課職員は、メールの内容確認や整理作業のため、午前0時近くに及ぶ残業や休日出勤で対応している。石井悦子課長は「落ち着くのは来週以降では……」と打ちひしがれている。
先月30日に落選した2016年五輪招致に対するものは約150件。ねぎらいの内容も少なくないが、石井課長は「事故関係分の整理に追われ、返信など対応に手が回らない状況」と言う。
一方、保健福祉局では、8月29日から4日までの午前10時から午後7時半まで職員43人が2人ずつ交代で事故現場付近に常駐。献花に訪れる人の交通誘導や停車車両への注意を呼びかけた。
1日で約150人が訪れた先週末は管理職の積立金で警備員も雇った。
市役所内で「募金を募りたい」「千羽鶴を折った」との職員の声もあがっているといい、同局の西嶋啓一・総務課長は「事故を忘れず、哀悼する一番いい方法を職員で考えて実行したい」と話している。
【過去記事】保守記事.42 「罰金30万」の効果も薄れ。。。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます