[ニューヨーク 9日 ロイター] 米国株式市場は反発。インターネット検索大手グーグル<GOOG>による、動画サイト運営ユーチューブ(YouTube)買収発表に先立ちハイテク株が上昇、北朝鮮の核実験をめぐる懸念を相殺した。
ダウ工業株30種は7.60ドル(0.06%)高の1万1857.81ドル。
ナスダック総合指数は11.78ポイント(0.51%)高の2311.77。
S&P総合500種指数は1.08ポイント(0.08%)高の1350.66。
グーグルは、関係筋がユーチューブの買収発表を明らかにしたことをうけて、ここ5カ月余りの最高水準となった。同社は取引終了後、株式による支払 額16億5000万ドルでユーチューブを買収すると発表、終値が2%高となり、S&P500およびナスダックを最も押し上げた銘柄となった。時間外取引で も、買収発表後一旦下げた後、終値からさらに上昇した。
AIGサンアメリカ・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、スティーブ・ニーミス氏は「今回の買収はグーグルにとって戦略的に非常に好ましい。インターネット分野でも、まだ大きく進出していないビデオという分野で、成長する可能性を開くものだ」と述べた。
米債券市場のほか、カナダ、日本市場も祝日で休場となったことから薄商いとなり、北朝鮮の核実験報道にはそれほど大きく反応しなかった。
EKN金融サービスのエクイティー・マーケット・ストラテジストのバリー・ハイマン氏は「北朝鮮の報道は明らかに不安定要因だが、米国市場は世界 市場の動きから手がかりを得ようとするだろう。アジア市場が軟調となれば、米国市場にも波及するだろう」と指摘。「依然として大型株とハイテク株に大規模 資金が流入しており、相場を支援している」と話した。
IBM<IBM>が1%高、キャタピラー<CAT>が1.3%高となってS&P500を押し上げた。
PNCフィナンシャル・サービシズ・グループ<PNC>が、マーカンタイル・バンクシェアーズ<MRBK>を現金と株式 による支払額60億ドルで買収することで合意したと発表、マーカンタイル・バンクシェアーズは22.2%と急上昇、PNCは4.4%下落した。
ケーブルビジョン・システムズ<CVC>も10.4%高となった。同社の経営者が一般株主の保有株式を約79億ドルで買い取ることを提示し、出来高トップとなった。
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