ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

思わぬ雪渓に歓声 一切経山ハイキング

2012年06月01日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2012年5月25日(金)


毎週金曜に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成24年度第9回(2012年第20回)「一切経山ハイキング」に参加した。


福島県吾妻高原の南西、浄土平に位置する「一切経山ハイキング」ということで、
今回はバスで出かけることになった。
国道6号と学園東大通り交差点の「こばやし布団店」前に集まったのは13名。


6時5分前、ほぼ定刻どおり見慣れた常南交通のバスがやってきた。


バスは天川団地~土浦市民会館と廻り、この日の参加者16名全員が乗り込んだ。
定員21名の小型バスだが、足元はゆったりとして広く、楽にリュックを足元に置くことが出来る。
5席ほど定員に満たないため、その分料金は割高にはなるが、余裕の座席で乗り心地は快適である。


常磐道土浦北ICで朝食弁当を受け取り、全員に配られた。
早速いただくことにした。
味はまあまあで、朝食としての評価は悪くない。


友部SAで最初の休憩。
この後、東北道安達太良SAで2度目の休憩をとり、浄土平を目指した。


東北道福島西ICから国道115号、磐梯吾妻スカイライン(4月8日から11月15日まで無料)を走り、
10時30分、浄土平に到着した。
バスを降りると直ぐに硫黄の匂いに包まれた。
浄土平一帯が火山であったことを実感。


この日は昼ごろから雨の予報。
浄土平で既に標高1600m近くもあることから、気温は18-19℃と低い。
『ちょっと寒いわねっ、上着着て行った方が良いかなぁ』
雨具の用意や地元の昼食弁当をリュックに詰めたりと、準備に余念がない。


一切経山(1949m)は、頂上付近に薄い雲が掛かっている。
白く見えるのは、硫黄が噴出しているためである。


こちらは吾妻小富士(1707m)
一切経山を下山して時間に余裕があれば、火口を一回りしてみたい。


ビジターセンターの後方に見えるなだらかな山は東吾妻山(1975m)だ。


いつもの準備体操。
約4時間近いバスの旅は、やはり長く疲れる。
思いっきりの背伸びが気持ちが良い。


準備体操もしっかりと終え、


10時40分、一切経山を目指して出発!!
この時点でまだ雨は降っていないが、途中で急変することがあるかもしれない。
『何とか最後まで降らないで欲しいわねっ』、『せめて弁当を食べるまでは持って欲しいねぇ』と願うばかりだ。


ビジターセンターを過ぎると「浄土平湿原」に入る。
立派な木道が整備されている。


先頭を務めるのはMさんとKさん。
一昨年、一切経山を目指した当会では数少ない経験者である。
ただこの時は途中から大雨に遭い、頂上では何も見ることが出来なかったばかりか、
危うく遭難しそうになったのだとか。


二人に続いて木道を進む皆さん。
元気いっぱいだ。


木道は途中から細くなる。一人が通るのがやっとの幅である。


高原を思わせる登山道を進む。
前方の東吾妻山は雪で覆われている。
後で聞いた話であるが、今年は残雪が多い、とのこと。


登山カードの投函箱が。
我々は、どちらかと言うと登山と言うよりハイキングである。
登山カードは、まあ良いのではないか? と軽く受け流して通過だ。


噴火した石がごろごろと転がって河原のようだ。


後ろは一切経山
硫黄の噴煙が立ち上っているのが分かる。
このため、一切経山へは酸ケ平を経由する登山道しか通れないようになっている。


残雪(雪渓)の上を歩く。
『雪の上を歩くのは初めてだわっ!』
『この時期、雪渓の上を歩くとは思ってなかったよ!』
感嘆詞の連発である。


雪渓を過ぎるとまた普通の山道が現れる。


浄土平を出発して25分、最初の休憩だ。
水(お茶)が美味しい。


新たな雪渓が現れた。
シャーベット状になっており、普通のハイキングシューズでは滑り易い。
人の歩いた後を歩くのが良い。


『雪の上を歩くのはなかなか疲れるねぇ』


雪渓の向こうに吾妻小富士が見える。


少しばかり急な登山道が続く。
息が上がり、首に額に汗が滲んできた。上着を脱がないと堪らない。


20分ほど上って2度目の休憩。
一切経山と東吾妻山の間を吹き抜ける風が心地良い。


11時30分、酸ケ平分岐に到着。


酸ケ平避難小屋を経由して一切経山を目指す。


分岐点から100mほど進むと酸ケ平避難小屋がある。
前出のMさん、Kさんが避難したという想い出の多い小屋である。


最後の雪渓を過ぎると、


しばらく急な瓦礫の登山道が続く。


途中で振り返えって見ると・・・


目の前に東吾妻山と鎌沼を見下ろす絶景が広がっていた。


『素晴らしい景色だわねぇ』
『ほんと、来て良かったね』


目の前に広がる雄大な景色に、
『この前来た時とは比べ物にならないよっ』
『白い雪が素敵っ!』


一切経山の頂上まであと0.6Kmという地点。
『ここで待ってるから』という人も出たが、何とか説得して、全員で頂上を目指すことにした。


一面の瓦礫に覆われた登山道だが、先ほどに比べると緩やかだ。
『これだったら、行けるわねっ』


一切経山頂上まであと約0.3Km付近。
『もうすぐだねっ』
『五色沼が見えると良いわね』


吾妻小富士(1,707m)
見るたびにその姿を変える。


東吾妻山(1,975m)
東吾妻山の右側に薄っすらと磐梯山(1,816m)が見える。
こちらの方が磐梯山より高い、という実感が湧かない。


頂上まであと少し。最後の瓦礫の坂道を上る。


頂上手前に石が積まれたケルンが。
”空気大感謝塔”と書かれた碑が建てられていた。
よくこれだけの石を積み上げたものだと思う。


12時15分、一切経山山頂(1,949m)に到着した。
登り始めてから1時間45分、3度の休憩を入れるとまあまあのペースだろう。


眼下に「吾妻の瞳」「魔女の瞳」とも呼ばれている「五色沼」が見えた。
つい前日まで雨の予報だったのが、信じられない。
幸運としか言いようがない。


思わず『ばんざ~い!』である。
『来て良かったわ~』


記念撮影をして、


山頂は風除けもなく、いつ天気が急変するか分からない。
お腹も空いたので、避難小屋を目指して下山開始だ。


東吾妻山


『虹が出てるよっ』
普通、弧を描く虹しか見ていないので、このような直線的な虹は『珍しいわねっ!』


当初、”昼食は避難小屋で”と考えていたが、あまりにも良い天気なので、
絶景を観ながら弁当を広げることにした。


竹の皮の弁当箱におにぎりが2個とおかずが少々。
朝食とあまり変わらないメニューだったが、結構美味かった。
注文を付けるとすると、もう少しおにぎりは固く握って欲しい。
素手で掴むと型崩れしてしまうほど軟らかい。


『美味しいわねっ』


『こんな景色を観ながらの弁当は最高だよっ』


13時10分、お昼も終わり、下山開始だ。


『気をつけてっ!!』
瓦礫の道は段差もあり、石ころが滑り易いので、上る時よりも注意が必要である。


雪渓を抜けると、


酢ケ平酸避難小屋だ。
『あの時はこの小屋のおかげで助かったようなもんだょ』と当時を語るKさん。


『鎌沼まで400mか、直ぐだね』


鎌沼を目指して木道を進む。


鎌沼の渕を通り、しばらく進むと、


前方に大きな雪渓が待ち構えていた。


足跡が二手に分かれていてどちらにしようか迷ったが、雪渓を真直ぐ上ることにした。


しかし、途中で足跡は消え、前に進めない。
ここは引き返すしかない。


あらためて鎌沼の渕に付いた足跡を頼りに進む。
滑ったらそのまま沼に落ちてしまう。注意が必要だ。


ほどなく木道が現れた。
『こっちが正解だったねっ』


下山開始から50分、鎌沼湖畔のベンチで一休み。
『これどうぞっ』『ありがとう、ご馳走さま』


『雪の上を歩いてちょっと疲れたわねっ』


雪渓の先端が崩れて沼に落ち込んでいる。
相当な厚さの雪が積もっていたことが分かる。


湖畔の木道を進む。


岩だらけで、どこが道なのか分からない。
この日は平日のためか、これまで途中で人には全く出会っていない。
道標が頼りだ。


大きな雪渓が現れた。
人が歩いたと思しき足跡らしき後を進む。
シャーベット状の雪渓は滑り易い。斜面ともなれば尚更である。
尻もちを撞く人が続出だ。自分も何度か転んでしまった。


雪渓の先に、吾妻小富士が見えたが・・・
ここで、足跡を見失ってしまい、道が分からなくなった。これ以上道なき斜面を進むのは危険である。
何人かで手分けして道を探しだすことが出来、事なきを得た。


雪が融けて、登山道にそのまま雪解け水が流れている。
雪渓にはところどころ穴が空いているので、誤って足を踏み外したりすると危険だ。
慎重にぬかるんだ山道を一歩一歩下るしかない。


ようやく、木道が整備された道に出た。
前方に吾妻小富士がはっきりと見えてきた。


左手に一切経山が望めるようになった。
ゴールは近い。


浄土平湿原の木道を進む。


木道の先に見えるのはビジターセンターだ。


15時5分、予定より40分近く遅れ、ビジターセンターに到着した。
馴れない雪渓の上を歩いたためと思われる。
しかし、全員怪我もなく無事にゴール出来たことは何よりだ。


いつもの整理体操をして。


『皆さん、今日は大変お疲れ様でしたっ』



雪渓に歓声を上げ、東吾妻山・鎌沼の雄大な景色に感動し、五色沼に感激した、一切経山ハイキングであった。
心配された雨には全く遭わなかったどころか、今まで見たこともない虹が突然頭上に現れたことは、
何と言うタイミングの良さであっただろうか。
大方の雨の予報が快晴に近い好天に転じたことは、奇跡と言う他ない。(ちょっとオーバー?)
帰りの車中は、この日の出来事で大いに盛り上がった。
今回都合で参加できなかった人には、次の機会には是非参加して欲しいものだと思う。


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