西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

フォアグラ

2005年11月30日 21時32分22秒 | Weblog
先日の検査結果を聞きに、また病院へ行った。
数ヶ月前に超音波検査を受けたときと、ほとんど同じことを言われた。「肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝、つまりフォアグラ状態です」。

私は子供の頃偏食が激しく、ガリガリに痩せていた。体重を見ても、小学1年生で17kg、高校3年生でようやく50kgを超えたが、30歳を過ぎるまでずっと50kg台前半を保っていた。
「太りたい!」…、そんな言葉を発すると、同級生の女の子からは「皮肉だ!」と非難の罵声を浴びた。ある役者の役作り方法を真似て、毎晩就寝前にバランス栄養食品を摂り、ひと月で2キロ太ったと歓んでいたら、すぐ下痢をして2キロ痩せたりしたこともあった。そんな希望や努力の甲斐もなく、長年一向に太る気配すらなかった。それが・・・。
32歳のとき、交通事故による怪我の為3ヶ月自宅療養をしている間に、約10キロ増えた。そして41歳のとき、仕事が少なくほぼ失業状態で半年以上過ごしている間に、また約10キロ増えた。それから後は、いつの間に増えたのか、今年の夏には一時80kgに到達していた。(現在77kg)。
理由はどうあれ、体型がどうあれ、とにかく体重が増えたことに歓びを感じていた私だったが…。今度は一転、フォアグラ状態を危惧して、最近はダイエットを心掛けている。昔の私を思えば、ダイエットをしている私なんぞ、信じられない姿だ。人生、何事もそう思ったようにはいかないものである。


ついでながら…、私は未だかつて、フォアグラなるものを食した経験は一度も無い!

鼾(いびき)

2005年11月29日 17時51分50秒 | Weblog
治りかけていた風邪が、またぶり返してしまった。

最初喉の痛みから始まった今度の風邪。その後鼻のグズグズ感に変わり、徐々に快復に向かっていた。しかし鼻が普通でないお陰で、眠ると鼾(いびき)がひどくなってしまった。
昨日の朝、私は夢の中で何かを話そうとしていた。が、言葉の代わりに出てくるのは、何故かフガー、ガオーといった獣の吼えるような声。言葉が出ないことに焦りを感じた私は、必死になってまた話そうとするが、必死になればなるほど、フンガァ~、ガオゥ~ンと余計に激しく吼えてしまう。そこで目が覚めた。獣の叫びは、私の鼾だった。自らの大きな鼾で、目が覚めたのだった。気がつけば喉が痛く、声も出ない。それにどうも息苦しい。鏡で口の中を見てみると、咽頭が大きく真っ赤に腫れて長く伸び、それが呼吸とともに喉を塞いでいる。丁度、風にあおられたカーテンが、窓の網戸に纏わりつくように…。
鼾の影響で、ひどく喉を痛めてしまった。

その後、お茶と温かい味噌汁のお陰でなんとか落ち着いたが、危うく生涯4度目の救急車の要請…、いやそれどころか霊柩車を呼ぶことになっていたかもしれない。ホント、窒息死するかと思ったのだから…。

バッテリー交換か機種変更か…

2005年11月28日 03時54分11秒 | Weblog
初の試み、携帯電話からの投稿である。

今使っている携帯を入手してから、そろそろ2年になろうとしている。最近ややバッテリーの減り具合が、早くなってきているように思う。さて、バッテリーだけの交換で済むだろうか…?いっそのこと機種変更してしまった方が得策と言えるのか…?そこが問題だ。
でも…、それにしても、2年って早すぎはしないかとも、私は思う。なんか勿体ない!やはりバッテリー交換だけにするか…?いや、機能性を重視すれば、やはり新しい機種に取り替えた方が便利に決まってる…?


まあしばらく、悩みの種となりそうな今日この頃なのであった。

(写真は、愛用のタイガースデジカメ。)

鋭い勘?神のお導き?

2005年11月27日 23時42分23秒 | Weblog
今日、不思議なことがあった。

映画のロケで、大阪市内の某所へ出向いた。集合時間は当初13:30の予定だったが、大幅に押し…、結局2時間押しの15:30集合に変更になった。つまり私は、2時間もヒマを潰さなければならなくなった。
集合場所の某駅は、かつて一度だけ利用した記憶はあったが、周辺の地理についてはほとんど無知で、右も左も分からない場所だ。そこで2時間のヒマを潰すべく、私は歩き出した。始め西方向に歩いていくと、すぐにアーケードのある商店街を見付けた。そしてその長い商店街を数百㍍歩いたところで、また同じ道を引き返し歩き始めた。すると私の方に向かって走ってくる一人の女性がいた。見覚えのあるその顔は、映画のスタッフの一人であった。彼女は私の存在に気付かないまま、猛然と私とすれ違い、走り去った。再び踵を返した私は、彼女の後を一瞬追おうかとも思ったが、大きな荷物を背負って走るのを諦め、遠く小さく離れていく彼女の姿を、眼だけで追うことにした。しばらくすると、小さく見えていた彼女の姿が、突然消えた。路地を曲がったらしい。私はなおも歩いて、彼女が姿を消した辺りまで行き周辺を見渡してみたが、彼女の姿はもうそこになかった。私は彼女を完全に見失ってしまった。が、しかし、彼女の姿の替わりに私が路地に見付けたのは、本日の撮影現場となる居酒屋だった。「え?ここなのか…?」半信半疑に人影の無い店の前に立ち尽くしていた私の前に、またも彼女が現れた。走り寄ってくる彼女をじっと見つめていると、ようやく私に気付いてくれた。「あ、おはようございます!」。だがしかし、不思議なことに彼女はその居酒屋が撮影現場であることを知らなかった。彼女は小道具スタッフで、駅前の喫茶店で打ち合わせをしていたが、買い物があったのでコンビニ目指して走っていっただけだと言うのだ。そこにたまたま、撮影現場となる居酒屋が出現した訳である。


ほとんど行ったこともない知らない街で、商店街の外れにある、細い路地の見知らぬ小さな居酒屋に偶然辿り着いた。何かに導かれるように…。
本日撮影の映画監督の名は、神農了愛(かみのさとえ)氏。やはり彼女は、何かの神通力を持った人物なのだろうか…?

楽にして下さい!

2005年11月25日 21時14分38秒 | Weblog
朝から、病院へ検査に行った。

私の通う病院は、かつて和歌山の毒物カレー事件や保険金詐欺事件の被疑者と関わりがあったお陰で、一時はメディアに度々登場したこともある、大阪府南部の某大学病院である。
煉瓦の壁に蔦の絡まる、趣のある建物のこの病院に、私は2ヶ月に一度程度、定期的に通院している。特別に悪いところがある訳ではないが、子供の頃は病弱で今でも胃腸の弱い私としては、体調に対してはやや神経質な面もあり、たまの通院によって体調管理に万全を期しているつもりだ。

さて今日は腹部CT検査。体を横にしたまま小さなトンネルを出入りし、体の断面図のX写真を撮るあれである。
寝台が動いて小さなトンネルを入っていくと、予め録音された女性の声で「息を吸って」…「止めて下さい」・・・「楽にして下さい」という指示がある。最初の指示では、息を止めてから楽にするまで、5秒余りだった。が、しかし…、2度目の指示も同じ程度かと思いきや、「息を吸って」…「止めて下さい」・・・(ん?)…(な、長い)・・・(まだか…?)…(まだか…?)…(う、早くしてくれ!)…(し、死ぬ~!)、「楽にして下さい」。女性の声と同時にハアハアゼエゼエ…、思いっきり苦しい思いをした。1度目が短時間だったので、完全に油断していた。正確には分からないが、自分の感覚では少なくとも30秒ぐらい息を止めていたような気がする。女性の声が、心なしか「楽に死んで下さい」に聞こえたような気もする。

検査の為、朝から全く飲食も出来ず、おまけにこんなに長く息を止めさせられて…、病院というところは、誠に楽しいところだ。

ありがたや

2005年11月24日 19時23分07秒 | Weblog
先日来、風邪をひいている。今でも鼻がムズムズ、喉がイライラ、頭も少し痛い。無病息災祈願をしなければならないのは、家族の誰よりもこの私なのかもしれない。

私は、子供の頃から体が弱かった。入院歴7回、手術歴2回、救急車にも3度お世話になった。そしてその内何度かは、生命の危機に直面したこともあった。しかし私はそんな度々の危機を乗り越え、45歳になる今この歳まで生きることが出来た。これも神様仏様のお陰か…?有り難や、ありがたや…。


えべっさんも笹飾りで有名だが、神農さんにも笹飾りがある。神農さんの笹飾りには、張子の虎が結わいつけてあって、毎年この新しい虎の笹飾りを授かりに参詣するのを、恒例としている人々も多い。
その他、笹飾りには「満願成就」と書かれた短冊も結わいつけられていて、裏に願い事を書き込めるようになっている。丁度、七夕の時のそれに似ている。
以前願い事として「CM出演!」と書いたことがあった。するとその翌年、実際に製薬会社のCM出演の仕事が入った。エキストラ出演ではあったものの、製薬会社のCMとは、さすがに薬の神様神農さんのご利益は凄いものだと、改めて感心した。有り難や、ありがたや…。

さて…、今年はどんな願い事を書こうか…?

神農祭

2005年11月23日 18時19分32秒 | 関西ですねん!
大阪道修町(どしょうまち)、少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)の神農祭に出かけた。
神農祭は「神農(しんのう)さん」として知られ、「戎っさん」「愛染さん」「天神さん」と並ぶ大阪四大祭りのひとつとされるビッグイベントなのだが、ビルの谷間に隠れるように建立されているこの少彦名神社は、お祭りが開催されていない時に訪れると、知らずに通り過ぎてしまいそうになるほどひっそりとした、小さな神社である。

私がこの神農祭に行き始めてから、今年で7年目。大阪の代表的な薬問屋街道修町にあって、薬の神様、ひいては無病息災を祈願する神様ということで、特に家族に高齢者を抱える身としては、一度行きだすと毎年行かなければ不安になってしまうということもあり、止めずになんとかお参りを続けている。
今年は例年に無く人出が多く、行列がいくつかのビルをぐるりと巻き込むように繋がり、結局参拝までに30~40分もかかってしまった。中には「もう何十年と参りに来てるけど、こんな人多いのんは始めてや!」と言う人もいた。
例年に無い人出…、これも鳥インフルエンザ対策なのであろうか…?


余談になるが、明後日にクランクインする、私も出演する自主制作映画『バロック的狂躁曲』の若き女性監督の苗字も、神農さんと同じ「神農」と書いて「かみの」さんと読む。この時期にふたつの神農さんとは、何とも不思議なご縁を感じる。

西向きのバルコニーから

2005年11月22日 16時45分40秒 | Weblog
我が家には、西向きのバルコニーがある。

普段はベランダと呼んでいたが、辞書にて調べてみれば、構造上はやはりバルコニーと呼ぶのが相応しいらしい。ベランダ、バルコニー…、どちらにしても築20年以上経ったボロ家には、あまり似合わない呼び方ではあるが…。

私は時々、このバルコニーの出入り口の敷居に腰をかけ、目の前に広がる風景を眺めながら、物思いに耽ることがある。
犬を散歩させる人。墓参りする人。学校や職場へと出かける人。買い物や遊びに行く人。ジョギングやウォーキングする人。帰宅する人。新聞配達員、行商人、セールスマン…。自転車やバイクやクルマが走り抜け、空には飛行機やヘリコプター、様々な種類の鳥が舞い、虫が飛ぶ。
空の色、雲の動き、雨、稲妻、雪を見ながら、風を感じ、空気を感じ、季節を感じ、世の中を思う。

ヒマな奴だと、言う人があろう。変わった奴だと、思う人があろう。
そんな人から見れば、世捨て人にしか見えないであろう私が、その日常においての動きや思いを、このブログに記していきたいと思う。