![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/ef/66386870008adc6689d1281665d4baf7.jpg)
※閉店の情報をいただいております。
旧小木町の商店街の裏手のお店。実は私はこのお店を知らなかった。ネットの情報でおいしいらしい事を知り、今回行ってみたのだ。
おばちゃん(とあえて言っておこう)が一人でやっているようだ。
「うちはそんなにメニューないですよ」という意味の事を、実際には佐渡弁(もしかしたら小木弁かも)でおばちゃんが言った。正確に再現する事は私には無理。
「じゃあラーメンにして下さい」とお願いすると、おばちゃん動き出した。
以下、私とおばちゃんとの会話。
「いつからこのお店やっているんですか?」
「20歳(はたち)代からだから55年になる」
ご、55年!
「55年同じ味で?」
「この味をずうっと続けてほしいと言われたからずうっと続けてきた。トリガラと日高昆布とトビウオ(アゴ)を4時間煮てダシをとる。煮干しではだめ、トビウオでないと。メンマも自分で勝手に作って、既製品は買わない」
「麺はどうしているんですか?」
「最初は新潟からとっていたけど、途中で質が変わってしまったので、直江津のもいろいろ試したけれどもどうもうまくないので、結局麺だけは両津の製麺所のに替えた。これは腰があるし伸びないし、とってもいい」
「へえー」
「けれどもタレだけは口を開いた事が無い。ダシの事は教えてあげられてもね」 つまり、タレについては企業秘密という事だろう。
いよいよその55年目のラーメンが出来上がった。「漬物もどうぞ」と、きゅうりの漬物も出してくれた。
(画面クリックでデスクトップ壁紙用1280×1024になります)
スープをまず一口。濃ゆーい味。決してしょっぱいというのではない。ダシの味が効いているのだ。
麺。
これがその両津の製麺所の麺か。細麺で、確かに腰があっておいしい。チャーシューは柔らかくもなく硬くもなく、けれども歯応えがある。メンマはコリコリ。
ちょうどこの後高校野球(甲子園)の決勝が行われるので、「今日は新潟市の人は仕事にならないでしょうねえ」などと話すと、おばちゃんけらけらとよく笑う。
ごちそうさま。 大感動。このラーメンを何も知らないで食べたら4つ星であろうが、お店の雰囲気、おばちゃんの人柄とラーメン哲学、55年の歴史、そういうものをすべて加算して5つ星。おばちゃん、いつまでも元気でおいしいラーメン作ってね。
小木港からも歩いていける距離にあるので、フェリーで行った際などには、絶対に寄ってみる価値のあるお店。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この4日後、小木港から直江津に帰る時のお昼に、小木のもう一軒のお店で特盛チャーシュー麺を食べたのだが、かなりお腹に余裕があったので、もう一度新保屋食堂で、今度はタンメンを食べてみようと思って行ってみた。けれども調理時間を聞いたらば、船の時刻に間に合いそうにないので、残念ながら今回は断念。
「また必ず来ますね。今度はタンメン食べたい」
「タンメンだったら春先のワカメのある時がいい」
うっ、WOO!わっかりました。それなら春に必ず参りまぁ~す。
佐渡のラーメン食べ歩き
二見食堂
大まるらーめん
どさん子大将両津店
多来福
鶴食堂
伝次郎
赤ちょうちん
居酒屋
上海亭
優遊
与三郎
1日1回クリックよろしくお願いしま~す→
期待してタンメンをお願いしたのですが、寝坊したので仕込ができていないとのこと。残念!
チャーシュー麺大盛りにしましたが、美味しかったですよ。先日の震度5の地震のときドンブリがたくさん割れたことや、東京の大森の話など楽しかったです。
>寝坊したので仕込ができていないとのこと。
ハハ。おばちゃんらしい。また挑戦してみてください。
今の時季、佐渡はいいでしょうねえ。行ってみたいです。
実は、このお店にははんつ遠藤さんが行く予定だったのです。
ラーメンマップ新潟に載る予定だったのです。
残念ながら変更になってしまったのですが。