DOG is GOD

犬との共生!犬連れ人生/犬連れ日記。
ニセコの自然に囲まれての生活。

日本画

2007年03月28日 17時19分55秒 | Weblog
 日光市にある明治から昭和に掛けて活躍した画人「小杉放庵記念美術館」に出掛けてきた。生憎、月曜日は休館なので、戦場ヶ原に隣接する小田代が原の散策をして楽しんだ。戦場ヶ原の手前、赤沼は道路のみが除雪されていたが、一面雪景色。遊歩道を人の足跡たよりに歩き出す。途中何度も雪に足を取られて、膝まで雪に埋まる。犬達は元気でスタスタと軽快に歩を進めていた。曇りだしたと思ったら、雪が降り出し、北西の風が強く頬をたたきつけたと思ったら、突然、青空が覗いたりして、山の天気の変わり様を体験した。
 宿泊は市内のペンション。道路に近いせいもあり、ビルの緊張の上での鳴き声とで殆ど睡眠がとれなかった。
 翌日は輪王寺近くの駐車場に車を入れて、「美術館見学」
開館前に時間が有ったので日光神社横の道を辿って「寂光の滝」見物をする。途中の道路が可成り狭く、ドキドキしながらの運転は肩に力がはいった。
 小杉放庵は五百城文哉に師事したとの説明があった。文久時代から明治に掛けての日本画家「文哉」。一昨年、東京駅の「ステーション美術館」で「文哉」の個展があり、見学に出掛けたことを思い出す。高山植物などの彩色画で有名だある。
 役人として働いていたが日光に隠棲し、そこで放庵が弟子入りしたらしい。暫くして、何も告げずに東京に出て修行を続けるが活きずまり、再度日光に舞戻ったらしいが、文哉は再会の日、長い時間何も言わず、黙々と仕事を続け、日が傾いて初めて「勉強の方はどうだ、そばでも食うか。」と語ったそうだ。それを聞いて、「庭を掃いてきます。」と告げ、箒を持ったまま涙に暮れたという逸話が残っていると解説にあった。日光は当時の駐日外交官や記者等によってヨーロッパに広く知られるようになり、「文哉」の日本画が少なからず日光を広める絵と成ったようである。「東照宮・唐門」などは実に素晴らしい。良くここまで細かくしかも日本的に描いてあると驚いた。その影響もあり、「放庵」の「神橋」も素晴らしい絵であった。橋自体より大谷川の描写が生き生きしていた。