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TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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高速道路の無料化の経済効果を国土交通省が試算していた

2009-09-06 14:56:57 | 経営全般
朝日新聞によりますと、高速道路の無料化した場合の経済効果について国土交通省は2年前に試算を行っていたことが明らかになりました。その試算では一般道の渋滞が解消されることにより、直接の経済効果は2兆7,000億円と見込むものでした。

 試算は2007年度に国土交通省の国土技術政策総合研究所が実施していました。ししかし、政府は国会答弁や質問主意書などで高速道路無料化の経済効果に関する試算については、存在しないと否定してきました。

 朝日新聞の取材に対し、国土交通省は試算の存在を否定してきたのは、「検討段階だった」からだと答えています。

 試算は、3割引き、5割引き、10割引き(無料)の3パターンについて経済効果や渋滞予想区間を詳細に調べているそうです。

 経済効果については、①走行時間の短縮、②燃料費などの走行経費の減少、③交通事故の減少の3つの効果を国土交通省の基準で金額換算しています。
 その結果は、渋滞増加で年間マイナス2兆1000億円、車が流れやすくなる一般道が4兆8000億円のプラスで、差し引き2兆7000億円の効果が生じると推定しています。

 二酸化炭素排出量は、一般道については減少になるが、高速道の通行量が増えることや、鉄道などからのマイカー切り替えでその程度の排出量が増加するかは試算しておらず、差し引きの増減効果は不明と報告しています。

 高速道路の無料化は渋滞問題や環境問題などの課題も多いと言われます。検討することは多いです。

 それにしても、国土交通省の試算をしていながら、試算はないという姿勢は問題です。政権交代して「情報公開」も大きな課題となるのではないでしょうか。
 
 

 




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