えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

社長からの手紙「東日本大震災被災地を訪ねて」

2011年06月03日 14時46分18秒 | 災害
 東日本のみなさん こんにちは

 5月の東日本出張では、山形から仙台まで足を伸ばしました。当初、仙台では仕事を終えてすぐに帰るつもりでした。しかし仙台出身の取引銀行の担当営業員さんから「ぜひとも被災地を見てきてください。あの光景を目に焼き付けてきてください」と言われ、半日被災地を回りました。

 空港のある名取市から海岸沿いを若林区、宮城野区、多賀城市、塩釜市そして松島まで。津波に襲われた地域はテレビで見る通り焼け野原のようです。まだ船が残ってもいました。瓦礫を運ぶトラックはひっきりなしに通りますが復興はまだまだ手付かずの感を受けました。松島はあれほど海に近いのに、島々が自然の要害になって被害はまだ少ないように見えました。遊覧船に乗ると海上にはところどころ流木などの瓦礫が浮いていました。

 驚いたことが2、3あります。多賀城あたりの火力発電所では横倒しになった石油タンクの側で、もう発電を始めていました。多分、突貫の復旧工事をしたのでしょう。また、至る所で流された車を集めていましたが、それぞれ中古車センターのように車を整列させていました。こんなに被害にあってドサクサなのに、それでもきちんと並べている。日本人の几帳面さといったら言いのでしょうか、涙が出そうになりました。

 仙台のお客様は、送った三彩菊と天然水をたいそう喜んでくださり、お礼にとお菓子と日本酒までもらいました。社員さんらのご家族もみな無事でお家の被害も少なかったそうですが、それでも「まだ宙に浮いているような気持ちで立ち直っていない」、と。そして原発の放射能漏れにさらされている福島県の方々のことを「ほんとうにかわいそう」と仰っていました。そして帰り際、「これからも応援お願いします」と頼まれました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 喜田りえ子著「失敗しない自... | トップ | 中味を問わないと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

災害」カテゴリの最新記事