まちと表現、そして劇場  Town, expression, and theater

横浜を拠点に演劇公演を見て回るとともに、地域の芸術文化、まちづくり、ビジネス、歴史など幅広く取材する中で……山田ちよ

水浴び犬にいやされて

2006年08月06日 01時47分05秒 | Weblog
きのうの土曜日は横浜・関内で3本の芝居を見た。まず、午後2時から横浜人形の家4階のあかいくつ劇場でしずくまち♭プロデュース『少し女』。ピアノとヴァイオリンの生演奏付きのファンタジック劇。上演時間は休憩含めて約2時間。
その後、4月にリニューアルしたぱかりの人形の家の展示を見て、同じ山下公園通り沿いの神奈川県民ホールへ。ここのギャラリー空間で、第5回かながわ戯曲賞最優秀作品ドラマリーディング、スエヒロケイスケ作『無頼キッチン BRAY KITCHEN』を見る。午後5時開演だが5分遅れでスタート、上演時間は1時間25分。終演後、約15分間、作者と演出家宮沢章夫さんのアフタートークも見た。
3本目は、県民ホールから歩いて15分弱、みなとみらい線馬車道駅近くの北仲WHITEへ。ここは歴史的建造物をアーティストや建築家などのスタジオとして利用しているのだが、この秋には閉鎖になる。お別れ前に各スタジオを一般公開する企画「北仲OPEN」を開催中(8月6日で終了)。ここの3階をアトリエにしているペピン結構設計の『蜜の味』を午後7時半から約2時間、見た。
ちょうど、歩いて回れる範囲で、同じ日に見たい舞台が3公演あって、開演時間もうまく調整できた。芝居と芝居の間が短すぎず、長すぎず、人形の家や「北仲OPEN」を見る時間もあったし。こういうふうにうまい具合に1日に3本見られる機会は、めったにない。
それなりに疲れる。県民ホールから北仲WHITEに向かう途中、午後7時ごろ、横浜開港資料館隣の開港の広場を通ったら、噴水池(正確には石畳を傾斜させてつくったくぼみに水が貯まっている)で犬が2匹、水浴びを始めた。気持ち良さそうだが、足下がぬるぬるしているらしく、2、3歩進むたびに滑ってこけそうになる。それでも懲りずに水の中を歩き続けていた。その姿がおかしくて、疲れが少しいやされた。