イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

岸辺にも雪解けの気配

2014年02月24日 | 渓流レポート
2月22日、2並びの土曜日に湧き水汲みをかねて、
気仙川の下見に出かけた。
奥州市の朝の気温は、マイナス6℃だったが快晴で、
日中には2℃位まで上がりそうな感じだった。

しかし、途中の種山高原では、道路に雪も残り、
道路脇の雪の壁もまだまだ高い。
ただ、沿岸の住田町はかなり雪解けも進んでいて、
気仙川の各ポイントの岸辺でも小さな羽虫が飛び始めていた。

今年こそ、早春の気仙川らしい釣りができますように・・・・
思わず川に手を合わせてしまった。

ここ数年、春の気仙川での釣りは、惨憺たるモノだった。
2010年は、釜石道の工事などで川が荒れていた。
2011年は・・・解禁当初から不調だったが、
その10日後の11日の震災で、その年は釣りにならなかった。
2012年は、寒波の影響で4月まで釣りにならなかったし・・・
震災から一年ぐらいでは、とてもとても釣りに出掛ける気持ちにはなれなかった。

あの日の津波で、沿岸の各河川の河口の施設が壊滅し、
鮭鱒類の天然遡上が活発になった、という話を聞き、
2013年は、ようやく解禁から期待が持てると考えたが・・・
昨年も3月のヒカリ釣りは、低調に終わった。

さて2014年の今年、早春の気仙川は、
僕達に微笑んでくれるだろうか?
天然遡上から3年。

震災前に、北里大学の調査チームが、気仙川支流の大股川で
おびただしい数のサクラマスの卵床を確認している。
その大股川に建設中だった「津付ダム」が、建設中止の方向に進んでいる。
今は、もちろん工事を中断している。

震災で、気仙川や盛川などの沿岸河川は大きなダメージを受けたが、
川の生態系にとっては、良い状況に進み始めている。
これからの河川の未来を占う上でも、
今年の早春の釣りは、重要な意味を持つと考えている。

岩手の渓流釣り解禁まで、あと4日。
今年は、釣りに出掛けるたびに更新を続けようと考えている。

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