先頃風邪で数日入院し訪日日程の延期も報道されていた李登輝・前台湾総統ですが、退院後「日台文化交流 青少年スカラシップ」（フジサンケイ ビジネスアイ、産経新聞社主催、行政院新聞局共催）の第３回の受賞者らと面会し、約１時間半にわたって熱弁をふるわれた（産経）ようです。「日本の子どもたちの顔を見たかった」とのことだったようですが、写真を見る限りお元気そうで安堵いたしました。
李登輝前総統は国家指導者の条件について、「信念と理想を持ち、困難があっても貫く心が重要だ。人はいずれ死ぬ。限りある時間の中で、精神的なものをどう残すかを考えるべきだ」と子供たちに語ったそうです。その条件に合致する後継総裁の登場を期待したいものですね。
◆日中関係悪化は中国に原因 台湾総統（共同）
◆中国のパンダ受け入れ拒否 台湾専門チーム（共同）
◆中国側が靖国参拝を批判・日中友好団体の代表者会談（日経）
◆中国側、機密執拗に要求…自殺上海領事館員の遺書入手（読売）
◆上海職員自殺：「中国側の脅迫、どう喝」安倍氏が痛烈批判（毎日）
〝元○○〟と肩書きが付く連中がそぞろ訪中して行われた会談も、「一日早い四月馬鹿」で終わってしまったようですね。中国側は「重要講和」だ何だと前フリしていましたので、小泉首相の退任後の靖国参拝を条件に首脳会談に応じる、とでも言うのか（または本年度の春の反日暴動のスケジュール発表か？）と思いましたが「大山鳴動して鼠一匹」・・・・そもそも重要かどうかはこちらが判断することであって----今回の米中首脳会談も国賓待遇か否かなどと昨秋に続いて勝手に騒いでいるようですが----この辺が根本的に相容れない連中だと改めて思います。
この件は台湾側も注目しているだろうなと思っておりましたら、早速クリッピングに陳総統の談話が引っかかりました。
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台湾の陳水扁総統は３１日、台北市内の総統府で日華議員懇談会の亀井久興副会長と会談し、日中関係が悪化しているのは、中国が小泉純一郎首相に対し、「独立志向」の陳総統自身に対してと同様の「孤立化政策」を取っているためだと述べた。 陳総統は、小泉首相は「理念を堅持し、自分が正しいと思うことを行っている」として、中国の反発にもかかわらず靖国神社参拝を繰り返す小泉首相の姿勢を評価した。（共同）
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昨年の連宋訪中やパンダ統一戦線が頭をよぎったのかもしれませんが、「中国に怯まずに強硬姿勢を貫く小泉首相へのエール」というのが陳総統の真意なのでしょう。（「台湾に残る日本精神」とか「靖国神社が繋ぐ日台の絆」とか騒ぐ人たちもいそうですが・・・・）
靖国原理主義というよりも中国の内政干渉に対する反発というのが国内的にも大勢でしょうから、安易に妥協するわけにもいかないでしょうし、この件は引き続き膠着状態といったところでしょうね。
昨日会社で目にした讀賣朝刊には、自殺した上海領事館職員の遺書の件が一面トップに掲載されていました（その隣は橋本派の献金疑惑！）。この件は訪中する友好団体の面々というより、中共を牽制する意図でリークされたのでしょうが、今さらの感も否めません。ウィーン条約違反ということであれば、昨年の反日暴動時、また年末にこの遺書の存在が明らかになった段階で大使召還という措置を取るべきだったと思います。
日中友好団体の会談において中国側は、(1)日中共同声明など３文書の順守(2)経済貿易交流の安定・発展(3)文化交流の強化(4)青少年交流の強化による中日友好の後継者育成――に連携して取り組むよう求めたとのことですが、それもこれも含めて(1)の項目が完全に破綻しているのは傍目にも明らかなわけで、そうなると(2)～(4)の文化・経済に関する項目を「日中友好論者」が汗を流してやればよいのではという気もいたします。少なくとも政治レベルはバカバカしくて正直付き合っていられない。
私自身は今さら北京か台北かという二者択一でもないと思いますが、安全保障上の脅威が高まる中、国交と安保体制が中台で完全にねじれている矛盾は徐々に顕在化してくるような懸念を抱きます。（一国の主権が問題になる局面では対中ビジネスも何もあったものではありませんし）
「中国の反発にもかかわらず靖国神社参拝を繰り返す小泉首相」という共同の文面は、「窃盗の常習犯」みたいで笑えますが、小泉首相も反中路線を貫徹したいのであれば、退任後に台北を訪問して「新・中共対策要綱」（日台防共協定）でも結んできてくれると面白いのですが。
そう言えば「日中友好の使者」として贈られたパンダも結局日本での繁殖には成功しませんでした。（元祖パンダの上野動物園も費用対効果が見込めないのでもういいやといった感じのようですね）何やら暗示的に思えます・・・・
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だから、パンダなんてどうでもいいんだよ！台湾人にとっては！日本人のあなたが勝手にパンダが大事件だと思い込んでいるだけ！
パンダなんて、頭の中からまったく消えているでしょう。台湾人はパンダには興味なんかありませんから。
日本人が勝手に大騒ぎしているだけ。
昨日パンダ受け入れ拒否の答申が出た時点でも台湾のテレビニュースは統一派寄りの中天、ＴＶＢＳを含めても、ごくあっさりとした扱い。
街の人も「来なくなった」からどうしたとかいう話はまったく出ていない。
来たら来たで一度くらいは見に行くだろうけど、だから何だという話。中国政府は台湾人をわかっていないし、日本人だけがパンダに思い入れがあるだけの話。
パンダも日本人だけが異様に騒ぐだけ。台湾人は「来れば見に行くけど、来なくても別に」みたいなもの。どうだっていい。
それより動物ならペンギンが大人気。パンダは色が白と黒という不吉な色合いだし、動きも鈍いから、台湾人の感性には響かないらしい。
何だかむじな様が「日本人の思いこみ！」と怒ってらしたんでチョと。
日本人だって色々います。「皆おたべ好き」「皆パンダ好き」って。それこそ「思いこみ」かと。
パンダ騒ぎは、別にパンダが問題じゃ無く、ワシントン条約に抵触する動物だから騒ぎなんでしょ？
「同国の地方になら送れるけど、外国には簡単に送れない」から、台湾が中国の地方か、国かでモメてるんですよね。
一部のマスゴミが「パンダー!!」って騒ぐだけ。日本人だって一応認識は有ると。
と、日本人の一人なので、横から書いてみました。
管理人様、失礼いたしました～～。
「日本人だって色々います」といっても、そりゃ偏屈屋がいてもそれは統計では有意とみなされないんだわ。
あなたこそ理系か？１００％じゃなければ「みんな」といってはいけないというのは、あまりにも頭が固い。
社会科学では、普通、１０％は嫌いな人間がいても、「みんなが好き」という風にくくれるのね。
実際、統計によると、日本で一番人気ある食べ物の土産は、「おたべ」なんだわ。嫌いな人がいても、せいぜい１０％だろう。そんなことで反論にならない。
それにパンダも、日本のマスコミが大騒ぎするし、実際日本人のパンダ好きは周知の事実。
だからこそその自分たちの好みを他国に投影してみても意味がないといっているわけ。
>パンダ騒ぎは、別にパンダが問題じゃ無く、ワシントン条約に抵触する動物だから騒ぎなんでしょ？
>
だから、台湾では「騒ぎ」になっていない、といっているんだが！
あくまでも「騒ぎ」になっているという思い込みを捨てなさい。
ワシントン条約に関しては、北京側は「台湾は国内だから問題ない」という立場で、台湾が受け入れると中国の一部だと認めたことになるため受け入れられない。といっても騒ぎになっているわけではない。
昨日のニュースも小さい扱いだったしね。
>台湾が中国の地方か、国かでモメてるんですよね。
もめていない。台湾は中国の一部ではないというのは、共通認識だから。
あなたの主張は、「日本人にも色々います。社民党支持や共産党支持だって、ちゃんといます。北朝鮮が好きな人だっています」といっているのと変わらんよ。
要するに、社会の主流かどうかの問題なんだから。
例外はどこにもある。しかし理系じゃないんだから、少数の例外を言い立てることは無意味。
社会のトレンドや趨勢というものは、６０％もあれば「全部」といっていいの。
>実際、統計によると、日本で一番人気ある食べ物の土産は、「おたべ」なんだわ
そうなんですかぁ！ 恥ずかしながら食べたことありませんでした。（汗）
逆にどんな御菓子だったらまぁウケるんでしょうね。台湾のコンビニにあるものは除外して当てずっぽうで・・・・「東京バナナ」とかどうでしょうか？（笑）
>ｅｄａｔｓ様
「奥の細道」で歩き回るから大事を取ってということなのでしょうか。初秋にいらっしゃるのをお待ちしたいですね！
>「ドジンにはわからんのか、この京都の粋の味が！」
”ドジン”って言葉、久々に目にしました。まだ使われているんですね。あと、”粋”というと江戸を連想します。京都の文化を表現するとしたら”はんなり”が妥当なんじゃないでしょうか。
おたべって何だろ、と思って調べたらあんこを生八つ橋でくるんだものだったんですね。これだったらもしかしたら頂いて食べたことがあるかもしれないなぁ。おたべで連想するのは食べ物とかお土産ではなくて今いくよくるよなんですよね。
あのね。私は京都文化圏に生まれ育ったんだけど！