もっちぃーの宮崎暮らし

宮崎在住の私が、焼酎を飲みながら気ままにやってます(旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」をリニューアル)。

準備中

2010-01-07 23:55:46 | よしなしごと
現在、ブログ復活に向けて準備中です。
今しばらくお待ちください。

日南娘(黒麹:2007年産)

2008-08-01 23:24:14 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
写真は本日購入してきました、本年度発売分(2007年産)の
「日南娘(黒麹)」です。

昨年は買いそびれてしまったので、今年は気にしてチェックしていましたから、
とりあえず購入できてよかったです。

値段は3300円を超えてました。

一昨年買ったときには3000円ちょいだったと思いますので、それより値上がり
してるんですね。
ちなみに、一昨年購入したときの記事は → コチラ

昨年のものを知らないので恐縮ですが、一昨年(2005年産)のものと比べると、
裏のラベルの記載内容が違いますね。

芋の説明が、2005年産では「契約農家で有機肥料を使い、特別に栽培したさつま芋」
だったのが、2007年産では「南国宮崎の芋(黄金千貫)をキトサン農法で栽培」
となってます。

キトサンって、カニの甲羅とかに含まれてる物質で、癌に効くなんて話しもあり
ますよね。よく分からないのですが、体にはよさそう…。

キトサン農法というのは、キトサンを肥料に加えるだけでなく、葉にもキトサン
を散布したりするんですよね(多分そうだったかと…)。
かなり手間がかかっているのではないかと。

その分が値段に上乗せされているのであれば納得といったところ。

ちなみに、2005年産は866本限定でしたが、今年の2007年産は1840本になってます。
本数は増えてますが、少ないことには変わりないですね。

さて、最近ブログで書いたように、今我が家では白麹の日南娘と大地の香味が
開栓中なので、この黒麹も早めに開けてしまい、飲み比べしてみてもいいかな
と思っています。


-本日のお酒-
大黒正宗(日本酒:冷酒)→ 日南娘20度(冷酒)。

-本日のBGM-
JUDAS PRIEST 「NOSTRADAMUS」。
大御所ジューダスの新譜で、2枚組みのロックオペラ風な作品。
壮大な曲調に対して、ロブの金切り声は少なく低音重視になってます。
評価をするには、もう少し聞き込まないと何とも言えないかな~。

加江田

2008-07-23 00:08:48 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
落合酒造場さんの「加江田」です。
紫芋系の焼酎なので、夏場向きかなと思い開けてみました。

使用している芋は、同蔵の「赤江」と同じ「紫優(ムラサキマサリ)」です。
ちなみに、ムラサキマサリはアヤムラサキとシロユタカの交配種なので、いか
にも焼酎向きに(しかも淡く華やかな向きに)開発された品種と言えそうですね。

赤江も白麹だったと思いますが、こちらの加江田も白麹なので、どういった点で
赤江と差別化されているのかよく分からないのですが、
酒屋さんの話では赤江よりもおとなしめに造られているようです。

まあ、赤江の香りと味は強烈ですから、もう少し落ち着いたものを、という
ことなんでしょうか。

実際に飲んでみますと、確かに赤江ほどのインパクトはないですね。
ただ、平均的な焼酎に比べたら、かなり華やかな香りを持つ部類になります。

とにかく香りは甘く華やかです。
しかし、味は香りから想像するほどは甘くないので、そのギャップも面白い要素
になっているように感じます。

飲み口は、結構軽くてドライです。
コクのある赤江より、このあたりの感触がだいぶ違うような気がしますね。
ドライなおかげで、私みたいな飲兵衛は後を引いて飲み続けてしまいます。

ここから先は私の好みになるのですが、こういった特徴ある紫芋系の焼酎は、
ロックにもお湯割にも向かないように思います。
ロックにするとあっという間に香りが消えて、紫芋の渋みだけが残りますし、
お湯割りにしたときの香りの発散もプラスになっていないように感じます。

自分の体が慣れていないせいかなとも思いますが…。

結局、生でほとんど飲んでしまいましたが、少ない残りは、ちょっとだけ割り水
して冷蔵庫で冷酒にしてみようかと思います。これがベストかもしれません。


-本日の焼酎-
日南娘20度(冷酒)→ 加江田(生)。

-本日のBGM-
スキッド・ロウ「スキッド・ロウ」。
名曲「アイ・リメンバー・ユー」は、カラオケでよく歌います。

日南娘20度:冷酒

2008-07-18 00:14:43 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
前にも同じような記事を書いたことがありますが(コチラです)、
私はロックがあまり好きではないので、夏場は冷蔵庫に入れて冷やしたものを
氷無しで飲むことが多いです。

度数としては20度くらいがよいので、25度なら前割りして、20度ならそのまま
冷蔵庫へ入れてます。

この飲み方について私は「冷蔵庫で冷やしたヤツ」と呼んでましたが、
一つ前の記事のコメントでKP様が「冷酒」と表現されていまして、なるほど「冷酒」
でいいじゃないかと思った次第。
「冷酒」というと日本酒のような感じを受けますが、別に焼酎の冷酒でもおかしく
ないですもんね。
今後この名称を使用させていただきます。(KP様、どうもです。)

さて、生で飲むことの多い私ですが、最近の暑さで焼酎が生温くなってきたので、
今年も冷酒主体に切り替えることにしました。

25度を前割りしてもいいのですが、20度をそのまま冷蔵庫に入れたら楽なので、
先日酒屋へ20度の日南娘を買いに行きました。

あいにく一升瓶がなくて5合瓶だけだったのですが、これならそのまま冷蔵庫へ
入れてしまえ、ということで購入。
5合瓶で1,000円弱なので、コスト的にもそんなに悪くないですし。

冷酒のよいところは、ロックのように氷の溶け具合により味が変わらないことと、
そして何より、ロックのように香りや味が飛んでしまわないことです。

焼酎は、夏=ロック、というのが当たり前のようになっていますが、
冷酒にすると、しっかりとした味や香りを楽しみながらも冷たいものが飲めるとい
うことで、私的にはロックより全くもって優れた飲み方だと思っています。

皆さんもぜひお試しくだいさいませ。


-本日の焼酎-
日南娘20度(冷酒)→ 山猿(生)。
めずらしく麦焼酎を飲みたくなりました。麦焼酎の冷酒もおいしそうですね。
中々の20度あたりを冷蔵庫にいれてみませう。

-本日のBGM-
ジーノ「リッスン・トゥ・ザ・ライト」。

大地の香味

2008-07-16 00:03:07 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
本日開けた焼酎、宮田本店の「大地の香味」です。

宮崎の某酒屋のPB商品になります。

値段はちょっと高くて、この4合瓶が1600円台、一升瓶は3000円超です。

数量限定のためシリアルナンバーが入っていまして、この瓶は「283/504」、
つまり小瓶は504本しかないということです。
一升瓶も3桁までだったと思います。
(とはいえ、いつも売れ残ってるんですよね~。人気無いんでしょうか?)

ちなみにこれは平成18年仕込みで19年~今年にかけて発売されていましたが、
平成19年仕込みのものも最近発売になっています。

スペックとしては、日南娘とは芋違いなだけで、あとは全て同じ(のはず)。
芋は「紅寿芋」を使用していて、その中でも有機栽培のよいものらしいです。

この紅寿芋は、宮崎の県南、日南市や串間市でよく栽培されているもので、
食用としても美味なので、よくスーパーとかにも並んでいます。

宮崎の県南の蔵元の焼酎にも、この芋を使ったものが見受けられますね。


さて、肝心の味に関しては…。

折角なので、いま空いている日南娘の25度と飲み比べしています。

日南娘といえば、よい意味で田舎臭い、ちょっとスモーキーで、それでいて
とてもやさしくやわらかい味の焼酎ですよね。
大地の香味は、日南娘に近い造りをしているせいか、上記の日南娘の特徴に
紅芋の甘い香りと味を少しだけ追加した感じで、全体的なイメージはかなり
近い印象を受けます。

2つを飲み比べているから違いを感じられますが、いきなりどちらかを出され
たら、ちょっと分かり辛いかもしれません(馬鹿舌でスイマセン)。


ということで、私としては、似た味の日南娘がそれなりに購入できますから、
無理して高いコチラを買う必要はないかな~というのが感想です。
(それが売れ残ってる理由なのかな?)
逆に言えば、ちょっと値段が高いのを除けば、高品質の旨い焼酎がいつでも買え
るということですから、宮田本店さん好きなら試してみる価値ありですね。


-本日の焼酎-
大地の香味(生)& 日南娘25度(生)。後半はよくわからなくなってきました。

-本日の運動-
ジョグ&ウォーク:約8㎞。体調がイマイチなので、ゆっくり長めにしました。

-本日のBGM-
ネルソン「アフター・ザ・レイン」。
美形の双子がメインのバンドです。かなり前「宝焼酎 純」のCMに出ていたこと
があります。みなさん、わかんないでしょうね~。

焼酎プリン(赤鹿毛)

2008-07-09 01:01:25 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
お久しぶりです。
私事ですが、ようやく忙しい時期を過ぎましたので、今後は更新頻度を少し
あげられると思います。

久々の本日は、焼酎を使ったデザートをご紹介。

宮崎ではそこそこ有名なプリン屋さん「プリン工房 ena(イーナ)」の
「焼酎プリン」です。
最近うちの近くに支店が出来たと思ったら、イオン宮崎の中にも3店舗目が
オープンしてますね(もうかってる、のかな?)。

さて、このプリン、画像をアップしてみるとよく分かりますが、都城市の焼酎蔵
「柳田酒造」の麦焼酎「赤鹿毛」を使用した焼酎プリンなんですね。

こちら宮崎でも主流は芋焼酎なので、芋焼酎の、例えば「霧島」を使ったケーキ
などはありますが、わざわざ柳田さんの麦焼酎である赤鹿毛を使っているあたり、
こだわりが見えていいですよね。

プリンのラベルに焼酎の銘柄とラベルの商標を堂々と使用しているので、蔵元
公認の品だと思われます。

値段は、プリンにしてはお高めの350円です。

さて、問題は、わざわざ旨い焼酎を使うだけのメリットがあるかどうかですね。
いざ、食してみます。

おお…、旨い!

今流行の、瓶入りのプリンをスプーンですくって食べるタイプなのですが、
やわらかくて甘い中に、かなりしっかりとした麦焼酎の香りがしてきます。

感覚としては、洋菓子にラム酒を使ったりするような位置づけで、風味付けとし
て焼酎が使われていますが、聞いたところによると焼酎の量は全体の十分の一弱
くらいということで、そこそこ入ってますね。
購入したときに、店員さんから運転には注意するよう一言ありました。

これだけしっかりと焼酎が主張しているのであれば、わざわざよい焼酎を使った
意味がありそうですね。
しかも芋焼酎ではなく麦焼酎を使っているのが、ほどよい香ばしさと高級感を
与えていてイイです。芋焼酎だともう少し田舎臭くなったかもしれません。

いわゆる「とりあえず混ぜてみました」という品物ではなくて、ちゃんと考えら
れた完成品であるとの印象を受けました。
値段が少し高めなのでいつでもというわけにはいきませんが、また買ってもいい
かなと思います。

皆さんも、宮崎へ起こしの際はお試しくださいませ。
賞味期限がその日限りなので、発送はできませんので…。


-本日の焼酎-
薩摩茶屋(ロック)→ 田倉(生)。いまいち味の弱い今期の薩摩茶屋は、
ロックで消費させてもらうことにしました…。

-本日のBGM-
イングウェイ・マルムスティーン「エクリプス」。
そういえば、数年後に日本でも皆既日食があるんですよね。見てみたいな~。

ジョイホワイト、白黒

2008-06-28 01:44:02 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
だいぶ前になりますが、ジョイホワイト芋の焼酎の飲み比べをしたいと
書きましたが、全然実現されないままになってました。
すいません。

最近忙しいので、7月になったら一気に開栓して報告したいと思います。
ロックで合う焼酎が多いですから、夏場の開栓がイイでしょう。

とりあえず、画像だけアップしときます。

現在ジョイホワイトの同一銘柄で白麹、黒麹の両方を出しているのは、画像に
ある「ひとり歩き」と「がんこ焼酎屋」の2銘柄だと思います。
(他にご存知の方があればご教授お願いします。)

「がんこ焼酎屋」の黒麹はご存じない方も多いと思いますね、少量生産の限定
販売だったようですから。


さて、ジョイホワイト芋の焼酎は全般に好きなものが多いですが、その中でも
「山ねこ」と「ひとり歩き(白)」が私の中ではワン・ツーですね。

黒麹の「海王」や「夢鏡」は、私の好みから若干離れますから、画像にある
黒麹の2銘柄は開けるのをためらわれますが、折角の機会なので同時に開けよう
と思っています。

1人で全部飲み干すのは大変かもしれませんので、どなたかお手伝いしていた
だけないでしょうか?、なんて…。

また、開栓したら報告させていただきます。


-本日のお酒-
チャールストン・フォーリーズのオレンジジュース割り → 薩摩茶屋(生)。
めずらしくリキュールなんぞを。20代のころ、この飲み方をよくしてましたね。
夏場に最高です。

-本日のBGM-
アイアン・メイデン「アイアン・メイデン」

オールドラベル

2008-06-21 00:49:03 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
最近、多忙につき、ご無沙汰しています。
多忙とはいえ、寝る前の短時間で、ダレヤメだけはしている私です。

今日は「日南娘」の25度を開栓しました。
「八幡」と「金乃露(20度)」が終わりそうなので、その代わりです。

最近の私の傾向として、新規銘柄を試すことがめっきり減ってしまい、
自分の好きな信頼できる銘柄だけを購入、開栓することが多くなっています。

あとは飲み飽きしない白麹が多いのも特徴でしょうか?

飲み方は相変わらす『生』が多いんですけど…。

さて、開栓中の焼酎棚を見たら、ラベルが美しかったので、久々に写真を撮り
ました。
全てオールドラベルです。

オールドラベルというのは私が勝手に呼んでいるだけですが、最近の銘柄に
多い「白地に墨文字」ではなく、「昔ながらの柄物」をそう呼んでいます。

最近は墨文字が多くなりましたが、やはりこういった味のある柄物が、趣も
あっていいですよね。
度数を表す真ん中の「丸ラベル」もいいです。

この写真の他にも、さつま松の露、園の露、鶴見、薩摩の薫、伊佐大泉などの
オールドラベルの白麹を並べたら、私はホントに幸せです♪

オールドラベルは、昔ながらの友の味♪

さて、明日からも頑張りましょうかね!


-本日の焼酎-
金乃露20度(生:完飲)→ 日南娘25度(生:開栓)→ 八幡(生:完飲)。


田倉

2008-06-07 00:32:22 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
高良酒造さんの人気銘柄「田倉」。

今日開けた、本年度の瓶詰めのものです。
ラベルの住所も南九州市になってますし、薩摩焼酎のマークも付いてます。

ちなみに、先日「八幡」の記事で「ラベルの住所は前のままで薩摩焼酎マークも
ついていない」と書きましたが、最近出荷されている「八幡」は新住所と薩摩焼酎
マーク付きの新ラベルになってますね。
(すいません。八幡はべらぼうに好きではないと書きましたが、最近旨く感じる
ようになってしまい、一本追加で買ってしまいました…。)

さて、「田倉」です。

八幡と同系統の風味がありますが、そこまで濃くも無く、後味がドライです。
ただ、以前に飲んだときよりも甘さが主張し、ドライ感が薄れているように感じ
ます。つまり八幡に少し近くなったような印象です。

とはいえ、その辺を考慮しても、濃すぎる八幡に比べたらバランス的には私に
合っていると感じます。
ドライでキレが良い分、次が欲しくなるという、いわゆる一般的な白麹の良さを
持っているので、私みたいな人間には丁度よいみたいです。

もちろん、高良さんの気品のある風味は十分堪能できますから、値段に対しては
十分満足できるよい焼酎ですね。

さて、田倉はそのドライさゆえロックに合う、との意見が多いようにどこかに
ありましたが、私の好みとしては、冬場のお湯割りにこそ実力を発揮するように
思います。
からっと後を引く感覚がたまらないです。

まあ、こんな時期に開栓して、生で飲んでる人間が言っても説得力ないですが…。


-本日の焼酎-
さつま島娘(生:完飲)→ 田倉(生)。

-本日のBGM-
イナフ・ズナフ「アニマルズ・ウィズ・ヒューマン・インテリジェンス」
ものすごく晩酌に合う音楽です。お試しあれ…。

-おまけ-
多忙により更新頻度が落ちておりますし、今後もその予定です。
ご了承ください。

会社形態について(その2)

2008-05-24 00:14:37 | 旧「もっちぃーの焼酎ぶろぐ」
会社形態のウンチクの続きです。もうしばらくお付き合いくださいませ。


4.合資会社

出資者=経営者、である点は合名会社と同じですが、その他に出資のみ行う者も
参加しているという点で、合名会社とは異なります。
とはいえ、その他の出資者も、親族や知り合いだったりすることが多いですから、
家族経営の小規模な会社であることには変わりないです。

当然、これを採用している蔵元も小さいものが多く、その数も少ないです。
例えば、
・植園酒造合資会社、
・合資会社甲斐商店、
・村尾酒造合資会社、といったところ。

ちなみに、村尾酒造といえば村尾さんが1人で全ての仕事をこなしていることで
有名ですが、合資会社という会社形態を採っていますから、資本的には他にも出資
者として参加していらっしゃる方がいるということなんでしょうね。


5.個人事業

会社としての形態を採っていない、いわゆる個人経営の形態です。
個人的な財産や信用において経営していますから、当然小規模となります。
また、敷地や設備などは全て個人の財産です。

この形態をとっている南九州の蔵元は、宮崎の3つだけだと思います。
・川越酒造場
・岩倉酒造場
・落合酒造場
やはり、どこも小さいです。

ちなみに、会社の形態を採っているところは法律で「○○会社」と名前をつけな
ければならないことになっていますし、逆に個人経営のところが「○○会社」を
名乗ってはいけないことになっていますから、上記の3蔵はいずれも「酒造場」と
名乗っていますね。
岩倉さんと川越さんは、経営者である個人名もラベルに併記されています。

あと、余計な心配なんですけど、個人経営の蔵元さんについて、
例えば不幸があった場合の相続(縁起でもないですが)などの場合、余計な手間
がかかってしまうので、形だけでも会社の形態を採られた方がイイんじゃないか
な~、なんて思っています。余計な心配ですが…。

ただし、逆に、個人経営=小さい=丁寧な造り、というセールスポイントになって
いるとも言えるかもしれませんので(現に上の3蔵は小規模少量生産だからこそ
人気がありますし)、その辺り何とも言えないところですが。。。


6.協業組合

もともとは小さな別々の会社(または個人事業)だったものが、合体して一緒に
経営をしているという事業形態。
小さな事業所では大手の生産・流通に対抗することができないため、それらが合体
して一体的な経営をしているというもの。

これは「中小企業団体の組織に関する法律」において、昭和40年代前半ころに
規定された企業形態のようです。

時期的には高度成長期のころですから、焼酎の瓶詰めなどオートメーションが
進んでいた時代ということになります。
そんな中、複数の蔵元が別々で造った焼酎を、一つの瓶詰め工場にて瓶詰めをする
という形態を採るに当たって、この「協業組合」の形態を採用するのが有利だった
のではないかと思われます。

それ以後、焼酎の仕込み自体も一箇所で集中することとなり、その結果、
「一箇所で仕込み・瓶詰めするけれど、会社形態は協業組合」といったような
現在の協業組合の形になってきているようです。

この形態を採っているのは、
・国分酒造協業組合、
・大海酒造協業組合、
・若潮酒造協業組合、
・寿海酒造協業組合、などがあります。
複数の蔵元が合体していますから、それなりの規模はありますね。

なお、各社のホームページによると、国分酒造協業組合は6蔵の集合、
大海酒造協業組合は9蔵の集合、寿海酒造協業組合は5蔵の集合ということに
なっているようです。

協業組合の蔵元がある地域では、周辺に小さな蔵元が存在しませんが、それは
全部が一つにまとまってしまったためみたいです。
今となっては、小さな蔵元がたくさん存在して、それぞれの蔵の焼酎を飲み比べ
られたら楽しかっただろうな、と思いますよね。

ちなみに、協業組合がその後組織変更して、株式会社になってしまったところも
あります。
例えば、
・大口酒造株式会社、
・小鹿酒造株式会社、
といったところは、つい最近まで、
・大口酒造協業組合
・小鹿酒造協業組合
といった名称だったと思います。
ちょっと古めの焼酎のラベルは、まだこちらの名称ではないでしょうか?


さて、今回このような分類をしてみて思ったのは、小さなところが少なくなっ
てきているんだろうな、ということ。ほんの一昔前までは、小さな個人経営的な
蔵元が今の2倍、3倍はあったそうですから。

経営の集約化、合理化というのは、収支的には必要なことなのかもしれませんが、
いち焼酎ファンとしては、やはり小さな多数の蔵元が乱立して、それぞれの個性
をもって競い合ってほしいと思ってしまいます。

今回の焼酎ブームにより、現在でも残っている小さな蔵元が注目され、収支も
改善できたという点について見れば、それもよかったのではないでしょうか。


以上、長々とウンチク書きましたが、何かの参考になればと…。