ピンポ~ン♪
「はい、どうされました?伺いますね~」
誰が来るのかわからない…
ナースコールはまさに「くじ引き」です。
3日の講演で、看護・介護スタッフに向けて作ったスライドの一枚。
私の予想に反して、何人かのナースが反応してくれた。
「私は、当たりくじになれるように頑張ります」って。
コレは、患者側の想い、そのままだと思う。
頼みやすいスタッフ、頼みにくいスタッフ…
いろんな人がいるから。
そうだな~、私にとっての「当たりくじ」は…
私とのコミュニケーションが慣れている人
テキパキ動いてくれる人
判断力がある人
親しみがある人
元気な人(調子悪い時はキツイこともあるけど…)
そして、「はずれくじ」…
私の言っていることを読み取れない人
もう、これに尽きる!!!
わかる人に早く代わって~って思っちゃう。
言ってることがわからなきゃ、何にも始まらない。
「あーまた○○さんだぁ~」
「あれ?△△さんなんて珍しい」
ナースステーションでこんな話をしているとき、
病室では…
「●●さんだといいなー」
「▲▲さん来たらどうしよー」
なんて話していることはよくあることです。
その日の受け持ち看護師が誰であるか?
その日の出勤している看護師が誰なのか?
患者同士では情報交換されていたりします。
その日を快適に過ごす、重要な条件に入っているのです。
患者にとっては大きな関心ごとです。
「いまから食事の時間だから、ナースコール押さないでね~」
そんなことを言われたこともありました。
私は絶飲食だったから、食事の時間なんて関係なかった。
個室に居たし、部屋から出たこともなかったから、いつが食事の時間かもわからない。
冗談っぽく、軽い感じで言っていたけど…
冗談で言っているのではないことくらい、気づいています。
そんなこと言われたら、コール押せないですよねぇ。
まぁ、「押すな」って言われたんだから押しませんけど。
なんか無性に不快感…
一応、気にしてるんですよ。
廊下の音とか、ナースステーションからナースコールが聞こえていないかとか…
できるだけかぶらないよう、誰も押していないときに押す。
呼吸器が外れた時とかは連打しますけどね…
高齢でしっかりしている方なんかにとっては、「ナースコールを押す」って、こちらが思っているより一大決心が必要のようです。
患者になってわかったことなんですけど…
人を呼びつけることに、とても抵抗感がある。
どのくらいの用事で押していいのかわからない。
何度も押そうとして、止めてを繰り返しているおばあちゃんを何人も見ました。
「遠慮しないで、呼んでくださいね」って一言でだいぶ安心するようです。
「声でないんだから、むやみにコール押さないで!!」
これは衝撃的な一言だったなー。
いまだに忘れられません。
部屋に入ってくるなり「押したの?」って言われて…
えっ!押しちゃいけないの??って焦ったもんな~
そして留めの一言。
声でないけど、用事あったら遠慮なしにコールしちゃうけどね。
声が出ないから、コールでは要件は伝えられない。
「どうされましたか?」
「………」
ガチャ!!
来てくれるのか誤報と思われたかすらわからない…
いつまで待てばいいのかわからない。
せめて、「ちょっと待ってて~」「伺います」とか言ってくれると助かります。
「ごめん、ふとんあたっただけ」
「いいよ、いいよ~。鳴ったら何回でも来るからね~」
センサー式のナースコールは何か物が触れるだけで反応します。
ちょっと体を動かすと布団が当たって、用事もないのに鳴らしてしまう。
その日はやたらと多かった。
それでも、嫌な顔しないでそう言ってくれた看護師さんがいた。
すっごーく安心した気分になったなぁ~
今日は、ナースコールの話題について書いてみました。
看護師さんと患者を結ぶホットライン。
嫌な思い出も、嬉しかった思い出もいっぱいあるなって改めて想ったり…
「遠慮しないで押していいよ」この一言に安心感