とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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地上波テレビは貧困層向け?

2008年07月26日 07時16分15秒 | マスメディア
先日とあるIT関連会社の社長さんと居酒屋で話をしてたら、

「地上波テレビは貧困層向けなんですよ。」

と話すのでビックリした。

「ほら、地上波のテレビじゃレクサスのコマーシャルやってないでしょう」
「そういえばそうですね。」
「そのかわりに、消費者金融やパチンコ屋なんかのコマーシャルが増えている」
「確かに」
「レクサス買ったりマンション買ったりする社会層の人に消費者金融だとか、パチンコ屋なんて関係ないですよね」

まさに目から鱗。
恥ずかしながら、最近テレビを殆ど見なくなっていたので、そういう傾向のあることに気付かなかった。

高級車はレクサスだけではなくベンツやBMWなどの輸入車についてもコマーシャルはほとんど見かけない。
海外旅行のCMなんて皆無だし、高級家電製品のCMも一部の大型テレビを除いては目にすることはほとんどない。

地上波テレビはその商業価値を失いかけているのかもわからない。

昨年、石油ストーブのリコールを呼びかけた松下電器。
この期間、テレビコマーシャルではリコールのお知らせのみを流し続けたということだったが、売上げに対する影響はまったくゼロ。
テレビコマーシャルがすでに製品拡販の重要な伝達ツールではなくなっていることを証明した。

私は高所得者じゃないけれどテレビは地上波よりもケーブルテレビでCS番組を見ることが多い。
新製品の情報は新聞や雑誌広告を通じて詳細はインターネットで入手する。
動画にかんしてもYouTubeのようなサイトにアクセスするとテレビでは見られに「見たい映像」を気軽に見ることができるのだ。

間もなくアナルグ放送が終了し地上波はデジタルになる。
テレビ局は多額の投資をして、政府は国民に高い受像機を買わせようと相務めている。
でもその実情は視聴者の地上波テレビ離れを加速させ、マスメディアの市場に劇的な変化をもたらせていることを、案外ほとんどの人は気付いていないのが実情のようだ。

地上波テレビは貧困層向け。
これって事実なのかもわからない。



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