とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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高機能化は迷惑だ

2007年05月18日 21時19分21秒 | エトセトラ
充電器や記録用メモリーの種類が色々あると言ってはボヤいている、私自身と私の周辺。
すっかりオッサンモード爆発、とまでは言わなくても、便利が無意識のうちに不便に変化していることに気付かない社会は重傷だと思っている。

ところで、ボヤきたくなるのはなにも充電器やリモコンだけに限った話ではない。

私が最もボヤきたいのは、様々な電子機器の高機能化である。

「色々機能を付けるでしょ。そうすると、肝心の通信機能が低下していたりするんですよね。今の携帯電話は。」

と話してくれたのは、某大手家電の技術者だ。
なんでも、携帯電話にメール機能やWEB閲覧機能、デジタルカメラや音楽プレーヤーなどを取り付けて行くと、消費電力やICチップの設計、本体の容器の設計のために、肝心の通話機能が損なわれていくことになるそうだ。

「だから、最新の機種は昔の機種よりも劣るモノが少なくないんですよね。ほら、機種交換したらこれまで通じていた場所で話せなくなった、なんてこと経験してません?」

さもありなん、である。

「ワンセグ携帯なんて、笑っちゃいますよね」
とまで言っていた。

携帯電話の開発に携わったことのある人が言っているんだから間違いない。

で、高機能化は何も携帯電話に限ったことではない。

パソコンしかり、HDDレコーダーしかり、腕時計しかり、コピー機しかり、水洗トイレしかり、自動券売機しかりなのだ。

これら小さな機器に複雑な機能が付け加えられていることにより、機能の数だけストレスを人々に与えているわけで、決して多機能は褒められた機能だ、とは言えないようで。

「何がストレスなの?」

というアナタ。
アナタは器用だ。

私のように携帯電話は「お話専用」、HDDは「録画して見るだけ」、コピー機は「コピーするだけ」しかできない人には、多機能社会はストレス以外の何ものでもない。

このまま高機能化が進めば、やがて「お尻が洗えて会話もできる携帯歯ブラシ機能付きファックス電話」が出現する事態になるかもわからない。


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