「鳳凰山」の神前奉芸が始まりました。 まずはお目出度い三番叟から。
毎晩楊弓にふける常磐御前、源氏方の吉岡鬼次郎がその真意を探ると・・・
大歌舞伎の舞台では「鬼一法眼三略巻」として度々上演されるお馴染みの演目。
「鳳凰山」の芸題は「一條大蔵譚 奥殿」
秘かに源氏再興を願う一條大蔵卿の物語。
薫風に白と緑の公家衣装が映える。
ここが一つの見せ場、
長刀を構えての所作は歌舞伎ならではの様式美。
阿呆を装い周囲を欺く本心は・・・ここは志村けんのバカ殿様がお手本だ。
阿保の大蔵卿が一転、凛々しい姿で本心を明かす。
大蔵卿の作り阿呆と聡明な公家ぶりの演じ分けが見せ場。
堂々たる美しさの常磐御前は立女形の役どころ。
「蛭ヶ小島の頼朝へ、鞍馬山の牛若へ・・」 大蔵卿は涼やかな言葉で吉岡鬼次郎夫婦に源氏の重宝友切丸を与え笑顔で見送るのでした。
奉芸が終わると青年たちは楼閣上で曳山を導く。
2017年5月 岐阜県不破郡垂井町
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