午後7時、如意点火に続き提灯に点火開始。
逢魔時の頃合に、
まことに美しき儀式が粛々と進行してゆく。
提灯の灯火は蝋燭が用いられ、
一年の日数にあたる365個の提灯が半球型に飾り付けられる。
蝋燭が揺れる満艦飾の提灯。
伝統の灯りは上品で優しい。
「東海道名所図会」は記す「賑はしき事は京の祇園会に四条河原の夕涼をひとつに見るが如し」
午後8時45分、出船です。
津島笛の音に乗りゆうゆうと漕ぎ進む巻藁船。
まさに夏の夜の風流絵巻。
船頭の巧みな竿さばきで舵を切り、
船は狭い水路からメイン会場でもある天王川公園の丸池へ。
水面に映る提灯の灯りが幻想的な雰囲気を醸し出す。
初めて訪れた「尾張津島天王祭」・・・
来年訪れる時は、撮影場所の確保と三脚が必須のようだ。
2016年7月 愛知県津島市