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念力と体と気持ち 5と 1/4

2009-08-07 08:29:20 | 意識とからだ
前回からの支流?です。
「念力と体と気持ち」の続きといえば続きなのですが、
本流の主旨とはちょっとハズれるので、
5と 1/4 本目ということで公開します。

当時のわたしは、まるで息子と一心同体になった気で、
わたしの思うことは、死んだ息子も同じに違いないと
思い込んでいました。

「なぜわたし達が、あの人のしでかしたことの
 犠牲にならなくちゃいけない?」
「わたし達は、あの人の被害者だ」
「わたし達の人生は、あの人のせいで狂わされた」

当時、そう思わずにはいられなかったわたしに、
周囲の人達はいくつかの助言をくれました。

「自分は被害者だって?。それは間違ってるよ」
こんな説教は、人生の価値も大して知らずに
苦境のド真ん中にいたわたしの胸には届きませんでした。
「じゃ私の身になってみて。そしたら分かるわ」と、
信頼していた人の無理解に、さらに苦しむだけでした。

「乗り越えた先には、素晴らしい未来が待ってるからね。
 だって私がそうだったから」
ただでさえ苦境にあえいで酸欠ぎみのわたしに、
そんな希望の灯を燃やし続けることは出来ませんでした。
それどころか
「あなたには出来たのね、私には出来そうにないわ」と
屈折した気持ちを膨らませただけでした。

どんな助言も励ましも、わたしの胸には響きませんでした。
が、心からわたしを思ってくれ援助しようとする気持ちが
痛いほど伝わってきたので、わたしは感謝の印として
異論を申し立てたりはむかうことはしませんでした。
ただ話を黙って聞き、理解したような表情を作って
「うん、そうだね」と頷いてみせるだけでした。

その実、
「今は自分のことでいっぱいいっぱいなのに
なぜ自分以外の人に、こんなに気遣いしているんだろう」と、
余裕のある自分を演じることに、疲れ果てていました。
「早くこの場から解放されたい」
わたしを按ずる人を前にして、
心のなかでは、そんなことを思っていました。
自分の残り少ないエネルギーが消耗していき、
代わりに、孤独と虚無感が満ちていくのを感じながら。

わたしは、説教や励ましは望んでいませんでした。
かといって、一緒にわたしの怒りに便乗してもらい、
相手をののしってほしかったわけでもありません。
ただ誰かに、あなたがそんな気持ちになるのも当然よ、と
わたしの気持ちを理解してほしかっただけでした。
そして出来ればそこまでで、
話を締めくくってほしかったのです。

でも誰もが、相手の非難にいきつくまで話を続けました。
そのことが、どれだけわたしを苦しめることになるか、
気づいてほしい...というほうが無茶なのでしょうが。

次回に続きます。
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