ファンタジアランドのアイデア

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日本におけるシェアビジネスのゆくえ アイデア広場 その268 

2017-11-13 18:58:10 | 日記
 

 空き家や使われていない自動車のシェアサービスが、爆発的に増えています。民泊のエアビーや配車のウーバーなどが世界を席巻しています。これほどビックビジネスでなくとも、小さなシェアビジネスは、幾つもでてきているようです。都内に住むある男性は、15坪の自宅を活用し、シェアビジネスで小遣い稼ぎをしています。仕事で留守の間に、近所の主婦の方に部屋を貸し出すのです。部屋は、ママ友が食事や飲み物を持ち寄る交流の場に利用されています。忘年会シーズンは予約で埋まり、最大で月80万円の副収になるということです。このスモールビジネスは、スマホを介して貸し手と借り手をマッチングすることで成り立っています。月に5,000件以上のニーズがあるようです。空き家が800万軒を超える日本では、今後のこのようなビジネスが生まれる素地があります。
 そこで、今後のシェアビジネスについて考えてみました。このビジネスの核心は、使われていない資源を有効活用することで成立します。空き部屋は使われていなければ、利益を生み出しません。希望する方にお金を出してもらって、使用してもらえば、空き部屋は利益を生み出すわけです。今までは、どこに空き部屋があるのかという情報がつかめなかったのです。そして、借りたい人は誰なのかかが分からなかったのです。ところが、スマホという文明の利器が、その2つをマッチングをする道具に変身したわけです。スマホのアプリを見れば、空き部屋と借りたい人の条件が瞬時に分かり、需給マッチングの機能がより効率的に果たせるようになりました。
 民泊のエアビーや配車のウーバーのサービスは、スマホのアプリを使うことを前提に構築されています。このサービスは、利益を生み出すモノ(空き部屋や自動車など)を他人と共有したり交換することで成り立ちます。IoTは、シェアサービスと密接に関係するだけでなく、相乗効果をもたらすものです。空き部屋が空いている時、センサーでそれを常時にネットを通じて発信することが、低価格で行うことができます。自動車でも同じことが可能です。移動中の自動車の位置を知ることも、容易にできます。部屋を使いたい人や自動車を使いたい人は、スマホを見ればすぐに分かり、利用することができわけです。部屋や自動車だけでなく、利益を生み出す技能者、そして中古ブランド品などもシェアの対象になってくるでしょう。
 自動的に発信されるデータを共有する仕組みは、企業によって蓄積され改良されていきます。消費者が必要とする有機的なデータも蓄積されています。例えば、植木屋さんの需要が多くなっています。庭を持つ園芸愛好家と植木屋さんのマッチングを考えます。コンピュータは、枠組みが決まった問題を解くことが得意です。蓄積されたビックデータを使って、この問題に挑戦させるのです。植木屋さんの行動の予測をし、どの程度の金額と時間な引き受けてもらえるかを絞り込み、その条件をスマホに流します。条件に同意した植木屋さんは、庭の手入れをしてくれるというわけです。人もモノもシェアの対象になります。知恵のある人が、この分野で活躍する潜在力を持っています。有望な市場です。