半藤氏の著作は、一番好きな 『聖断』 を含め、数冊読んでおりますが、こういう形の本は初めてです。
本書は、半藤氏が一人で書いたのではなく、数年前に企画した昭和史のセミナーに、講師として参加した専門家五人の、講演が収録されています。
半藤氏以外のメンバーは、保坂正康氏、利根川裕氏、夏堀正元氏、土門周平氏、檜山良昭氏らで、それぞれが取り上げた人物は石原莞爾、松岡洋右、マッカーサー、東条英機、阿南惟幾、吉田茂 の六人です。
平成になってすでに18年。確か、保坂氏が別の著作で、あるできごとがあって、50年経てば、歴史研究ができるというようなことを述べていたと思います。第二次大戦後 60年経っていますので、昭和という時代が、第二次大戦を中心に本格的に歴史学問の対象となってきたという印象を受けます。
読む前は、あさはかにも、“有名人ばかりを取り上げていて、新鮮味はないのかもしれない” などと、思い込んでいたのですが、とんでもない、どの方の講演にも引き込まれ、自分の知識不足を思い知らされました。
本編に入る前に、“本書を手にする人は、年配の方はともかく、若い人々の中には実感としての昭和を持っていない人もいるだろうから” という理由で、少しだけ(20ページほど) 半藤氏は当時の時代背景と、今問われていることを整理してくれています。これも大変役立ちました。
もっともっと続きの講義を読みたいと思った一冊で、こう言っては申し訳ないのですが、同じく半藤氏の書かれた『昭和史』 よりも、ずっとお薦めしたい一冊です。
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『昭和を振り回した6人の男たち』 半藤一利
小学館:256P:580円
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安倍政権の流れの中で、岸信介の評価を読むのも複雑な気持ちでした。同時に、自分の生まれた頃の日本がどんな様子だったのか、意外や世界は激動であったのだと、これも認識を新たにしました。
教科書で歴史を勉強したら、中学生でも高校生でも興味があれば読んでみると面白いかな、とも思いました。
ココログが使えるようになったら記事にします。
失礼しました。では。
昭和史はどうも、他の作品と違ってあまり好きになれないんですが、本書は良いですよ。あっ、でも戦後編は読んでいないんです。岸信介の評価は高かったですか?
記事楽しみにしていますね。あと、buckyさんのおかげで、良い本を思い出しました。記事にします。Thank you!