暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

きらめく街灯

2018-01-14 | 明るい
たまには火花を見たいんだ
ちらちらはらりと瞬くような
かすかに白い煙が踊り
ほんの刹那で消えてしまう
火花を眺めていたいんだ
いつでも灯るともしびでなく
煌々と照らすライトでもなく
真っ暗闇さえ照らせない
電球をかりかりと削るような
ちいさなちいさな火の花を
ぎょろつく目玉を眺める夜は
そろそろうんざりしてきている
ほら、ごらん、夜だっていうのに
なんと賑やかなことだろう
何もかもが死に絶えた
深い眠りの夜のなか
いのちの芽吹くこともないほど
ちいさな刹那の火の粉を
そしてすぐに消えたあとの
まっくらやみを味わいながら
深い深い泥に溺れ
沈んでいってしまいたいんだ

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