カラノキタイ

天竺 蜜柑

第5回ソルベー会議

2010-03-24 06:07:56 | インポート

「第5回ソルベー会議」

M of Beauty」に収められている「四の喫茶館物語」にある「スリット」は言うまでもなく電子の波動説のことを言っている。電子が粒子か波かについての議論は量子論が確立されることによって結論付けられた。

量子論が確立されたのは「第5回ソルベー会議」においてというのが定説である。その会議の集合写真はとくに有名で、教科書に出てくる理論物理学者のほとんどが出席している。自分もこの写真を眺めるのが好きだ。アインシュタイン、キュリー夫人、プランク、ボーア、シュレジンガー、パウリ、ドブロイ、ボルン、ローレンツ、まだ26歳(!)と思われるが、この年「不確定性原理」を発表したハイゼンベルグもいる。

アインシュタインが登場してからボーアが量子論を確立するころ、物理学で懸案とされた多くの矛盾点が実は矛盾ではなく、そもそも前提が間違えているのだ、という仮説が提唱され、実験によってそれらの正しさが確認された時代であった。「電子は波か粒子かでなく、波でもあり粒子でもある。」「光は波でもあり粒子でもある。」「光より速いものは存在しない。」「質量はエネルギーに変換できる。」などなど。

物の2面性。同時に真逆の存在であり、正体がつかめない人の比喩としてここでは使われている。答えは「どちらか」でなく「どちらでも」。


「M of Beauty」は「またたくよる」を越えられるか

2010-03-17 06:07:14 | インポート

M of Beauty」はさすがにメジャーデビュー後初のアルバムとあって、気合を入れて作ったのか、よくできている。全体的に言うとライブで映える曲調が多いように感じるが、いつものように多彩なメロディーで構成されている。1曲目の「M of Beauty」は丁寧に作られ、完成度が高いし、ボサノバ調のリズムで始まる「白夜の小惑星」 そのほかの曲もさらに繰り返し聞いてみたい気にさせる。

面白いのは通常盤のみに収められている「センスオブスターゲーザー」で、お経の様にも、手まり歌の様にも聞こえる独特のメロディーでありながら、奇抜さだけでなく、美しさも持っている。

メガマソのアルバムというと、これまでで最もよくできていたのは、やはり「またたくよる」だと思う。自分は特に独特の前奏で始まる「牛乳」から「a winter’s day」までの流れは最高だと思う。

だが、「M of Beauty」はそれをさらに超えるのではと思わせるものをもっている。


ミュージシャンはブルーカラー(肉体労働者)

2010-03-10 05:25:55 | インポート

M of Beauty」入手。合成の背景の歯車が印象的。

しかし良くつぎつぎと、曲が作れるものだ。メジャーデビュー以前よりインストアやラジオなんかが増えたから、時間もなくてきっと大変だろうと思う。

おまけにアニメ「メジャー」の第6シリーズのエンディングテーマも涼平:作詞作曲、大西省吾&涼平:編曲、メガマソ:歌の「トワイライトスター」に決まったみたいで事務所の本気度がうかがえます。

ミュージシャンといえ、アーティストというよりブルーカラー。健康な体あっての登り道。「登り道なら辛くない。」精神で頑張ってほしいです。