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渦の道~Un vorticoso modo~

サッカーJリーグディビジョン2の徳島ヴォルティスについて語るブログ

疑ってかかる位が丁度良い

2007-01-25 16:52:55 | Weblog
体調不良でしばし休ませて頂きました。

さて。この間にもチームは着々と準備中です。春野第1次キャンプに入って4日経ちました。この間の流れをざっと振り返ってみると、

1日目、午前11時に全選手、スタッフの総勢40名程が宿舎のはるのの湯に到着。恒例の歓迎セレモニーが玄関前にて執り行われる。階段にひな檀状に並んだ選手達は特に緊張の様子もなく和やかなムード。
チームを代表して島津主将、片岡選手、今井監督(向かって左より)がミス高知観光キャンペーンレディー等から花束を贈呈され、他にも高知の特産品を手渡される。
氏原春野町長からは「このキャンプを足掛かりに去年の最下位からの大幅な飛躍を期待しています。」と少々耳の痛い激励の挨拶を受ける。今井監督は「この合宿を通して選手、クラブが一丸となって戦える基盤を整え、秋にはいい結果を出せる様努力していきます。」と返答。

午後からは早速練習を開始。休日という事もあり生憎の雨模様にも関わらず、サポーターの姿もちらほら。
故障調整中の筒井、大森の2選手を除く27人が島津主将の号令の下(練習後、「自分のキャラを生かしてチーム内でのコミュニケーションの活性化を図りたい」とコメントしておったのぉ)、筋トレ、8キロのランニング等の基礎トレーニングを繰り返す。去年の事があり、しっかりと準備してきた選手が多かった為、この日特に離脱者は出ず。監督は1日目の感想を「まずまず。しかし、実戦に備えもう1ランク上のフィジカルに強化しなければいけない。」と語る。この日から合流したダ・シルバ(どちらかというとガッシリ系ではなくスラッとしている。バネがありそう)、クレベルソン(ブラジル人というよりもギリシャ人??と思ってしまう外見。ハッキリした顔立ちで人気出るかもなぁ?)両選手も「疲れた」とは言いながらも笑顔を覗かせまだまだ余力はある様子。アンドレも元気そのもの。

2日目は好天に恵まれ最高気温も16℃迄上昇。暖かいと体もほぐれて都合が良いと監督は春野の利点を述べる。午前9時半から始まった練習はビザの手続きの為高松へ出張したアンドレを除く28人。その中でGK4人はポジション練習。ダ・シルバ、クレベルソン、筒井、大森の4人は調整メニュー。残りの20人はサーキットトレーニングを約1時間行う。

その後、キャッチング練習を終えたGK4人が加わり、ミニゲームを約50分。ミニゲームの狙いは『スピードアップの為のワンタッチパスを繋ぐ事』正確なパス出しが出来る様、繰り返し動きが確認される。ほぼ2時間弱休憩無しの練習にも他チームからの移籍組、河野、鈴木選手等は「この時期ハードなメニューに取り組むのはどこのチームでも当たり前。ここでしっかりと準備をし、開幕、リーグ戦に繋げて行く。」と涼しげな表情。

午後から3時半からの練習はピッチを1/2の広さに設定し、より実戦的な動きの感覚を取り戻すトレーニング。今井監督からは盛んに「ボールをもっと早く回して」「スペースへのカバーを早く」「次のプレーを考えて」と瞬間の状況判断を仰ぐ指示が多く飛ぶ。練習後、片岡選手は「今合宿では自分のレベルをどれだけ上げられるか、又チーム内のコミュニケーションを密にする事も重要だと思う。」と抱負を語り、実際練習中も積極的に周りの選手達と話をしている様子が見受けられる。この辺りはベテランらしい、又昨シーズンの主将だっただけあり、気配りを感じさせる。

3日目はやはり9時半からダッシュ、障害物ドリブル等のサーキットトレーニングを約1時間。徹底的にフィジカル強化メニューに取り組む。その後は1時間弱、ワンタッチパスを意識したダイレクトプレーでの連係確認が繰り返し行われた。監督からは「慌てず、正確に」とパスの精度を要求する指示が再三出される。

午後からは今季初の練習試合。昨年末の全国高校サッカー選手権大会にも出場した高知高校との1戦。今回のゲームの狙いは『実戦形式での良いイメージ作り』。よく代表の練習でもありますが、明らかにレベルの違う相手との1戦にはこの意味合いが強い。連係の確認や、得点のイメージをチーム全体で共有する事を目的としているものと思われる。出場メンバーは

GK:島津(HT古田)  DF:青葉(HT天羽)・伊藤(HT丹羽)・河野(HT西河)・天羽※(HT尚佑)
MF:麦田・小山(HT挽地)・岡本・石田(HT片岡)  FW:小林(大島)・笹野(HT羽地)
※ポジションチェンジしてフル出場

システムは4-4-2。中盤でのプレスが効いた為余り守備ラインでのチェックは無かったが、マークの受け渡しでの動きについて細かく指示が出た。攻撃陣では右サイドハーフに入った麦田が軽快な動きを見せた。
スペースへの飛び出してボールを受けると、そのまま起点になり、攻撃を組み立てる積極的な展開を見せ大いにアピール。その動きが功を奏して前半15分に相手DFの裏スペースをつく動きからチャンスを作り、受けたスルーパスを押し込んで先制点。その後もサイドを有効に使った動きで再三センタリング等攻撃の機会を演出。1得点2アシストとまずまず。後半はややバテて動きが鈍ったのがこれからの課題か。

その麦田からの折り返しを受けてヘッドで押し込んだのは笹野。得意のスピードを活かし素早くゴール前に詰めた形を披露したが本人は至って冷静。「もっと力をつけていかないと。まだまだです。」と謙虚なコメント。

後半に入ると代って入った羽地が先ずは2得点1アシストと全得点に絡み堅調をアピール。昨年のスランプからの脱却を期待したい。この羽地からのパスを受けた大島が1得点し、ひとまずアピール。今年はキャンプインから順調にトレーニングを積んでいけている様子。このまま更なるフィジカルの強化を図りたい所。

只、高校生(しかも3年生が抜けた状態のチーム)に対して5-0はやや物足りないとも言える。実際にハジもその辺は良く分かっているらしく「もっと攻撃陣のコンビネーション、及び動きの質を高めていかなければ。」と語っている。それは今井監督しかり。「質の高いゲームとは言い難い。戦術云々と言うよりもそれ以前のパスの精度やトラップの技術等基本的な部分の質を高め、選手個々の運動量を増やしていかないといけない。」とリーグ戦を見据えた課題をあげるにとどまった。

4日目は再びフィジカルトレーニングを中心にやはりワンタッチパスを基本としたシンプルで正確な繋ぎといった点を再三確認。選手達の意識に浸透させていく。今日は急遽組まれた吉備国際大学との練習試合等を経て更に組織としての動きの改善点等を細かくチェックし今後の練習に生かしていく予定。1次合宿は明日金曜日迄。

とまぁ、こんな所か?今年も再三に渡って出てきているキーワード《フィジカル強化》ですが。去年は1次で思いっ切り躓いて以降シーズン不振の一因になってしまったこの課題についてクラブでは早い時期から取組み先ず、シーズン終了後に山田庸フィジカルコーチによる“オフ期間の自主トレメニュー”が各選手に出された。…にもかかわらずチーム始動日に体重オーバーの選手が4、5人;ヲイヲイ、なんぼユルいねん!と軽ツッコミを入れたくなる情けなさですが、大体の選手はちゃんと準備をしてきていた為、現在大事に至った選手は居ない。

今井監督の求める戦力とは『90分間フルに戦える持久力』と『瞬時の爆発力』。この2種類の動きの質に応える力を各選手達に身に付けさせる為、それぞれの疲労度を踏まえ、能力や筋肉の質に見合った負荷やトレーニング方法を細かく指示している。自覚を促す事、無茶をさせない事、プロといいじょう、この基本中の基本を徹底していく事で1からチームを立て直そうと奮闘中のブレーン達である。


話変わって。移籍関係でひとつ報告がありましたね。この度、辻本選手がJFL所属の佐川印刷SCに移籍する事が決定しました。佐川いうても急便ではなく印刷の方です。昨シーズンリーグ戦には18試合出場とやはり怪我に泣かされた感がありますが、本人のコメントにもある様に、今年もサッカーを続けていく事が決まりホッとしています。カテゴリーは違いますが、出来る限り試合結果等活動はチェックしていくのでコンディションを整えて1試合でも多くリーグ戦に出場して貰いたいなと願います。


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