ひねもす日報

このブログももうすぐ開設20年とは

the whispering of the Gods-ゲルマニウムの夜

2006年07月25日 | 本・映画
上野の一角座へ観に行く。
 上野は我が家と正反対。「遠いなぁー」と思いつつ、上野着。
少し早く着いたので、あんみつ「みはし」で白玉ぜんざいを食べる。
 場所を把握していないので、早めに一角座を目指す。駅
から徒歩10分は嘘では。到着しない。
 上野公園を横切りながら、普段
見掛けない立派な建築物を見掛ける。少し外国に着たみたい。

 一角座は、この映画を上映する為に建てられたのだと、
劇場内の新聞掲載記事を見て知る。その意気込みがすごい。
他にも「観ている者を不快にする」「途中で退席したくなる」
が、「人間を、汚い部分も含め、許し愛する」映画と、大体評されて
おり、この辺りは、原作花村萬月氏と同じ感じかと思う。
 
 映画は、花村萬月を映像化すると、こんな感じで、まぁ上出来では
ないかと。
 奥田瑛二主演「皆月」は観ていないが、 「ゲルマニウム」は、
性交中の豚の陰茎を鋏で切ったり、豚の臓物で自慰したり。
萬月節のイメージは、女性をレイプとか荒々しいセックス辺りが独壇
場な気もするのだが、そこは敢えてか、対女性の描写は美しかった。
対男性同士になると「ここまでやるか」状態で、「ここまで」やらなくては、
萬月にはならなかったのだろう。そういう意味で、頑張っていたのでは
ないか。健闘賞。

 この映画を何で観に行きたいかと思ったかというと、
邦題から英題へ約した英語が好きだったから。
「the whispering of the Gods」。神のささやき。とは、チラシで観てい
たが、映画を観て納得。主人公は片耳にラジオを突っ込み聴いているのだが、
そこから神の囁きが聞こえるのだそうだ。良い英題だと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 昨晩は寝ていて更新出来ず… | トップ | 銀座のバーで桃のベリーニ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画」カテゴリの最新記事