先日車を買い換えたばかりですが、最近の車には筆者が若い頃にはなかった機能が色々と車に装備されています。
例えば…
①自動アシストブレーキ
②自動前車追跡機能付きオートクルーズ
③レーンキープアシスト
④電気式トランスミッションシフト
⑤電気式サイドブレーキ
などなどです。(細かく言えばその他にも色々と以前と比べ変わった機能もあります)
前述の①〜③の機能については、筆者自身の今後の衰えの対策として意図してこれら機能付きの自動車を購入したのですが、付随する④、⑤の機構上の変更については実際使ってみると慣れるには時間が必要だと感じました。
④のトランスミッションのシフトレバーについては、従前の左側のサイドブレーキの前のフロアやコラム周りにあり、しかもオートマにしてもマニュアルにしても物理的に手で大きくレバーを動かしてギアに入れて行くのですが、最近の車種では電気式になっていて小さなシフトの動きでギアチェンジをしてくれます。
これはこれで便利だとは思うのですが、これまでの習慣から大きく変わっていて正直なかなか慣れません。
オートマであればギアをドライブに入れてしまえばいお終いではありますが、問題はバックやパーキングに入れる時です。
身体が覚えている操作とは異なるので多分違和感を覚え感覚的に操作が出来ないのです。(未だ考え確認しながら運転操作をしている段階です)
⑤の電気式サイドブレーキも同様で、これまで左側に位置し左手で引き上げる形式(その他、足踏み式やハンドルの下で手で引っ張る形式などもあり)などと異なり、指先でボタンを押したり引いたりする形式で身体が動作として筋肉の運動として覚えるような運動刺激が少ないように感じます。
このシフト機構(含むレバー形状)とサイドブレーキ(同)の新しい組合せも意外と曲者です。
つまり下手をするとギアをパーキングに入れず、サイドブレーキも入れ忘れて下車してしまう可能性があるのです。
ご覧のように運転席と助手席の間にはシフトレバーもサイドブレーキもありません。
そのため、筆者は現時点では習慣化するまでルーチンで一つひとつ操作確認をしています。
ここでふとあることが頭をよぎりました…それは高齢者による交通事故の増加です。
テレビのニュースなどではペダルの踏み間違えなどと説明されてきていますが、もしかするとシフトレバーの入れ間違いでは…そんなことを思った次第です。
老人ドライバーの事故で有名なプリウスも電気式シフトレバーの機構で、サイドブレーキは日本では馴染みの薄い足踏み式です。
交差点や駐車場などで咄嗟の判断を迫られた時に対応できなくなっているのでは…そんな気がしました。
後期高齢者にもなっていない筆者でも結構戸惑っているのですから、相当数の高齢ドライバーの方々も新しい自動アシスト機能付きの車の運転には苦労されているに違いないと確信した次第です。
確かに自動化やアシスト機能など便利にはなっているのですが、他方マンマシンインターフェースであるトランスミッションのシフトレバーやパーキングブレーキなどの機構的な大きな変化は長い経験を持つドライバーほど慣れるのには時間がかかるような気がします。
例えばの話ですが、もし将来ハンドルなどの車のオペレーション関連の機構が変化してテレビゲームのようなレバーやスイッチ類に変わってしまったとすると、ゲームマニア以外の多くの高齢ドライバーは思考停止になるに違いありません。(映画MIBでも、そんなシーンがありました)
更に言えば、今後EV化と共に車のパワートレイン自体も変化してトランスミッションもなくなり運転操作方法も今後変化するだろうと想像していますが、自動化の進展による新機能や新操作の追加、またシェアエコノミーに伴う車体そのものへの慣れの希薄化等も大きなチャレンジになるのではと想像しています。
車のデザイナーの方には、このマンマシンインターフェース問題を良く良く勘案して頂き、簡単&間違いなく運転操作が出来るような老人ドライバーにも優しい工夫を凝らして欲しいものです。
関連動画;自作トレーラーの関連動画はYouTubeにアップしてあります。宜しければご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s