映画監督・今村昌平さんが亡くなられた。
自分は今平さん(監督の近しい人は皆そう呼んでいた)の映画に特別な思い入れはないが、にっかつ芸術学院(現・日活芸術学院)に入る年に、最初に「日本映画学校」に行こうと思って、受験する前に当時日本映画学校の校長だった今平さんの「黒い雨」を見た。正直いまいちピンとくるものがなかったので、面接で「あまり感じるものがありませんでした」と正直に感想を言ったところ、面接官だった監督さん(名前忘れた…。新城さんだったかな?)に「面白い子だね」と言われたのを覚えている。
結局不合格だったが。
今平さんの作風は、ハリウッド映画とはかけ離れたものだが、アンチハリウッドではなかった。
受験前の学校見学に行ったとき、今平さんは日本映画についてこう語っていた。
「今の日本映画は、ハリウッド映画に負けている。でも、演出や撮影技術に差異があるとは思えない。ハリウッドとの大きな差があるとすれば、やはり脚本と役者だと思う」
今平さんの危惧が、いまだ改善されていないことが残念でならない。
で、にっかつに行くわけだけど、今平さんは元々日活の監督さんだったので、講師の方も今平さんのチーフ助監督だった人だったり、美術を担当した人だったりと、何かとあの当時は今平さんと縁があったようだ。
それから、テンプル大で日本文化の授業を取ったとき、今平さんの代表作のひとつである「楢山節考」を見た。
今平さんは、リアリストなんだなぁ、とにっかつ当時とは違う印象を受けた。
思えば「黒い雨」も、妙なヒューマニズムを一切排したドキュメンタリーのような映画だった気がする。
色々評価はあるだろうが、日本を代表する映画監督だったことに間違いはない。
後進育成にも積極的だった「今平さん」に、改めて哀悼の意を評したいと思う。
自分は今平さん(監督の近しい人は皆そう呼んでいた)の映画に特別な思い入れはないが、にっかつ芸術学院(現・日活芸術学院)に入る年に、最初に「日本映画学校」に行こうと思って、受験する前に当時日本映画学校の校長だった今平さんの「黒い雨」を見た。正直いまいちピンとくるものがなかったので、面接で「あまり感じるものがありませんでした」と正直に感想を言ったところ、面接官だった監督さん(名前忘れた…。新城さんだったかな?)に「面白い子だね」と言われたのを覚えている。
結局不合格だったが。
今平さんの作風は、ハリウッド映画とはかけ離れたものだが、アンチハリウッドではなかった。
受験前の学校見学に行ったとき、今平さんは日本映画についてこう語っていた。
「今の日本映画は、ハリウッド映画に負けている。でも、演出や撮影技術に差異があるとは思えない。ハリウッドとの大きな差があるとすれば、やはり脚本と役者だと思う」
今平さんの危惧が、いまだ改善されていないことが残念でならない。
で、にっかつに行くわけだけど、今平さんは元々日活の監督さんだったので、講師の方も今平さんのチーフ助監督だった人だったり、美術を担当した人だったりと、何かとあの当時は今平さんと縁があったようだ。
それから、テンプル大で日本文化の授業を取ったとき、今平さんの代表作のひとつである「楢山節考」を見た。
今平さんは、リアリストなんだなぁ、とにっかつ当時とは違う印象を受けた。
思えば「黒い雨」も、妙なヒューマニズムを一切排したドキュメンタリーのような映画だった気がする。
色々評価はあるだろうが、日本を代表する映画監督だったことに間違いはない。
後進育成にも積極的だった「今平さん」に、改めて哀悼の意を評したいと思う。