THINKING ECO

考えよう!環境問題
環境にやさしい、快適な生活を応援します。

天の川をMitakaで

2009-07-08 | 新しい技術
昨日は、七夕。
「天の川」をご覧になれましたか?
やはり、この梅雨時は難しいかもしれませんね。

そこでという訳ではありませんが、
Mitakaをダウンロードして、地球から宇宙の様々な天体の位置を見てみませんか。
東の夜空に目をやると、天の川を挟んで、織姫星のベガと牽牛星のアルタイルを見ることができますよ。

Mitakaは国立天文台 4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発している、天文学の様々な観測データや理論的モデルを見るためのソフトウェアです。

楽しいですよ!!

ダウンロードは下記のURLから
http://4d2u.nao.ac.jp/html/program/mitaka/

長谷寺で見つけたエコ

2009-05-05 | 新しい技術
長谷寺は、その歴史はもとより、一年を通じて、四季折々の花木に彩られ、花の絶えることがないお寺としても有名です。

境内には、色とりどりの花木を堪能できるように、散策路が整備され、傾斜地に設けられた階段などは間伐材で舗装されていました。降った雨は間伐材の舗装に滲みこみ、土にかえっていきます。

その踏み心地は、あたたかく、柔らかく、優しく・・・・・
長い階段も苦になりませんでした。感激しました。

              

              

スマートグリッド???

2009-04-14 | 新しい技術
地球温暖化対策などで注目される次世代送電網「スマートグリッド」???
オバマ政権が掲げる「グリーン・ニューディール」政策の中で脚光を浴びているそうですが、、、

「スマートグリッド〔賢い送電網〕」というのは、コンピューターとインターネットを使ってオフィスや工場、家庭などの電力需要を細かく調整し、発電所から最適に送電できるシステムのことだそうです。

太陽光や風力発電などの発電量は天候によって大きく左右されますから、従来の電力網に大量に組み込むと、電気の需要と供給のバランスが崩れ、大停電が起きる可能性も出てきます。このような事態を避けるために、「スマートグリッド〔賢い送電網〕」を整備する必要があるようです。

例えば、、、
真夏に温度が急上昇し使用電力が増えた場合・・・・
発電量を増やしたり、蓄電施設からの供給を素早く指示し、それでも足りないと、家庭のエアコンの温度設定を変えるなどの指示を出します。
この指示は、各家庭に設置した「スマートメーター」を通じてエアコンに送られ、エアコンの設定温度が変わり、使用電力が減少します。

今は、「家庭でもCO2削減!」と言うことで、エアコンの設定温度にも気を配っていますが、これからは、エアコンに直接指示がいく時代が来るのですね。

F1もエコドライブ

2009-03-31 | 新しい技術
29日にFIオーストラリア戦から新しいシステム-運動エネルギー回生システム-が導入されました。
ブレーキを掛けたときに発生するエネルギーを一時的に電気的エネルギーとして蓄え、必要なときに、再利用するシステムです。

F1では、この蓄えた電気エネルギーを使ってモーターを動かし、一時的に約80馬力パワーアップするということです。

これは、プリウスやインサイトなどのハイブリッド車と似た仕組みです。



電池が空の状態


ブレーキをかけるときに充電


電気を使い、モーターで加速




ハチ公前で振動力発電

2008-12-07 | 新しい技術
東京都渋谷区は、人が歩くだけで発電する「発電床」の実証実験が始めました。渋谷区ハチ公前広場で、今月5日から25日まで行い、発電効率や耐久性を検証するそうです。

発電床というのは、人が床の上を歩く時に生じる振動を電気エネルギーに変えるもので、振動で発電する圧電素子という部品を内臓しています。
振動エネルギーをどのようにして電気エネルギーに変換するのかについては、電気エネルギーを振動エネルギーに変換するスピーカーの原理を逆に利用したものと考えると分かりやすかもしれませんね。

ハチ公前広場には一辺45センチメートルの正方形に床が計4枚設置されおり、体重60キログラムの人が1秒間に2歩踏むと、1枚当たり最大0.5ワット秒を発電するそうです。

CO2を出さず、私たちの身近なところで、しかも私たちの動きを利用して電気を作ることができるなんて素晴らしいですね。
歩くだけで発電できるのでしたら、「喜んで歩かさせていただきます。」と言いたくなりますね。

機器を開発した音力発電によると、ハチ公前広場全体に床を敷き詰めた場合、1日当たり最大32型液晶テレビ100台を14時間稼動できる電力を生み出すとのこと。

今回発電した電力はイルミネーションの一部に利用されているそうですよ。

振動力発電は電気の地産地消

2008-11-12 | 新しい技術
「パナソニックが三洋電機を買収?」というニュースが流れたのは、つい10日程前でしたが、三洋電機の電池の技術は本当に高いのですね。

今朝の日経新聞に、
三洋電機は人が歩く際の振動で発電する小型部品(小型振動発電デバイス)を開発、歩数計を試作した。・・・・・
という内容の記事が載っていました。

振動力発電の研究は、2003年頃、動きや振動を電気エネルギーに変える発電機「発電床」の開発から始まりました。
2005年当時、体重約60kgの人が1秒間に2歩ずつ歩行した場合の発電量はわずか0.01Wだったのが、2006年には0.3W、2007年には0.7Wまで向上したそうです。

首都高速道路・中央環状線の荒川に架かる五色桜大橋のイルミネーションの一部には、首都高を走る車の振動エネルギーを発電床で電気エネルギーに変換した電力が利用されています。

振動エネルギーをどのようにして電気エネルギーに変換するのかについては、電気エネルギーを振動エネルギーに変換するスピーカーの原理を逆に利用したものと考えると分かりやすかもしれませんね。

普段は「あっ揺れてる・・・」と感じるだけだった振動が電気になるのですから、振動力発電って素晴らしいですね。また、そこで発電した電気をそこで使うのですから、振動力発電はまさに電気の地産地消ですね。

三洋電機は、今後、自動車のドアを自動施錠するマスターキーなどへの小型振動発電デバイスの搭載を目指すそうです。

太陽電池の種類と特徴

2008-09-18 | 新しい技術
住宅向けの太陽光発電を導入するための補助金制度が復活、経済産業省は今後3~5年で住宅用発電システムの価格を半額にする目標のようです。

最近はいろいろな太陽電池が出てきているようですが、どのような太陽電池がいいのでしょうか?ひとことで太陽電池といっても素材もいろいろあるようですね。
ちょっと調べてみました。

太陽電池、初めて作られたものは「単結晶シリコン」という素材を使ったものでした。1950年代のことです。トランジスタもこの時代に発明されています。

1998年頃から、主役は「多結晶シリコン」に移っていきました。その特徴は何といっても単結晶に比べて安い製造コストです。シャープ、京セラ、三菱などのメーカーが生産し、もっともポピュラーな太陽電池となっています。

「アモルファスシリコン」は、単結晶、多結晶シリコンとは異なり、結晶を作りません。薄膜化が可能、加工がしやすく、安価に量産ができ、一度に大面積の太陽電池を作りやすいことから、大きく期待されています。

「HIT太陽電池」は、単結晶シリコンとアモルファスシリコンを積層形成した、新しいタイプの太陽電池です。気温の高い地域では発電効率が低下しがちな結晶系シリコンの太陽電池に比べ、高温時でも発電効率が比較的高いという特徴があります。

新しい素材を用いた「化合物系太陽電池」があります。
材料に主流のシリコンを使わず、銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)などの金属化合物を採用しています。そのひとつに、自動車メーカーのホンダの製品「CIGS化合物太陽電池」があります。極薄にでき、影の影響を受けにくいという特徴がありますが、資源量が少なく製造コストが高くなる懸念もあります。

「藻」から「石油」を生産

2008-09-16 | 新しい技術
私たちが日常使っている食用油、菜種油・大豆油・コーンオイルなどをつくる「油糧植物」の種子にはたくさんの油が含まれています。植物が発芽する時、すぐにエネルギーを取り出して、成長することができるように、エネルギーに変換しやすい油を種子に貯えているようです。

ところが、地球温暖化の防止に役立つことから、代替燃料の原料として、サトウキビやトウモロコシやアブラヤシなどの「油糧植物」の栽培が広まり、食糧価格の高騰や森林伐採など新たな問題を引き起こしています。森林面積が減少すれば、CO2の削減どころではありませんね。

そこで、今、注目されているのが藻類です。
日本では、1970年の石油危機後、石油生産に藻類の利用が検討され、大規模な研究開発プロジェクトもあったそうですが・・・

現在、採掘されている石油も生物が作り出したものと考えられています。油田が集中する中東エリアでは、太古に遠浅の海が広がり、藻類が長期間、大量に生息していたことが分かっています。

藻類には脂肪や炭化水素を大量に生産する種が多く、根こそぎ採らずに、上手く残すように採取すれば、何度でも油を取れるうえ、栽培の手間は格段に軽いそうです。

そして、何よりも、藻類の油分生産能力は、陸上植物である作物に比べて微細藻の収量は単位面積あたり年間で数十倍から数百倍になると言われているのです。

2006年からアメリカのベンチャー企業が藻類の大量栽培を始めています。
2007年から日本の化学メーカー帝人は藻類を開発するオランダのバイオベンチャーと共同研究を始めました。
そのほかにも、多くの会社が藻類の研究をはじめていると言われています。
国内では、「カイワレ大根」の大手業者三和農林が水耕栽培の冬季暖房用の燃料を調達するために、藻類の培養タンクを設置、デンソーもCO2を吸収しながら作れるバイオ燃料に着目、研究を開始しました。

石油輸入大国から脱却できる日が早く来るといいですね。

炭酸水で肥料代半減

2008-09-09 | 新しい技術
今朝、炭酸水を利用して肥料を半減させる栽培方法を考案というニュースを見ました。
高知県の雨森さんが考えられたのですが、資源価格の高騰で肥料の値段も上昇する中、画期的な農法として注目を集めているそうです。

炭酸水は、圧力を加えて、炭酸ガスを溶かしたものです。CO2が溶けているのですね。
からだの老廃物を排出し、疲労回復につながることから、スポーツ選手にも愛飲されているそうです。

では、土壌では炭酸水は・・・・・
ほうれん草やレタスなどの例外はありますが、多くの作物は、pH6.0~pH6.5の弱酸性の土が生育に適しているそうです。酸性が強くなりすぎると、必要な栄養分を十分に吸収できなくなるそうです。また、石灰を散布しすぎたり、ハウス内だったりすると、アルカリ性土壌になることがあり、改良が必要だそうです。

雨森さんは、2005年から、土壌中のpHによって肥料の吸収量が違うことに注目、研究し、最適な状態を保てば肥料を減らせると考えました。
そこでpHを下げる作用がある炭酸水を思い付いたそうです。

通常、土壌はマイナスの電気を多く持ち、肥料の成分であるカルシウム、カリウムなどは〔Ca2+〕、〔K+〕のようなプラスの電気を持っていて、土壌のマイナスの電気が肥料成分のプラスの電気を吸着保持しているそうです。雨によって、肥料の成分が簡単に流れてしまわないのはこういう理由ですね。

この土壌のマイナスの電気と肥料成分のプラスの電気の割合は、土壌のpHと深い関係があり、プラスの電気の割合が大きくなるほど、土壌のpHも高くなるそうです。

そこで、炭酸水の登場です。
炭酸中の水素イオン(H+)が、土壌のマイナスの電気が吸着保持されている肥料成分のカルシウム〔Ca2+〕やカリウム〔K+〕などと置き換わって吸着されるのです。その結果、カルシウム〔Ca2+〕やカリウム〔K+〕は流出し、pHが下がるのです。

雨森さんは、約3年かけて実用化にたどり着いたそうです。
肥料代は10アール当たり約25万円で、通常の半額以下に抑えることに成功しました。これからの普及が期待されます。

首都高速道路の「溶岩パネル」による壁面緑化

2008-09-07 | 新しい技術
東京の年平均気温は、過去100年で3.0℃の上昇、他の大都市でも平均2.4℃上昇したそうです。気温上昇の原因には、地球温暖化やヒートアイランド現象が考えられます。

ヒートアイランド現象の原因としては、ビルや自動車からの排熱、アスファルト舗装や建物表面の蓄熱、建ち並ぶ高層ビルによる微風化などが考えられます。特に夏場は、空調の使用が増え、その排熱でヒートアイランド現象が更に進行します。

そこで、東京都では、ヒートアイランドを招くさまざま原因に応じた対策を行うとともに、民間と協働で、新素材・新技術を積極的に導入した取り組みを行っています。

緑化事業もその一つです。首都高速道路では、人と環境に優しく快適なハイウェイを創造する「首都高から始まる東京緑化計画・グリーンでゆこう!」を積極的に推進しています。

そこでの緑化に一役も二役も買っているのが「溶岩パネル」です。

溶岩には噴火のときにできた多数の気孔や気泡があります。そのため、他の天然石に比べて、水や空気を吸収しやすく、湿気を保ちやすく、さまざまな微生物などが暮らしやすいという特徴があります。また音を吸収する性質もあります。

これらの溶岩の性質を生かして開発されたのが「溶岩パネル」です。
住宅や道路脇の壁などの無機質なコンクリートも、「溶岩パネル」を覆うことで、微生物が生育し、コケなどの緑の植物で覆われ、昆虫や小動物が生息する環境に生まれ変わります。
CO2の吸収効果や断熱効果も生まれ、ヒートアイランド現象の緩和に役立ち、省エネにもつながります。

首都高速道路は、「溶岩パネル」の産みの親である日本ナチュロックの佐藤俊明さんと更に研究を進め、潅水などのメンテナンスを軽減する工夫を施した、次世代の緑化型遮音板として、また壁面緑化用としての「溶岩パネル」を開発、首都高の緑化を進めています。