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橿原市・瀬田遺跡 脚に「四方転びの箱」が付いた編み籠が出土

2017年06月22日 | Weblog
 奈良文化財研究所が21日、橿原市の瀬田遺跡で弥生時代末期(2世紀末)の精巧な脚(台)付き編み籠が見つかったと発表した。 昨年5月に見つかった大型周溝墓の周溝から出土した模様。
 脚は「四方転(しほうころ)びの箱」と呼ばれる箱形の木製品で、弥生~古墳時代の「四方転びの箱」はこれまで約50個出土しているが、脚付き編みかごの出土は全国初という。 収穫した農作物などを入れた実用的な容器と考えられる。これまで、「四方転びの箱」は、箱とはいえ底板も蓋も確認されていなく、今回の発見で用途が分かった意義が大きい。(注1)
 かご部分は半分失われているが、部材は薄いタケ・ササ類(幅3mm、厚さ0.3~0.4mm)などで、復元すれば直径約30cm、高さは約20cmという。
[参考:産経新聞、共同通信、毎日新聞、ABCニュース、朝日新聞、
(注1)山形県埋蔵文化財センター研究紀要第7号2015.3 「破鏡と四方転びの箱」高橋敏]

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橿原市・瀬田遺跡 弥生時代末期の大型の円形周溝墓見つかる   

2016年05月14日 | Weblog
 奈良文化財研究所が12日、奈良県橿原市城殿(きどの)町の瀬田遺跡で、前方後円墳の原形と考えられている、陸橋を持つ弥生時代末期(2世紀中ごろから後半)の大型円形周溝墓(直径約31m)が県内で初めて見つかったと発表した。陸橋を持つ弥生時代の大型円形周溝は四国や近畿に多いが、奈良県内では確認できていなかった。 周溝から出土した土器から時期を判断した。
 見つかった円形周溝墓は、墳丘は失われていたが周溝ははっきり残っていた。墳丘部の直径が約19m、周溝の幅6~7m、周溝の深さは約50cm。これに長さ約7m(南西部)、最大幅6mの陸橋が取り付く構造。 埋葬施設は見つかっていない。
[参考:奈良新聞、産経新聞、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞]

国内最大級の円形周溝墓見つかる  奈良・橿原の瀬田遺跡、奈文研が調査

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