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守山市 東大久手古墳 円筒埴輪が列を成して見つかる

2008年07月11日 | Weblog
 10日名古屋市教育委員会は、志段味古墳群(守山区)である東大久手古墳と勝手塚古墳で、円筒埴輪23本が、築造された古墳時代当時の並んだ状態で発見されたと発表した。
 円筒埴輪が元の位置のまま大半が残っている古墳は県内でも少なく、当時の古墳を知る貴重な事例という。
東大久手古墳から出土した円筒埴輪(直径20~25cm、高さ15~20cm)は、円墳部分を発掘した4か所で、それぞれ2~3本の円筒埴輪が間を空けずに並んでおり、計13本が見つかった。
 また今年3月に調査した勝手塚古墳でも、1か所から円筒埴輪10本が築造当時のまま、並んだ状態で見つかった。
 数か所しか発掘していないため全体の状況を確認していないが、円筒埴輪が円墳を一周した状態で残っている可能性が高いとする。
 26日午前11時から現地説明会が開催される。問い合わせは市見晴台考古資料館(052・823・3200)。
[参考:読売新聞]

志段味古墳群
 名古屋市の北東端・守山区上志段味に集中する前期~後期の大古墳群。

勝手塚古墳
 全長55m。 前方部長さ15m、幅21m、高さ2.3m。 後円部径40m、高さ7mの前方部が小さい帆立貝式前方後円墳。
 後円部は2段式築造と考えられている。6世紀頃の築造。
 後円部テラス付近には円筒埴輪が列をなし、土偶状の出土物も確認され、くびれ部からは須恵器片も出土している。

東大久手古墳
 全長37.5mの帆立貝式前方後円墳。前後部の境に列石、円筒埴輪が認められており、5世紀末の築造と考えられている。

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