歴歩

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奈良市・興福寺 南大門跡から地鎮に使う鎮壇具が出土

2009年12月10日 | Weblog
 奈良文化財研究所と興福寺は10日、同寺南大門の基壇跡から奈良時代前半の創建時に埋納した地鎮具とみられる通貨・和同開珎やガラス玉が入った須恵器の壺が見つかったと発表した。古代寺院では金堂や塔などの中心伽藍で多く見つかっているが、門跡では珍しい。
 興福寺は藤原氏の氏寺であり、祭祀にかかわる家柄だったので、地鎮を丁寧に行った可能性があるという。
 壺は基壇中心から北に約90cmずれた穴(一辺約60cm、深さ約50cm)に埋められており、灰色で口径18.7cm、高さ15.5cm、底部に直径9cmの高台を持つ。口の部分は割れていたが、胴部はほぼ完全な状態だった。土が詰まっており、エックス線撮影などで和同開珎5枚と、数珠とみられるビーズ状のガラス玉13個(直径約6mm、厚さ約3mm)が納められていることが分かった。
 興福寺では明治時代に中金堂の基壇から水晶や金などの鎮壇具約1500点が出土して国宝に指定されている。今回7例目となる。奈良時代の寺院の門からは初めてだという。
[参考:共同通信、読売新聞、産経新聞]

興福寺創建時の土地の神へのささげ物出土(読売新聞) - goo ニュース

過去のニュース
 2009.9.25興福寺 創建当初の南大門の基壇跡出土


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