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奈良市・コナベ古墳 宮内庁、調査現場を報道陣に公開

2009年12月04日 | Weblog
 宮内庁は4日、「小奈辺陵墓参考地」として管理する奈良市法華寺町のコナベ古墳(5世紀前半ごろ)の護岸整備工事(11月上旬~今月下旬)に伴う発掘調査地を報道陣に公開した。
 墳丘を取り巻く周濠の水により、墳丘の裾が浸食されていることから工事の実施を決定。工事に先立ち遺構や遺物の状況を確認して、保全に適した方法を検討するため、先月4日から調査を始めていた。
 コナベ古墳は奈良市北部の佐紀丘陵の東側、平城宮跡の北東にある佐紀盾列古墳群のうち東群の前方後円墳で、長さ約204m、前方部幅129m。墳丘は3段築成で、くびれ部の両側には造り出しがある。江戸時代には一時、元正天皇陵とされたが。被葬者は不明。
 これまでに奈良市教育委員会の発掘調査で、18カ所を発掘。14カ所で葺石が確認され、下層にこぶし大、上層に人間の頭ほどの大きさの石を使用していることが分かった。また、前方部の南側外堤に50cm間隔の円筒埴輪列が確認されている。
 ほかに家形埴輪などの形象埴輪や中近世の鉢などが出土した。
[参考:共同通信、毎日新聞]


キーワード:平城宮松林苑跡

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