滋賀県文化財保護協会は19日、米原市清滝の能仁寺遺跡(のうにんじいせき)で、室町時代の守護大名・京極氏の第7代高詮(たかのり)(1352~1401)の菩提寺とみられる15世紀の寺院跡が見つかったと発表した。
京極氏代々の墓がある清滝寺(きよたきでら)徳源院(とくげんいん)の南隣約3900㎡で、仏堂の基壇とみられる区画(南北12.5m、東西14m程度)が確認され、当時、寺院で使われたとみられる瀬戸焼の香炉、陶器、飾り金具、瓦、土器類などが出土した。この区画につながる東側では山門跡とみられる礎石が見つかり、さらに山門から伸びる粘土で舗装した参道(長さ17m)とこれに沿って自然石を積んで垂直に築かれた石垣(長さ14m、高さ1.5m)が見つかった。
高詮の戒名に「能仁寺」が含まれることなどから、高詮の菩提寺だったとみられる。
中世に建てられた守護大名の菩提寺は少なく、守護大名と菩提寺とのかかわりがわかる資料としている。
現地説明会は23日(火・祝)午後1時半から開かれる。
<京極氏>
京極氏は近江源氏として知られる佐々木氏の一族。平安後期から近江地方に勢力を持ち、鎌倉時代に京極、六角など4家に分裂。室町幕府成立に尽くし、高詮の代に幕府の重鎮となった。
[参考:読売新聞、共同通信、びわ湖放送]
京極氏代々の墓がある清滝寺(きよたきでら)徳源院(とくげんいん)の南隣約3900㎡で、仏堂の基壇とみられる区画(南北12.5m、東西14m程度)が確認され、当時、寺院で使われたとみられる瀬戸焼の香炉、陶器、飾り金具、瓦、土器類などが出土した。この区画につながる東側では山門跡とみられる礎石が見つかり、さらに山門から伸びる粘土で舗装した参道(長さ17m)とこれに沿って自然石を積んで垂直に築かれた石垣(長さ14m、高さ1.5m)が見つかった。
高詮の戒名に「能仁寺」が含まれることなどから、高詮の菩提寺だったとみられる。
中世に建てられた守護大名の菩提寺は少なく、守護大名と菩提寺とのかかわりがわかる資料としている。
現地説明会は23日(火・祝)午後1時半から開かれる。
<京極氏>
京極氏は近江源氏として知られる佐々木氏の一族。平安後期から近江地方に勢力を持ち、鎌倉時代に京極、六角など4家に分裂。室町幕府成立に尽くし、高詮の代に幕府の重鎮となった。
[参考:読売新聞、共同通信、びわ湖放送]
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