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和歌山市・大谷山22号墳 国内2例目の胡ろく形埴輪を確認

2013年12月17日 | Weblog
 和歌山市教委は、同市岩橋(いわせ)の岩橋千塚古墳群で全長67mの前方後円墳・大谷山22号墳(6世紀前半)から昭和41年に発掘された埴輪の破片が、矢を収める武具「胡籙(ころく、胡ろく)」をかたどったものの一部だったことがわかったと発表した。
 平成17年の調査で同古墳群内の大日山35号墳(全長約86mの前方後円墳、6世紀前半)から同形埴輪が出土し、約2年間かけて復元されている。 この時の埴輪は高さ約96cm、幅約39cm。中央部には5本の矢が細い線を彫って描かれている。
 今回出土した破片から、復元推定では全体で高さ約90cm、幅約40cmとしており、大日山35号墳で見つかったものとほぼ同じ大きさとなる。矢を模した放射状の線も刻まれていた。
 和歌山が独特の埴輪の文化を持っていたことを示す貴重な発見としている。
 大谷山22号墳の胡ろく形埴輪は17日から来年2月2日まで和歌山市立博物館で展示される。
[参考:産経新聞、朝日新聞、読売新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2008.8.26岩橋千塚古墳 胡ろくかたどった埴輪 全国初出土

キーワード: 胡籙、胡ろく、胡録
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