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名古屋市 西大久手古墳 巫女?の人物埴輪が出土

2008年08月01日 | Weblog
 1日市教育委員会は、守山区の志段味古墳群西大久手古墳から、5世紀中ごろの巫女とみられる人型埴輪が出土したことを発表した。
 市教委によると、顔は下あごの部分が欠けており、縦、幅ともに約7・5cm。体部分の一部はまだ埋まっており、復元すれば高さ70-80cmという。一緒にニワトリの埴輪も出土。
 2005年には周辺から馬の埴輪も見つかっており、祭祀のためだったとみられる。
 西大久手古墳は帆立貝形前方後円墳で長さ約39m。
 人物埴輪は5世紀前半から中ごろまでのものは大阪府の天皇陵やその周辺で数例見つかっているだけといい、尾張地方が先進的な文化を取り入れ、大和王権と密接だったことが分かるとしている。 
 市教委は、同市南区の見晴台考古資料館で9月18日から展示する予定。
[参考:四国新聞、CBC、時事通信社、毎日新聞、産経新聞、中日新聞]

志段味大塚・大久手古墳群
 古墳時代中期の5世紀中ごろから6世紀初頭に築造され、古代の東海地方最大の豪族・尾張氏が作ったと言われている。
 大久手池の北西に位置し、8基の古墳がある。
 西大久手古墳からは、5世紀中ごろの馬形埴輪の胴が見つかった。西日本では5世紀前半のものが発見されているが、東海地方以東では最も古いという。[参考:読売新聞2007.10.17]

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