水徒然2

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浜松市の公立小学校で起きた給食の食パンが原因のノロウイルスによる食中毒に係る情報

2014-01-20 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'14-01-20投稿

 一年ほど前の既報エアロゾルに係る記載を調べました。(その19:ノロウイルスによる食中毒感染の増大)(2013-01-08)に記載しましたが、ノロウィルスというのは油断も隙もない有害な微粒子ですが、感染性胃腸炎を引き起こすという。

 ノロウィルス(Norovirus)は「・・・1968年のアメリカ合衆国のノーウォーク(Norwalk)での急性胃腸炎の流行をきっかけに1972年に発見された急性胃腸炎を起こすウイルスであり、集団発生348件の内、感染経路については、ウイルスに汚染された食品に由来するもの39%、ウイルスに汚染された水によるもの3%、人から人への感染によるもの12%、不明18%、データがないもの28%、・・・。原因となったウイルスに汚染された食品は、カキ、野菜サラダ、トリ肉、フルーツ、赤肉、スープ、デザート。・・・

発展途上国では、小さいこどものうちから感染して免疫抗体を持つ人の割合が高いです。アメリカ合衆国では、年齢とともに、その割合は高くなり、18歳の人たちで50%に達します。しかしながら、免疫は永続的なものではなく、再感染が起こりえます。
 
日本の食中毒統計においては、ノロウイルス(Norovirus)は、小型球形ウイルス(SRSV:Small roundstructured virus)の名称で平成10年(1998年)から病因物質として統計がとられていました。平成12年(2000年)の全国の食中毒事件において、ウイルスによるものは、247事件で、8117人の患者発生、死者0人でした。・・・

ノロウイルスは、胃酸によって強い酸性の環境である胃の中を通過して、腸管に感染を起こすことからも示唆されるように、酸に強いです。あるボランティア(実験参加志願者)を対象とした実験では、ノロウイルスが室温でpH2.7の酸性下で3時間置かれても、感染力は保たれたとのことです。 予防のためには・・・

図2. ノロウイルスの電子顕微鏡写真(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。

60度の温度では30分の加熱でも感染力は残ることが知られています
・・・
ノロウイルスに汚染されたモノの表面の消毒には、次亜塩素酸ナトリウム、あるいはグルタルアルデヒドが有効です。1000-5000ppmの塩素漂白剤溶液(5.25%の家庭用漂白剤であれば10-50倍に希釈)が有効です。・・・」という。
引用文献(横浜市衛星研究所)詳しく見る>> 

食パンを加熱製造した後の切り分け、包装などの作業でウイルスが付いた可能性があり、検査の結果で原因となったパンを製造した会社の従業員3人から、ノロウイルスが検出されたことが判ったという。

 以下、ノロウイルスによる食中毒に係る情報を調べました。

gooニュース
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10014598911.html

NHKニュース&スポーツ2014年1月19日(日)15:27 

 従業員3人からノロウイルス
「浜松市の公立小学校で起きた給食の食パンが原因のノロウイルスによる食中毒で、保健所の検査で、原因となったパンを製造した会社の従業員3人から、ノロウイルスが検出されたことが分かりました。」という。

 この記事の内容に類似する記事

浜松集団食中毒、パン原因 返品殺到「食べる勇気ない」産経新聞) 01月19日 08:06(一部割愛しました。)
「食べる勇気がなかったので返しにきた」。浜松市の千人以上の小学校児童らが欠席した給食パンに付着したノロウイルスによる集団食中毒をめぐり、製造した菓子製造業「宝福(ほうふく)」(同市東区)に併設する工場直売店には18日朝から購入客が相次いで返品に訪れるなど、不安が広がっている。同社には問い合わせも殺到、商品の自主回収など対応に追われた。市保健所は「原因を特定できた」として、今後は感染経路の調べを急ぐ方針

                   ◇

 市保健所が18日までに実施した検便検査では、児童は51人中33人、教職員は10人中10人からノロウイルスの陽性反応が出た。今回のノロウイルスによる集団食中毒では、浜松市内の小学校などで二次感染を含めて千人を超える児童らが嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えて学校を欠席した。

市保健所は給食パンを製造した宝福について、ウイルスが感染したとされる13日に勤務していた従業員23人の検便検査を進めているが、18日までに検査を行った9人からはノロウイルスは検出されていない。松原雅博・広域監視グループ長(42)は「残る14人についても早期に検査を実施し、感染経路の特定を急ぎたい」と話した。・・・

  同社は浜松市内の給食用パンを製造しているほか、食パンや菓子パンなどを静岡、愛知、山梨、岡山など約10県で販売しているという。

 同社は13日以降に製造された計157種類のパンについて、自主回収を急いでいる。18日正午現在で6割ほどのパンが廃棄・回収されたとしており、グループ本社「ヤタロー」管理事業本部の金原(きんぱら)文孝総括マネジャー(59)は「自主回収は3日以内をめどに終わらせたい」と話した。」

 給食パン原因と断定=工場でノロウイルス検出―業者に営業禁止命令・浜松食中毒時事通信) 01月17日 23:52

(一部割愛しました。)
「浜松市の多数の小学校で児童が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え一斉に欠席した問題で、市は17日、給食用食パンを製造した業者の工場からノロウイルスが検出され、食パンが原因の食中毒と断定したと発表した。市はパンを製造した業者に、同日から当面の間、営業禁止を命じた。

 営業禁止とされたのは、給食パンや菓子を製造、販売している「宝福」(同市東区)。

 市や市教育委員会などによると、16日夜に食品衛生法に基づき同社工場の製造施設を拭き取り調査。女性従業員用トイレのドアノブを拭き取った検体から17日、ノロウイルスが検出された。また、13日製造の食パンを14日の給食で食べた生徒9人と教員8人からも、ノロウイルスが検出された。

 17日までの2日間で、17の小学校で計1060人が欠席し、休校、学級閉鎖となっている。宝福のパンは、この17校全てに納入されていた。従業員で体調を崩した人は報告されていないという。

 宝福によると、食パンを加熱製造した後の切り分け、包装などの作業でウイルスが付いた可能性がある。原因食品が製造された13日には、加熱後の各工程に計23人が関わったが、これまでに検査を終えた9人からウイルスは検出されていない。

 この工場では給食用パン以外に菓子パンなど30~40品目を製造しており、出荷済みの製品を18日以降に自主回収する。記者会見した太田雅之社長は「心からおわび申し上げる」と謝罪した。

 市教委などによると、東区の小学校に通う1年生男児(7)が15日夜に腹痛を訴え入院した。入院患者が報告され」たのは初めて。男児は胃腸炎と診断され現在も入院中だが、快方に向かっているという。

「ノロウイルス」

 ノロウイルス 吐き気や下痢を引き起こすウイルスで、特に冬に流行する。健康な人は感染しても軽症で済むが、子どもや高齢者は重症化することがある。ウイルスに汚染された食品を十分加熱せず食べることが原因となるほか、患者の吐しゃ物や便から感染する場合がある。
 手洗いで感染の危険性を下げられる。吐しゃ物や便が床や服に付いたときは、塩素系漂白剤を薄めたものや熱い湯で消毒する。(了)(2014/01/16-20:09)」

⇒既報「エアロゾル」に係る記載(その9-3:放射能など有害エアロゾルの形状)の記載によれば、ウィルスにはさまざまなタイプがあるようですが、

 今回、原因となった食パンにどのようにノロが介在したのだろうか?再発防止のためにも徹底的な究明が望まれます。
 
 ところで、
最近、また中国では昨年同様、鳥インフルエンザが流行していますが、

参考情報:
新たに1人死亡、6人感染=鳥インフル―中国

YAHOOニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140116-00000182-jij-cn
時事通信 1月16日(木)22時25分配信

 「【上海時事】中国広東省の衛生当局は16日、先にH7N9型鳥インフルエンザの感染が確認された陽江市の男性が15日亡くなったと発表した。広東省での死者は今年2人目。
 一方、上海市、浙江省、福建省、広東省の各衛生当局が16日発表したところによると、合計6人の同型鳥インフルの感染者が新たに確認された。内訳は上海1人、浙江2人、福建1人、広東2人。この結果、中国本土の感染者は184人で、うち死者は51人となった。 」という。

  一般的に鳥インフルは温度に弱く、冬場だけの疫病ですが、感染しても人への影響は少ないといわれていましたが、死者が51人?も出ているという。

ノロ同様に突然変異したのだろうか?

参考情報:YAHOO 知恵袋
【 放射線照射した微生物の突然変異~凶暴化する細菌類、ウィルス 】
(最終更新日時:2013/2/9)投稿日:2012/12/22 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n140298    

 今回のノロは既報食の安全に係る記載(その2:ノロウィルス感染被害は季節とは無関係に注意が必要)(2013-06-29)によれば、 春先には亡くなられた方もいるという。

 ノロウィルスによる羅患は季節に関係なく発生しているようです。季節(温度、湿度)に影響されず、年から年中、発生していて、極めて生命力の強いウィルスであるようです。

 空気中にはノロ、鳥インフル以外にもコロナ、サーズ(SARS)、ロタ、および大腸菌など突然変異した新型の病原体(ウィルス、菌など)の発生が問題化していますが、実態は余りにも情報があいまいで、全容がつかみにくいようですが、

凶暴化した細菌、ウィルスによって新型の疫病が発生する要素も潜在的にはあり、注意が必要か?と想われます。

 参考投稿:
エアロゾルに係る記載(その37:ウィルスなど有害微生物微粒子の写真の整理とその消毒について)(2013-06-10)


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