水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

鳥インフル アヒルから伝染というが謎深まる感染源とメカニズム 人体内での突然変異か?

2013-05-06 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-05-04投稿、05-05、05-06追加

 中国の鳥インフル情報は相変わらずグレーです。

PS(05-06):検出されたウィルスに係る情報
日経メディカルオンライン
2013. 5. 2
鳥と感染者から分離された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスに違いがあるのはなぜか
「感染者から分離された鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスと、感染経路上に浮上しているライブバードマーケット(生鳥市場)などの鳥から検出されたウイルスは、遺伝子学的によく似ているものの、明らかな違いがあることが判明している。いったいどういうことなのか――。

 国立感染症研究所が5月1日に発表した2回目となるリスク評価では、ヒト分離ウイルス12株すべてで、HA遺伝子(ヘマグルチニン)がヒト型のレセプターへの結合能を上昇させる変異を持っていたと指摘されている。また、すべてのヒト分離株のPB2遺伝子(RNAポリメラーゼβ2)には、RNAポリメラーゼの至適温度を鳥の体温(41度)から哺乳類の上気道温度(34度)に低下させる変異が観察された。このことから感染研は、「これらの株については、ヒト上気道に感染しやすく、また増殖しやすいように変化している可能性が強く示唆された」と結論している。この結論は、4月19日に公表したリスク評価と変わっていない。

 おさらいをしておくと、A型インフルエンザウイルスの遺伝子構造は、8分節の一本鎖RNAからなり、11種類のタンパク質を規定している。HA遺伝子は、宿主細胞のレセプター(細胞膜に存在する糖タンパク質のシアル酸)を認識する役割を持つ。また、PB2遺伝子は、ウイルスの複製(増殖)に中心的な役割を果たしている。

 では、一方の鳥や環境から分離されたウイルスはどうだったのか。

 感染研が行った鳥および環境からの分離ウイルス7株の解析結果は、感染者から分離されたウイルスと様相が違っていた。7株中、6株でヒト型のレセプターへの結合能が上昇していた。また、情報が公開された5株では、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されなかった。このため感染研は4月19日のリスク評価同様、ヒト分離ウイルスと鳥や環境からの分離ウイルスの間には、「明らかに異なる塩基配列もあり、今回報告された患者に直接に感染したものであるとは考えにくい」との見解を示した。その上で、「一般的に、H7亜型のインフルエンザウイルスはブタにおいても不顕性感染であることが知られている」とし、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、ブタなどの哺乳動物の間で症状を示さずに伝播され、ヒトへの感染源になっている可能性がある、と考察した。

 最近、Lancet誌で感染例について発表したYu Chen氏らも、ウイルスの解析結果を報告している。それによると、4人の感染者から分離されたウイルス4株中、3株でヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異が観察された。また、4株中、3株ではRNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異も確認された。

 鳥から検出されたウイルス1株では、ヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異があったが、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されなかった。その理由については、ヒトに感染した後で、ウイルスがヒト化の突然変異を起こした可能性も考えられるとの見解を示した。

 ただし、この鳥と疫学上の関連性があると考えられる感染者から分離されたウイルス株は、ヒト型のレセプターへの結合能上昇にかかわる突然変異があったが、RNAポリメラーゼの至適温度を低下させる変異は観察されていない。つまり、この事例では鳥からヒトへ直接感染した可能性があるわけだ。

 まとめると、結合能上昇と至適温度低下という2つのマーカーを持っているウイルス株は2つで、あとの2株はどちらかのマーカーしか持っていなかった。つまり、感染者から分離されたウイルス株は、これらのマーカーで見る限り、3種類に分けられるということになる。

 Chen氏らの論文で注目したいのは、鳥ウイルスから一部であれヒト化に踏み出したウイルス株が感染者から確認されたという点と、まだ鳥ウイルスの性質を引きずっているウイルス株も感染者から確認されたという2点だ。後者は、鳥からヒトへの直接的な感染を想定させるものであり、前者はヒト感染後の変異の可能性、もしくはブタなどの哺乳類の介在を示唆するものとなる。

 現状は、ヒトからヒトへ容易に感染が広がるような状況にはない。しかし、最初の感染者が確認されてから1カ月も経つというのに、いまだに感染源、感染経路がはっきりしていないという点が気がかりだ。中国からの情報の中には、家禽との接触歴があったのは感染者の60%という報告がある。これだけを見れば、家禽類が感染源である可能性は高いわけだが、残りの40%は感染源が不明なままである点を忘れてはなるまい。

 なお、中国農業省が4月26日に発表したモニタリング調査によると、豚と畜場や養豚場ではH7N9型ウイルスは検出されていない。だからといって、直ちにブタ感染源説が否定されるものではない。家禽類に集中するあまり、ほかの可能性を視野に入れなくなるという事態は避けたいものだ。いずれにせよ、1日も早い感染源の特定が待たれる。・・・」という。

 当初、既報中国鳥インフル感染で死者発生 人から人に感染の恐れも ワクチンの開発へで懸念された人から人へ伝染することさえ疑わしく感じています。

というのは、既報の引例に記載されているような人体内でのウィルスの進化的なこともあるのでは?と妄想されます。

 引用:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1491889929

 「 つまり、被曝した人間の体内でウイルスに突然変異が

 生じ「ウイルスが進化」していると言えるのではないでしょうか?

 白血球を中心とした免疫機能の低下と言うよりも、

 体内に残留放射している放射線の影響によって

 ウィルスが凶暴進化する作用に免疫機能が追いついて

 いけなく、終局的には

 「胸腺破壊⇒リンパ球T細胞がない状態(免疫不全)」

 に陥っているものと予想できます。」という。

 


参考関連投稿:
生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)



PS(05-05):感染ルートに係る情報
福島民有
鳥インフル、アヒルや渡り鳥起源 中国で研究結果発表
(05/04 16:32)
「【上海共同】新華社電によると、中国政府系の研究機関、中国科学院の研究者らは4日までに、人への感染が相次いでいる鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、アヒルや渡り鳥などが持つ複数のインフルエンザウイルスを起源として生まれたとの研究結果を発表した。新華社は「ウイルス拡散の防止に向けた意義ある研究成果だ」としている。

 ウイルスの遺伝子を分析すると、上海市を中心とする長江河口地域のアヒルやニワトリ、東アジアの渡り鳥などが持つ遺伝子が含まれていることが分かった。野鳥が持っていたウイルスが、アヒルを仲介役として食用の鳥類に伝わった可能性があるという。」

 

 東京新聞
鳥インフルのウイルス検出されず 中国福建、謎深まる感染源
2013年5月3日 18時59分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050301001528.html

「【上海共同】鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の感染者が4月下旬に初めて確認された中国福建省で、地元当局が患者の居住地周辺にある食材市場の生きた鳥などを追跡調査した結果、ウイルスは検出されなかったと福建日報(電子版)が3日報じた。

中国では、感染地域が2市8省に拡大する中、市場の鳥が感染源との見方が強まっているが、農業省によると、市場の鳥からウイルスが検出されたのは上海市と安徽、浙江、江蘇、河南各省の1市4省だけ。感染源の謎は深まっている。

これまでに確認された感染者は台湾の1人を含め129人。うち27人が死亡している。」という。

⇒既報生物多様性に係る記載(その5:新型鳥インフル ノロの突然変異、凶暴化は放射線によるのだろうか?)で記載しましたが、本当によく解らない感染源、加えて感染経路です。

 上海市と安徽、浙江、江蘇、河南各省の1市4省といった長江デルタ地域、
加えて四川省にも可能性がある?という。

                                 (google画像検索から引用)
      

 以下に引用した一ヶ月前の情報の通りです。

参考情報:
YAHOOニュース
 中国の鳥インフル 感染経路解明は今後も期待できないと識者

NEWS ポストセブン 4月7日(日)16時6分配信

「ことは命にかかわる問題だけに不安は増すばかりだが、日本の常識が通じるわけでもない。中国で発生した鳥インフルエンザについて、現地の情勢に詳しいジャーナリスト・富坂聰氏が解説する。

 * * *
 中国でまたもや鳥インフルエンザウイルスによるアウトブレイクの危険性がささやかれ始めた。

 この原稿を書いている4月5日現在、感染者は14人。うち死者が6人であることが確認されている。感染者はいずれも中国華東地域に限られているが、14人のうち6人が死亡している点を考慮すれば、かなり危険なウイルスといわざるを得ない。

 日本として次に心配されるのは当然のことその広がりだ。それを把握するためにも被害状況化を正確に知ることが重要だが、中国では常にここに不安がつきまとう。

 今回、中国が鳥インフルエンザを確認してからWHOへ報告するまでの過程に遅れはなかった。その点からすれば世界と中国との価値観の共有が進んだともいえなくもない。だが、中国の問題はそれほど単純ではない。

 というのも末端で鶏などの家禽を扱う業者や農民たちが、衛生当局が持っているような強い危機感を共有しているとはとても考えられないからだ。そのことは、鳥インフルエンザによる死者が出たことが大々的に報じられる中でも、市場が強制的に閉鎖されるまで普段と変わらない様子で生きた鶏を売り続けていた市場の様子を見ても明らかだろう。しかも消費者の足も鶏の売り場から遠のいていないという感度の鈍さなのだ。

 そうなれば、当局自身が正確な被害状況をつかむこともできなくなっている可能性も指摘できるだろう。

 思い出されるのは2003年に中国で猛威を振るったSARSだ。騒ぎは何とか収まったものの結局のところ何が原因で感染経路がどうであったかといった疑問は一向に解明されないままに放置されているのが現状だ。おそらく真相が判ることは今後もないのだろう。

 あのとき罹患者は香港から広東省、上海、北京というように広がったが、不思議なのはそれ以外の都市からはほぼ何の被害報告もなかったことだ。本当にそうだったのかは専門家も訝しむ点で、多くの地方で隠蔽が行なわれたとの疑惑が尽きることはない。

 もっともSARSの時には「自分の土地から感染者を出すのは恥」といった誤った価値観が政界にあり、この点は明らかに改善されているのだが、問題は前述したような農民や販売業者たちの危機感の乏しい対応やエゴである。

 鳥インフルエンザの危険性を無知ゆえに理解しないか、それとも軽視し報告の義務を怠るか、或いは意図的に無視するか。

 現状、刹処分された鶏は半値の補償が約束されているが、それを業者が信じるか否かも問題だろう。信じなければ防波堤に穴が開くことは避けられないからだ。」という。


 一口にウィルスといっても、鳥インフルはノロ(小型球形ウイルス(SRSV:Small roundstructured virus)、通常のインフルと同様、有害微粒子であり、ノロ同様に突然変異?したエアロゾルと化して、大気汚染物質に吸着、ないしは鳥インフルに感染した渡り鳥の飛来によって伝染すれば、人ら人(排泄物など含む)によって、既報横浜関内でカラスが大量死 鳥インフル検査実施へ 結果はシロで記載のように野鳥(カラス)の感染疑惑さえ社会問題となっています。

 ノロ同様、吸引・経口していても自然の免疫力のある人々だけが単に発症していないだけで、免疫力がなければ有史以来の世界的な疫病が発生する要素???も潜在的にはあり注意必要か?と思う半面、症状など一切公開されていなく、実際感染しているかどうか?もわかっていません。

参考までに、各ウィルスの写真を示します。

 鳥インフルエンザウイルス >>詳しい記載 
 棒状で約50nm(0.05μm)φ×100nm(0.1μm)
 
←      4500μm(4.5mm)  →

ノロウィルス        >>詳しい記載  

 
引用:ノロウイルスの電子顕微鏡写真
(約20万倍):横浜市衛生研究所撮影。

インフルエンザウイルス
引用出典:広島市/衛生研究所トピックス

 


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