水徒然

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淀川の水から放射性セシウム検出に係る記載を調べました。(08-21更新 その原因は?)

2011-08-21 | 日記

'11-07-25投稿、追加・更新、強調
 静岡茶のセシウム汚染に引き続いて、とうとう京阪地区の淀川の水にも放射性セシウム検出されました。一大事です。 

PS:'11-08-21
全国各地原水の分析を調査予定していましたが、
中部地区の
三重県四日市県での水道水分析結果を追加しました。
文部科学省から受託している
水道水の放射性物質の測定結果について 
平成23年8月20日
(一部抜粋しました。)
「1 文部科学省が三重県に委託している環境放射能水準調査(※1)において、三重県保健環境研究所(四日市市桜町)が同所の蛇口から採取した水道水100リットルの測定(年1回実施)を行ったところ、結果は次 のとおりでした
 (水道水の測定結果)
 ・試料採取日 6月20日  
 ・測定日   8月12日
 ・測定結果
  セシウム‐134 0.00040Bq(ベクレル)/kg(検出下限値 0.0002Bq/kg)
  セシウム‐137 0.00043Bq/kg(検出下限値 0.0003Bq/kg)
  ヨウ素‐131  不検出(検出下限値 0.020 Bq/kg)
 なお、文部科学省の委託を受けて、三重県では3月18日以降、試料採取量を2リットル、測定時間を6時間とし、毎日行っていますが、放射性ヨウ素及び放射性セシウムとも、検出されていません。(検出下限値約0.1Bq/kg)
  今回の測定は試料採取量を100リットル、測定時間を約20時間とし、高い精度で測定を行ったことから、ごく微量の放射性セシウムが検出されました。・・・

※1 文部科学省は、核爆発実験や原発施設等からの放射性物質の影響を正確に評価するため、昭和63年から全都道府県で環境放射能水準調査として、降雨、土壌、河川水、農産物等に含まれる放射性物質の測定を行い、毎年度公表しています。三重県でも、この調査を受託し、三重県保健環境研究所で毎年度実施してきており、平成2年に水道水において微量の放射性セシウムが検出されています
 詳しく見る

 MSN産経ニュース 2011.7.22 02:29
放射性セシウムを淀川の水から検出 大阪
「府は21日、淀川から採取した水から微量の放射性セシウム134を初めて検出したと発表した。
 府が毎日実施している水道水の調査では放射性物質は検出されておらず、府の担当者は「健康に影響のある数値ではなく、安心してほしい」としている。

 府立公衆衛生研究所が6月29日、守口市大庭町の淀川で水を採取したところ、放射性セシウム134を0・00033ベクレル、同137を0・00023ベクレル、放射性ヨウ素131を0・001ベクレルそれぞれ検出した。 いずれも、厚生労働省の暫定規制値の30万~35万分の1以下。 
 
このうち、134の検出については昭和35年の定期検査開始以来初めて、137は昭和63年以来の検出。放射性ヨウ素131の検出量は、平年並みという。」
本文を読む

YUKASEE MEDIA 2011年07月22日 11時20分
大阪の淀川からも初めてセシウム検出
大阪府公衆衛生研究所は、淀川で採取した水から、放射性物質セシウム134、セシウム137、ヨウ素131を検出したと発表した。
 今回の調査では6月29日に淀川(守口市大庭町)で、採水した水道の原水から放射性物質が検出されたという。
 セシウム137は昭和64年以降検出されていないこと、セシウム134も初めての検出であり、
福島第一原発の事故の影響だと見ている。
また、ヨウ素131は事故以前と同程度の値で、医療用のと推定される。
 今回、検出された放射性物質はごく微量で、水道原水をそのまま飲用したとしても健康に影響ないとしている」
 
本文を読む

<放射性セシウム、ヨウ素はどこから?>
 福島原発から飛散して、降雨などによってフォールアウト(沈積)したものとのことですが、これが事実ならば、静岡を通り越して、その汚染は遥か京阪地区までということか(偏西風(気流)、雲の動きに
逆らって、遥か1000kmまで)???
 
1)既報の「大気降下物及び海水中のプルトニウム」の記載によれば、
「・・・近年明らかとなってきたプルトニウムの再浮遊が主に中国の乾燥地域起源の黄砂と関連している他、気候変動を伴うアジア大陸の砂漠化の進展が日本におけるプルトニウム降下量の増加の原因となっていることをあらためて裏付けるものである。・・・」と言われていることから、
<<詳しく見る>>
2)既報の「放射性物質の微粒子径(大気浮遊塵)」の記載によれば、「・・・大気浮遊塵中の人工放射能の観測結果から直接得られた知見としては、
 チェルノブイリ由来のものについての研究があげられる。アンダーセンサンプラーを用いて平均粒径分布(空気動力学的放射能中央径:AMAD)を求めた。
 その結果、
チェルノブイリ由来の放射性核種を含むエアロゾルの平均粒径は131I<137Cs,103Ru<<90Sr<239,240Puという順序で大きくなることが分かった。・・・」と言われていることから、
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3) 既報から、「・・・イラク(中東)で大規模な砂嵐が発生しており、これによって巻き上げられた砂塵が偏西風にのって、8000km離れた日本まで運ばれて飛来する・・・」と言われていることから、
<<詳しく見る>>

1)~3)の記載から、福島原発から、砂塵に吸着したセシウムなどの放射性エアロゾルが竜巻、突風によって京阪地区まで拡散することは不思議ではないですが、偏西風に逆らってまで飛来することに対して、個人的には疑問を持っています。
既報で記載した「エアロゾルの
流跡線解析の利用」 の記載のように、放射性微粒子が風向きなどによって、東アジア地域の大気中に滞留、飛来しているかを解析したように、推定することが必要か?
 また、静岡西部、愛知、岐阜、滋賀での水道水の原水中にどのくらい含まれているか?
 
既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

<個人的な仮説>
もう一つの考え方として、
別報に記載しましたように、「・・・雷雲の中に上記の火山灰、砂塵などと共存すると言われている放射性のエアロジルが雷雲に含まれる可能性があり、その近傍周辺に降雨によって放射性塵を沈積させているかもしれない。・・・」という考えから、京阪地区に近い原発から、もしくは自然放射線が高い福井、京都、岐阜、滋賀
からの風化変質した放射性物質(正体不祥)が西風に乗って沈積したことも考えられる。
正式な解析による対策が望まれます。微量と言えども、地下水(井戸水)、農業用水(米)が汚染されて、汚染牛事件のようにならないこと祈ります。

 日本の原発存在位置           自然放射線分布
廃熱、常時放射性物質
法定基準内で排出している
   

(google画像検索から引用)      (google画像検索から引用)




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2 コメント

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地球を一周したということもあるかも (竹内雅文)
2011-08-24 14:47:35
ヨーロッパの気象台が出していた
拡散シミュレーションでは
確か関西まででも飛んでいましたよね。

チェルノブイリの時には核種を含んだ風が地球を何回かグルグル回ったことが確かめられていると思います。
今回も、そういう要素もあるかもしれません。

もちろん、中国の核実験のセシウムもまだ健在(?)ですので、それも飛んで来ていて不思議はないと思います。ただヨウ素が含まれていますから、まあ、中国は関係ないと思うのですが。
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偏西風と拡散シミュレーション (竹内雅文)
2011-08-25 10:07:25
EURADのシミュレーション (下記リンク)
を見ると、アフリカに中国より先に到達しています。こういうのも多分、偏西風の働きなんでしょうか。

http://www.weatheronline.co.uk/weather/news/fukushima?LANG=en&VAR=euradsfc
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