天然薬効研究所 研究員の・・・

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虫の教え、無視できません。

2017-10-11 15:34:53 | 日記

 栗の食害の相談を受けました。

 

クリシギゾウムシ、クリミガ、モモノゴマダラノメイガが

主な食害虫です。 (栗を食べる人間の視点で)

 

相談者の栗は、どうもクリシギゾウムシの害を受けている様子。

サンプルの食害栗を、ビニール袋に入れ

(このビニール袋方式は、昆虫等生態観察に簡単にして有効)

対象が小型なので、こまめに観察すべく

居間の棚の上に置き、生態を観察していました。

 

ある時、居間の敷物の上に幼虫を発見。

「おまえ、どこから出てきたの?」

聞いても無論答えはありません。

 

袋に戻し、念のためもう1枚のビニール袋に入れ

2重袋で脱走を防ぐ策をしました。

 

ある日、相談者から「幼虫は噛みつく。結構痛い」と話を聞き

栗の堅い皮を食い破って出てくる猛者だからなぁ、と納得。

柔らかいビニール袋を食い破るのは簡単でしょう。

 

ここで私、青くなりました。

袋を食い破り、脱出に成功し、居間を徘徊している幼虫が

カミさんと遭遇した場合を想像してしまったのです。

頭頂部から出るような悲鳴と、その後の叱責!

 

途端に落ち着きを失い、家に直行。

袋をビーカーに隔離し、居間のテーブル・ソファーの下

敷物の上を四つん這いになり捜索。

 

カミさんの「どうしたの~」の声に、あわてて

あらぬ方の話題を出し、注意をそらせながら

捜索漏れのないことを確認。(2匹の脱走虫を回収)

 

冷や汗ものでした。

 

ズク(長野県の方言で、手間・やる気の意)を惜しまず

しかるべき事は、しかるべき所で、作業する。

 

ズクを惜しむと、某国の要人のメール問題のように

立場が苦しくなる。(国の中も、家の中も)

 

虫に教えられたことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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